Tag Archives: お金特集

お金は稼ぐほど幸せ、は本当か。心理学者が伝える「後悔しない8つのお金の使い道」
幸せはお金で買える?買えない?米国のポジティブ心理学専門家が提唱する「後悔しない8つのお金の使い道」を紹介します。

「銀行は利益のためだけにあるのか?」世界70行を結ぶGABVの“価値でつながる金融”実験
銀行は「利益のためだけ」に存在するのか?世界には、融資の判断基準に“環境や社会への価値”を組み込む銀行ネットワークがあります。その名も Values-based Banking。金融の未来を変える、この挑戦の最前線に迫りました。

なぜ、彼らは絶望しなかったのか?経済危機を「堆肥」に変えた、英国シューマッハ・カレッジ再生の物語
英国のシューマッハ・カレッジは、経済危機で校舎を失いながらも「終わりを堆肥に」と学びを再生。市場原理に評価されにくい価値を問い直し、希望を編むレジリエンスの物語を、現地で取材しました。

貨幣より信頼で地域をつなぐ。宮古島・かりまた共働組合がつくる、もう一つの経済圏
沖縄・宮古島の狩俣集落で始まった、お金だけではない「つなぐ心」の挑戦。過疎化が進む地域で住民が自ら仕事を生み出し、暮らしと経済を立て直す取り組みのヒントは「原点回帰」でした。

「ケアとしての金融」をデザインする。wait, what.が仕掛ける、公共を育むお金の新しい使い方
お金は「成長」のため?それとも「ケア」のため?スイスの投資会社wait, what.は、金融をコミュニティや生態系を育む道具として再設計。公共の価値を生み出す、新しい投資のカタチに迫ります。

贈るから、始まる。西国分寺・クルミドコーヒーが育む「友愛の経済」
東京都国分寺にあるカフェ「クルミドコーヒー」は、経営者・影山知明さんが「与えること(ギブ)」を起点にした新しい経済のあり方を実践する場だ。影山さんはもともと経営コンサルやベンチャーキャピタルの世界で働き、資本主義の可能性を感じながらも、その偏重による格差や孤立といった社会課題にも疑問を抱いてきた。
カフェ開業当初は一般的な経営手法に従い、計画と数値目標を追いかけていたが、売上は伸びてもスタッフの表情や店の空気が良くならず違和感を覚えた。そこで、スタッフの「必殺技(持ち味)」を生かす夜の営業企画を実施。個性や偶発性を大切にした運営を試みた結果、売上以外の価値も生まれると実感し、創業3年目で事業計画を手放した。
影山さんは、売上や利益だけでなく、スタッフや客との信頼・喜び・地域とのつながりなど、目に見えない価値を「生物量」と表現し、それを事業の成長の指標としている。事業は「基本事業」「戦略事業」「稼ぐ事業」に分け、計算のうえでバランスを取りながら、個性と挑戦を後押しする仕組みをつくっている。
さらに影山さんは、利他性を経済の原動力とする「友愛の経済」を提唱。その実践として、地域通貨「ぶんじ」を運営し、助け合いや与えることを媒介にした経済循環を地域内に生み出している。「ぶんじ」は金銭価値ではなく、労働と労働を媒介し、交換の本質を思い出させる存在と位置づけている。
影山さんは、人との関係性には「言葉の層」と「存在の層」があるとし、単なる利害関係ではなく、共に時間を過ごすことで育まれる深いつながりが大切だと語る。SNS社会で言葉だけが先行しがちな今、互いの存在を受け止め合う関係が孤立を防ぎ、利他性を育む土壌になると考えている。

終わりなき成長が奪った「時間」を取り戻す旅へ。英国発“つくりすぎない”バッグブランドの哲学
「もっと作れるけど、あえて週25個だけ」。イギリス発のバッグブランドは、成長を追い求めないビジネスの形を選びました。失われた“時間”を取り戻す旅とは?創業者のオスカー氏に話を聞きました。

まちの未来どう描く?市民が予算の使い道を提案しあう「アイデア銀行」
アイデアを出すのも、選ぶのも市民。北アイルランドで話題を呼んでいるのが、まちの予算を動かす「アイデア銀行」です。市民の声がちゃんと届き、形になる、参加型予算が広がっています。

月32万円の「ベーシックインカム」で何が変わる? UBI Labが構想する、英マンチェスターでの社会実験
生活を揺るがす様々な「危機」に揺れる英国社会。既存の社会保障が綻びを見せる中、なぜ市民は「ベーシックインカム」を求めているのでしょうか。人々の「時間」と「信頼」を取り戻し、経済そのものを再設計する壮大な社会実験が、マンチェスターで始まろうとしています。

【特集】幸せなお金のありかたって、なんだろう?今こそ問い直す、暮らしと社会の前提
「お金って何?」本特集では、経済だけでなく、文化人類学や哲学、コミュニティの現場など多様な視点からお金の姿を捉え直します。価値の物差しを少し傾けてみた先に、より自由でしなやかな世界が見えてくることを願って。