使い捨てプラにさようなら。リサイクルCDから作られた携帯用カトラリー

2020.08.07

Souma Motomi

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、日本でもすっかり定着した飲食店でのテイクアウトや、デリバリー。なかなか外食ができない中、好きなお店のメニューを自宅などでも楽しめるのは嬉しい。お気に入りのお店を応援する意味合いも込めて、今回を機にテイクアウトを利用し始めた人も多いのではないだろうか。

しかし一方で問題となっているのが、これに伴う使い捨てプラスチックの皿やカトラリー使用の大幅な増加だ。飲食店の中には、衛生面を考慮し店内での食事提供でも使い捨てのものを使用しているところもある。プラスチックが環境に与える悪影響については世界中で再三言われ、さまざまな対策が講じられているところだが、今回の危機は再び多くのプラスチックを消費するシーンを副産物として生み出してしまった。

そんな使い捨てプラスチックを、少しでも減らすことにつながる選択肢を紹介したい。

デザイン会社Pentatonicが開発した「Pebble」は、カラフルな携帯用カトラリーセットだ。Pentatonicは、先進的な技術を用いてリサイクル素材を用いた消費者向け製品のデザイン・制作を行う企業で、このPebbleも、卵形のケース部分がリサイクルCDから精製したプラスチックで作られている。音楽ストリーミングサービスの登場により、CDはアメリカだけでもこれまでに100億枚以上処分されていると同社は推定しており、それを資源として有効活用しているのだ。

持ち運べるカトラリー

image via Pentatonic

また、各カトラリーの持ち手部分のプラスチックは、食品パッケージをリサイクルして作られている。さらにこのPebbleは、使い終わったらPentatonicが買い取り、捨てずにまた次の制作の資源として活用されるため、最後まで環境に優しい製品なのだ。

丸い卵形のケースの中には、ナイフ、フォーク、スプーン、箸、ストローがコンパクトに折り畳まれて入っている。ケースには鞄に付けて持ち運べるクリップも付いていているので、荷物としてもかさばらず持ち運びもしやすそうだ。

持ち運べるカトラリー

image via Pentatonic

この製品はアメリカの歌手・音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムズのクリエイティブブランド「I Am Other」とのコラボレーションにより作られたもので、「使い捨てプラスチックの問題に対して何か行動を起こしたい」というPentatonicとの共通の想いから生みだされた。Pebbleの制作は今回のパンデミックとは関係なく計画されていたものだったが、今回の危機によりこの製品の必要性は意図せず高まる形となった。

日本では7月からプラスチック袋の有料化が実施され、エコバッグに切り替える人は増えているだろう。またIDEAS FOR GOODでも度々取り上げているが、昨今ではマイボトルの普及も急速に進んでいる。ならば次は、屋外での食事でマイカトラリーを使うというサステナブルな選択をしてみてはいかがだろうか?

【参照サイト】Pentatonic
【参照サイト】OTHERWARE

この記事を書いたライター

相馬 素美

Souma Motomi

相馬素美(そうま・もとみ)1996年横浜出身。東京音楽大学器楽専攻鍵盤楽器(ピアノ科)、同大学院伴奏研究領域にて研鑽を積む。2020年にハーチ株式会社に入社、IDEAS FOR GOOD、Circular Yokohama等にてサステナビリティに関する幅広いトピックの取材・執筆のほか、企業向けのサステナビリティ研修、展示、地域イベント、ワークショップ等の企画運営を担当。2023年、半年間アイルランドに滞在し、語学研鑽や取材活動を行う。(この人が書いた記事の一覧