【9/16@東京】行政のAI活用を、効率化に留めないために。データ社会で住民の“信頼”をつくるには

2026.08.20

Sponsored by 国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 

スマートフォンの画面に出てくる長文の利用規約に、内容をよく読まないまま「同意する」を押してしまう。あるいは、役所や病院で渡される大量の書類に、言われるがままサインをする──私たちは日常のなかで、自分や地域のデータがどのように使われているのかを、どこまで納得して受け入れているだろうか。

社会のデジタル化やデータ利活用、AIの導入が急速に進むいま、データは私たちの生活や行政サービスを支える重要な基盤となった。しかし、便利になる一方で「自分の情報がどう扱われるのか分からない」「知らないうちに活用されているのではないか」という不安や不信感が残ったままでは、データ活用を社会に定着させていくことは難しい。いま問われているのは、先進的な技術や制度の導入だけではなく、それを使う人・組織・サービスに対する「トラスト(信頼)」をいかに育めるかだろう。

こうした問いに向き合い、行政でAIやデータの活用が進むなかで住民との信頼をどう築くのかを考えるシンポジウム「地域と育むデータとトラスト」が、9月16日に東京・オンラインで開催される。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の社会技術研究開発センター(RISTEX)では、公開シンポジウムシリーズ「デジタル社会におけるデータとトラストを考える」を全3回で開催しており、個人、地域、国際社会という3つの視点からデータとトラストの関係を紐解いている。その第2回となるのが今回のイベントであり、テーマは「地域と育むデータとトラスト」だ。

では、なぜいま「トラスト」が問われているのか。まず、7月に開催された第1回の議論から、その出発点を振り返ってみたい。

法令を守るだけで「信頼」は生まれるのか?

2026年7月27日に開催された第1回「個人情報・プライバシーをめぐるトラスト」では、7月10日に成立したばかりの「令和8年改正個人情報保護法」の動向も踏まえ、個人のデータと信頼のあり方が議論された。

登壇者から共通して投げかけられたのは、「法令を守ることは出発点にすぎず、形式的な手続きだけでは人々の安心や納得(トラスト)は生まれない」という視点だった。

例えば医療・福祉の現場では、個人保護を徹底するあまり、かえって認知症の高齢者などが研究対象から一律に除外され、当事者に還元される知見が蓄積されにくくなるといったジレンマが生じている。また、形式的な「全員分の同意書」の提出が求められることで、本人の実質的な理解を置き去りにした作業の形骸化も指摘された。

「法令適合は信頼の必要条件にすぎず、十分条件ではない」。制度と現場の「速度差」を埋め、個人が意味を理解して納得できる「仕組みとしてのトラスト」をどう作るか──第1回では、個人の権利保護とデータ活用の間にあるリアルな課題が浮き彫りとなった。

第1回のイベントの様子

行政でのAI・データ活用が進むいま、地域と信頼をどう築くか?

個人から始まったこの問いは、私たちが暮らす「地域社会」へと広がっていく。

人口減少や深刻な人手不足に直面する日本の自治体において、地域課題の解決や行政サービスの向上に向けたデータやAIの活用への期待は、かつてないほど高まっている。しかし、そこでもやはり「住民の理解と納得」が伴わなければ、真の意味で地域を豊かにするイノベーションは起こらない。

2026年9月16日(水)に開催される第2回シンポジウムのテーマは、「地域と育むデータとトラスト―行政での活用は進む。信頼をどう築くか―」だ。

デジタル庁による政府のガバメントAI導入の取組や、先進的なデータ利活用を進める神戸市の事例、そして地方自治体におけるトラスト形成を研究する専門家の知見を手がかりに、行政におけるデータ活用を単なる「効率化」で終わらせず、いかに地域の公共的価値と住民の信頼へつなげていくかを深く掘り下げる。

ハイブリッド形式(会場・オンライン)で参加費は無料。行政のDXやデータ政策に携わる方はもちろん、テクノロジーと社会の関係、地域の未来や民主主義のあり方に関心のあるすべての方にとって、知っていただきたい内容だ。

開催概要

イベント名 デジタル社会におけるデータとトラストを考える 第2回「地域と育むデータとトラスト―行政での活用は進む。信頼をどう築くか―」
日時 2026年9月16日(水)14:00~17:00(開場 13:30)
開催方法 ハイブリッド開催(会場参加/オンライン配信)
会場 ベルサール八重洲2F Room B-C(東京都中央区八重洲1-3-7)
参加費 無料
定員 会場参加 50名(※定員に達し次第締め切り)
申込締切 2026年9月15日(火)正午まで
主催 JST(科学技術振興機構)社会技術研究開発センター(RISTEX)

プログラム・登壇者

  • 開会挨拶・趣旨説明: 湯淺 墾道 氏(明治大学 専門職大学院 ガバナンス研究科 研究科長/プログラム総括)
  • 政府におけるガバメントAI源内の取組について:山口 真吾 氏(デジタル庁 戦略・組織グループ 参事官)
  • 神戸市におけるデータ利活用の取組:大漉 実 氏(神戸市企画調整局部長(データ利活用担当))
  • 地方自治体におけるトラスト形成について:木村 泰知 氏(小樽商科大学 教授)
  • 社会技術としてのトラスト−地域社会におけるデータ活用を公共的価値へどうつなぐか−:黒河 昭雄 氏(神奈川県立保健福祉大学 講師)
  • パネルディスカッション

詳細とお申し込み

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【参照ページ】9/16(水)デジタル社会におけるデータとトラストを考える 第2回「地域と育むデータとトラスト―行政での活用は進む。信頼をどう築くか―」

この記事を書いたライター

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