Tag Archives: デザイン

The 8th continent

海洋ごみを自動で回収・分解。海を守る「第8の大陸」構想とは

スロバキアのデザイナーLenka Petrákováは、海洋プラスチックごみ問題を解決しようと、「第8の大陸」と名付けた巨大な海洋ステーションの構想を発表しました。この海洋ステーションでは、太陽光と潮力を利用して得られたエネルギーでごみを回収し、再利用可能な素材に分解します。また、ステーションには研究所も備わっています。海洋の清掃と環境の研究を同時に行うことで、完全に自律して持続可能な海洋保護活動を行うことができるのです。

紙カミソリ

世界初の「紙でできたカミソリ」使い捨てプラスチック削減へ

使い捨てカミソリの国内トップシェアを持つ刃物メーカー貝印株式会社が、カミソリ自体の素材を変えてしまおうというユニークな発想に至りました。ヘッドに金属を使い、持ち手部分に紙を使った、脱プラスチック仕様のカミソリである紙カミソリを、2021年4月22日にオンラインショップで発売します。

【わかる、えらぶ、エシカル#17】変化を楽しみ、長く大切にしたい。「一生モノ」の商品を買おう

みなさんは「一生モノ」を持っていますか?一生モノは人の一生、つまり数十年間使い続けることができるものを意味します。デザインや質の良さが際立つ一生モノは、持っているだけで気分が高まる人も多いのではないでしょうか。長く使ううちに思い出が増え、手入れをする度に愛着が増し、自分だけの色や形になる経年変化も楽しみの一つです。一生モノといえば、ジュエリーやバッグなどが思い浮かぶかもしれませんが、文具や家具、調理器具などにも一生モノの商品があります。また、かつては多くのものが数十年間使える一生モノでした。例えば、今では使い捨ての代名詞になってしまった傘は、江戸時代では壊れた部分だけを取り換え、修理を繰り返して長く大切にされていました。長く使い続けられるデザインや使い勝手の良さ、丈夫で壊れてもメンテナンスできるなどといった一生モノが持つ特徴は、ものを使い捨てにせず、資源を無駄に使わない点でエシカルです。さまざまなものが大量につくられ、いつでもどこでも買えるからこそ1つ1つの寿命が短くなってしまいがちな今。もう一度、一生モノの良さを見直してみませんか。エシカルなポイントとともに、事例をご紹介します。

廃棄建材を、一点もののアクセサリーに。アップサイクルブランド「KiNaKo」

私たちは普段、仕事をする中でたくさんのごみを目にしています。洋服をつくるときに余った布きれや、一度しか使わなかった大量の紙の資料。何に使えるのかはわからないけれど、そのまま捨ててしまうのはなんだかもったいない。そんな想いを形にしたのが、アップサイクルのアクセサリーブランド「KiNaKo」を手がける木上奈都子さんです。木上さんは、建築物をつくるときに出る端材や建材を、一点もののピアスやリングに生まれ変わらせています。

old milk

食品ロスを減らす、腐った牛乳の香水「Old Milk」

スウェーデンの大型スーパーが、腐った牛乳の匂いを再現した香水「Old Milk」を開発しました。その背景には、日常的な食品ロスを削減したいという想いが込められていました。

イケアジャパン

あなたの家の「家事分担」はフェア?対話を促すイケアのゲーム

イケアが3月8日の国際女性デーに合わせて公開したのが、FiftyFifty(フィフティフィフティ)と呼ばれるデジタルカードゲームです。これは、自宅における家事の平等について、オープンで楽しく対話を始めるためのツールです。

ラベル

商品の環境負荷が分かる。米コスメブランドの「カーボンラベリング」

今、カーボンラベリングは様々な業界の注目を集めており、2021年3月にはアメリカのビューティブランド「cocokind」が、製品パッケージにカーボンラベルを付け始めました。「サステナビリティに関するファクト(sustainability facts)」と名付けられたこのラベルには、製品の原材料調達から生産、流通、廃棄まで、ライフサイクルの各段階におけるカーボンフットプリントが表示されています。

Land down under

ジーンズからジーンズへ。land down underが投げかける循環ファッションの未来

「循環するジーンズ」を提供するland down under。代表の池上慶行さんは、「廃棄物をなくす」さらにいえば「廃棄物という概念をなくす」ことを念頭に、ジーンズづくりと循環の仕組みの構築に励んでいます。

防災ふろしき

災害時はバケツにも変身。日常に馴染む「防災ふろしき」

防災は大切だと分かっていても、実際に備えるのは難しいものです。そんなハードルを取り払おうと、日常使いもできるオシャレな防災ふろしきが登場しました。超撥水素材でできたアイクリエイトの防災ふろしきは、水を溜めるバケツや傘として使用できるほか、丈夫なエコバックや包装として普段使いすることもできます。

【わかる、えらぶ、エシカル#16】今からでも備えたいアイテム。「災害対策商品」を買おう

「エシカル消費」という言葉を知っていますか? エシカル消費とは、人や社会、環境に配慮した消

The Braunstein Taphouse

サーキュラー建築で廃棄物を最小限に。デンマークの「分解可能な」複合施設

建物の解体で廃棄物を出さないように建築デザインされたのが、デンマークの「The Braunstein Taphouse」です。解体後に建物の資材をリサイクルできるよう、分解可能なデザインになっています。分解可能にするため、建物はできるだけシンプルに、取り外し可能な結合部品で作成。それにより、別の場所で建物を再建築したり、部品を他のプロジェクトに再利用することができるのです。

大井さん

スラム建築を現代の建築に活かす。TAUが目指す、自然と一体化した無駄のないデザイン

現代の建築は見栄や無駄が多くなってしまっています。無駄を作ると、それは最終的にごみになってしまう。建築のスクラップビルドは、ものすごい量の廃棄物を出し、エネルギーを有し地球汚染につながっています。それを最小限に抑えることはもちろんのこと、廃棄物を利用して建築ができないか──そう話す、アトリエ「TAU」の創業者である大井雄太(おおいゆうた)さんは、スラムで用いられている建築方法を学び、現代の建築に生かしています。

IKEA

イケア、家具に第二の人生を与える「Circular Hub」をIKEA港北にオープン

IKEA港北にオープンしたサーキュラーハブでは、顧客から買い取ったイケアの家具や展示品を購入できます。さらに、従業員による家具の組み立てを見学できるコーナーや、商品のメンテナンス方法などに関するワークショップ「Learn & Share area」を設け、顧客がより簡単かつ手頃な価格でサステナブルな暮らしを実現できるよう提案していきます。

ディスレクシアカナダ

ディスレクシアの人の視点を疑似体験する「とにかく読みづらいサイト」

カナダの団体が、あるウェブサイトを立ち上げました。文章のスペルはめちゃくちゃ。文字が点滅したり、勝手に動いたり、時にぼやけたりしているので、とにかく読みづらい。これは実は、日常的にディスレクシア(失読症・読み書き障害)と共に生きる人の気持ちをより多くの人に知ってもらうためのサイトでした。

パイナップルのヘタをドローン部品に変えるプロジェクト、マレーシアで始動

マレーシア・プトラ大学のプロジェクトチームが、パイナップルのヘタを原材料にドローン部品を開発しました。プロジェクトの目的は、マレーシアのフールランガット地区の農家の収入を安定させ、農産業の全体を活性化させること。パイナップルのヘタによって製造しているのは、ドローンのバッテリーやプロペラを固定する胴体の部分です。

OKIPPAを通じて再配達ゼロを。社会インフラの変革を目指す、日本発ベンチャーのYper

「再配達」がもたらす課題を解決しようと奮闘している企業、Yper(イーパー)株式会社。Yperは、荷物を指定した場所に置いてもらう、「置き配」という宅配方法で荷物を受け取ることができるサービスOKIPPAを展開している。サービス設計の背景からこれから目指すビジョンについて、代表の内山さんにお話を伺いました。