All posts by 富山 恵梨香

メディアの「成長」をめぐる、理想と現実のあいだで。読者の皆様にいま伝えたいこと

今の社会も素敵だけれど、社会は“もっと”よくできる。IDEAS FOR GOODが独立したメディアとして歩み続けるために──創刊から9年目を迎えたいま、あらためて「育てていく」メディアのかたちを考えます。

時間

AIで浮いた時間、どこへ消えた?奪われる「私たちの時間」と、商品化される「誰かの時間」

効率化が進む現代、私たちは本当に「自分の時間」を得ているのでしょうか。AIやスマホの便利さの裏にある時間の搾取と、その設計思想を問い直します。

人間の“感覚知”を再起動せよ。便利さの代償を取り戻す、フランスの「ローテクラボ」

もし明日、スマホもAIも使えなくなったら、私たちは自分の力だけで生きていけるでしょうか。ローテクを通じて「便利さの裏にある喪失」に向き合い、自らの感覚やスキルを取り戻す旅に挑む、冒険家コランタン氏の実践と思索を追います。

「夏のサントリーニ島はおすすめしません」仏・旅行会社が人気観光地を“ディスる”広告を出したワケ

フランスの旅行会社Evaneosが、人気観光地サントリーニ島などを行き先から削除。「制限こそが価値を生む」と語る新しい旅の形とは?

Wildish

終わりなき成長が奪った「時間」を取り戻す旅へ。英国発“つくりすぎない”バッグブランドの哲学

「もっと作れるけど、あえて週25個だけ」。イギリス発のバッグブランドは、成長を追い求めないビジネスの形を選びました。失われた“時間”を取り戻す旅とは?創業者のオスカー氏に話を聞きました。

畑から始まる経済の民主化。アフリカ発、農業×住宅×金融の実験都市

アフリカ・マラウイ発の「Small Farm Cities」は、農園・住宅・金融を融合した新しい“まちづくり”の形。育てて、住んで、稼ぐ──生活のすべてが小さな畑から始まる仕組みは、貧困や環境破壊といった複合課題への実践的なヒントであり、日本の地域再生にも示唆を与えてくれます。

フランス「ファストファッション規制法」可決。画期的な一歩と、その裏に潜むジレンマ

フランスで「ファストファッション規制法」が可決。注目すべきは、SHEINなどを標的とした形に留まった背景にある“構造的ジレンマ”。問題は一企業ではなく、消費とスピードを前提とする社会システムそのものにある?

循環の「技術」を超えて「正義」を問う。WCEF2025ブラジルから読み解く次のパラダイム

世界最大級のサーキュラーエコノミー国際会議「WCEF2025」。その注目セッションでは、循環型経済の新たな軸として「公平性」や「地域主導」が浮き彫りに。次回開催地インドが象徴する転換点とは。

私たちはなぜ歩き、なぜ自転車に乗るのか。「移動」が再構築する、人と都市の関係性

パリの街を歩いていると、パン屋の香りや花の匂い、子どもの笑い声に気づきます。移動はただの手段ではなく、都市との関係性を築く行為です。歩くことで、私たちは社会とつながっているのです。

なんとなくやりすごす金曜午後を、心が動く時間に。社会と出会い直す新習慣「Social Friday」

金曜午後。多くの人が仕事の手をゆるめ、週末モードへと移行していく時間帯。この人々が「なんとなくやり過ごす時間」を、社会とつながり、自分自身を見つめ直す問いの時間へと再構築するムーブメントが、今世界中で広がっています。

女性たちの課題が、AIを「やさしく」する。ChatGPTに潜むジェンダーギャップ

AIの利用におけるジェンダーギャップが深刻化しています。特に女性は、倫理的な懸念や専門性に対する不安からAIの活用を躊躇する傾向があり、この偏りがAIの学習にも影響を与える可能性があります。社会的格差を再生産しないためには、すべての人が平等にAIを活用できる環境を整える必要があるのです。

CO2削減を後回しにしない。群馬クレインサンダーズの“恩返し”【Sport for Good #5】

日本スポーツ界の気候変動対応推進を担ってきたSport For Smileプラネットリーグと連携した特集「Sport for Good」。気候変動対策を後回しにしない群馬クレインサンダーズの、CO2排出量の可視化や移動手段の改善など、地域と連携した取り組みに迫ります。

“屋根のある公園”のような、地域の安心安全基地を目指して。孤立を防ぐ渋谷区「笹塚十号のいえ」

笹塚十号のいえは、「屋根のある公園」をコンセプトに、提供と享受、支援する人とされる人といった境界線が取り払われた、あたたかで自由な民間の福祉拠点。みんなが「自分でもできる」と思える運営の仕組みとは?

洗濯機は“長持ち度”で選ぶ?フランスで、家電の「耐久性ラベル」導入

フランスで導入された「耐久性指標」により、洗濯機などの家電製品に耐久性が表示され、消費者は製品の寿命や修理可能性を簡単に確認できるようになります。この取り組みは、長寿命製品への需要を促進し、企業にとっても新たな競争の要因となります。

「安さ」は誰を苦しめるのか?揺れるフランスのファッション規制が映す、“買う側”の代償

フランスで審議されていたファストファッション規制法案が撤回され、低価格商品の拡大が社会に及ぼす影響が浮き彫りに。安さの裏に潜む過酷な労働環境や不安定な雇用に焦点を当て、企業の責任と規制の必要性を考察します。

目先の利益より、地域との対話を大切に。京都信用金庫のおせっかいバンカーがつくる「小さな経済循環」

1971年に国内の金融機関として初めて「コミュニティ・バンク」を宣言した京都信用金庫。営業ノルマを廃止し、地域ニーズに基づくプロジェクト型支援を推進するなど、業界でも一線を画すその経営哲学とは?