Category Archives: コラム

地域通貨のその先へ。持続可能なローカル経済を強くするためのヒント
地域経済を活性化する新しいカギは「お金の循環」。スペインの市民協同組合「Ekhilur」の革新的な決済システムが、地域内での富の循環を促進し、経済を強化する方法を紹介します。

「安さ」は誰を苦しめるのか?揺れるフランスのファッション規制が映す、“買う側”の代償
フランスで審議されていたファストファッション規制法案が撤回され、低価格商品の拡大が社会に及ぼす影響が浮き彫りに。安さの裏に潜む過酷な労働環境や不安定な雇用に焦点を当て、企業の責任と規制の必要性を考察します。

「SDGsの〇番に取り組んでいます」への違和感。ポスト2030に必要な問いとは
SDGsは目標を「切り取る」ことができてしまった。次の目標で重要なのは課題の「相互依存性」の視点ではないか──ポストSDGsやBeyond SDGsが議論される今、根本的な課題解決に必要な観点を探ります。

私たちはなぜ、AIに「ありがとう」と言ってしまうのか?
ChatGPTに「ありがとう」と言ったこと、ありますか?AIは機械なのに、なぜ感謝してしまうのでしょうか。海外での研究をもとにその理由を考察してみると、「ただ気分が良いから」という理由だけではない可能性も垣間見えてきました。

英国の石炭火力廃止から、地域エネルギーまで。欧州の再エネ事情【欧州通信#38】
欧州各国で進む、再生可能エネルギーの導入。イギリスの石炭火力発電廃止、オランダの送電網混雑解消、フランスの墓地太陽光発電など、地域に根ざした革新的な取り組みが展開されています。

「待つ」はデザインできる。世界のバス停から、都市における“ムダな時間”を問う
忙しなく動き続ける都市のなかで、「待つ」という行為は、ときに無駄な時間とみなされがち。しかし、バス停で過ごすわずかな時間には、人と空間、そして他者との関係性を映し出す静かなケアの営みが潜んでいます。スウェーデンやアメリカ、オランダの事例をもとに、公共空間における「待ち時間」のデザインが、人々のウェルビーイングやまちのあり方にどのような影響を与えているのかを読み解きます。

先住民マオリの価値観を取り入れた幼児教育「テファリキ」とは?主体的な学び手を育てるヒント
子どもの興味関心に沿ったアクティビティが展開され、先住民族であるマオリ族の思想や文化も反映されるニュージーランドの幼児教育の手法「テファリキ」。実践を行う現地の保育園での体験をレポートします。

増える花粉症、なぜ?最新の研究から考える、システミックなアプローチ
厄介な春の風物詩である花粉症は、なぜ生まれるのか。その根本的な原因を明らかにするとともに、花粉症に苦しむ人を減らすために国内外で進む研究について紹介していきます。

発達障害グレーゾーンから考える、社会の「枠なき枠」と生きづらさ
性別、年齢、肩書。社会にある枠は時に人を縛りますが、時には居場所をもたらします。今回は障害者/健常者の間=「枠なき枠」のなかにいるとも言える「発達障害グレーゾーン」から枠と生きづらさについて考えます。

「1.5度」が隠してきたこと。2024年の気温上昇幅がそれを“超えた”今、国際目標の正義を問う
2024年の世界平均気温が1.5度を超過。これはパリ協定の努力目標を超えてしまっています。しかし、ここで今一度考えたいのは「1.5度」という数字に隠されてしまっている気候変動の“現状”です。

森林は炭素の保管場所ではない。生態系の搾取を防ぐ「森林の権利」とは
森林破壊が進む一方で、カーボンクレジットでも注目される森林の役割。しかし、本当に環境問題と向き合うならば、資本主義と生命そのものの関係を再構築しなければならないといいます。アフリカ中央西部のガボン共和国の事例から、捉え直してみましょう。

帆船で原料を運ぶチョコレートに、歯磨きにも使える手作り石鹸?大切な人に贈りたい、欧州のサステナブルなお土産【欧州通信#35】
冬の旅行のお土産に、ちょっとしたプレゼントに……誰かにギフトを渡す機会が増えるこの時期。今回の欧州通信では、各国の在住者がおすすめする現地の「お土産」を紹介します。

気候変動対策で「都市のあり方」を問うことが重要であるワケ
都市開発のあり方は気候変動に大きな影響力を持つにもかかわらず、COPをはじめ世界的な議論の場では「都市の土地利用・デザイン」に焦点は当たっていないと言います。気候に適した都市は、どんな姿なのでしょう?

「定年制」はエイジズムにあたるのか?少子高齢化が加速する社会の、シニア雇用を考える
一定の年齢に達したことを退職の理由とする「定年制」は、年齢差別(エイジズム)なのでしょうか。日本国内外の現状や社会的背景から高齢者雇用のあり方について議論すべきという声が高まっています。

東ロンドンで訪れたい、注目の“ご近所”エリア。ハックニーウィックのサーキュラーエコノミースポット5選
現在ロンドンで、地域コミュニティを起点としたサーキュラーエコノミーを推し進めているのが、ハックニーウィックというエリアです。今回はそんなエリアの中から、おすすめのスポットを紹介します。

循環ビールに、資源のデジタル化。ヨーロッパ注目のサーキュラースタートアップ4選【欧州通信#34】
今回の欧州通信では、ヨーロッパ各国の先進的なサーキュラースタートアップを紹介。廃棄物を資源に変える取り組みやデジタル技術を活用した循環経済の実践が進む現地のリアルをお届けします。