カミソリの刃が携帯用カトラリーに変身。米国のアップサイクルプログラム

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アメリカのアルバトロス・デザイン社が、カミソリの刃をナイフやフォーク、スプーンなどの携帯用カトラリーにアップサイクルする取り組みを開始した。同社はこれまで、持ち手にもプラスチックを使わない全金属製のカミソリを製造してきている。

「アルバトロス・ブレード・テイクバック・プログラム」と呼ばれる本プログラムの仕組みは簡単だ。同社の顧客はカミソリ購入時に小さな封筒を受け取る。使用済みのカミソリの刃が多く集まったら、この封筒に入れてアルバトロス・デザイン社に返送するだけだ。他社のカミソリの刃も同封できる。

こうして集められたカミソリの刃を再生したカトラリーセットは、シンプルで洗練されたデザインである。コンパクトなサイズながらも頑丈で、持ち運びにも最適だ。価格は12,9米ドル(約1410円)。大切な人や子供にプレゼントすれば、特別な思いが伝わるだろう。

本プログラムはもともと、地域のリサイクルでも使用済みのカミソリの刃を受け入れている会社が少ないことから始まった。「一般的なカミソリの刃に見られるような高品質のステンレス鋼は、無限に再利用できる可能性がある。この素材をできるだけ埋め立て地に送りたくない。」そう考えたアルバトロス・デザイン社は、アップサイクルは自社が掲げるCradle to Cradle(揺りかごから揺りかごまで)の理念を実証する方法であると確信を持ったという。

カミソリの刃の再生にあたり、同社は使い捨てプラスチック製のナイフ・フォーク・スプーンに注目。使い捨てプラスチックでできたカトラリーは毎日、米国だけで1億個以上も廃棄されているためだ。そして、目標としてカミソリの刃を従来のようにダウンサイクルするのでなく、同じくらい堅牢な金属製品にアップサイクルすることに成功した。

現在アルバトロス・デザイン社は、より多くのカミソリの刃を獲得するべく、自社が生産するすべての刃を回収するという新たな目標を設定した。大胆な目標のように聞こえるが、同社はこの目標は達成可能だとしている。

私たちが日常で使うカミソリの刃を捨てる代わりにアップサイクルして作る、機能的で美しいカトラリーセット。廃棄予定の資源に新たな価値を付加する優れたアップサイクル事例だと言える。

【参照サイト】Albatross Blade Take Back Program

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