植物性の商品だけを置くコンビニ、米カリフォルニアに誕生

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米国カリフォルニア州に、植物性の商品のみを扱うコンビニエンスストア「ハングリー・プラネット(the Hangry Planet)」がオープンした。

こうしたコンセプトのコンビニは、米国初となる。当店はガソリンスタンドに併設されており、スナックや飲み物の他、ドーナッツやカップケーキなどのスイーツ、サンドイッチやブリトーなどの軽食も提供しているという。

植物性コンビニ

Hangry Planetは、俳優であり起業家でもあるボバク・バフティアリ氏によって設立された。バフティアリ氏は、米国の動物権利団体による酪農場の実態調査の映像を見たことをきっかけに、Hangry Planetの設立を決意をしたという。

バフティアリ氏は、Hangry Planetの公式ページで次のように語っている。

「今日の工業的畜産は、何十億もの動物に痛みと恐怖を与えています。皆さんが食べる肉や乳製品の99%以上は、動物の大きな苦痛と引き換えに生産されているのです。

動物たちは多くの場合、糞だらけの狭いスペースに閉じ込められ、食肉処理場に向かう途中を除いて、屋外を見ることはありません。こうした残酷な真実は、利便性や巨大な利益を理由に、戦略的に隠されています。このまま何もしなければ、そうした残酷な行為に加担していることになるのです。私は小売業が、動物の虐待に由来しない製品や、人々の健康に良い製品をしっかりと提唱するべき時が来ていると思います」

バフティアリ氏は、Hangry Planetの公式ページや、同氏が運営する慈善団体・Operation Animal Joyのページ上で、工業的畜産の残酷な真実に関する情報発信や、おすすめの植物性食品の紹介も行っている。

同氏はOperation Animal Joyのウェブサイト上で、次のように語る。

「私がさまざまな勉強や調査をしてきて分かったのは、辛い現実ばかりではありません。植物ベースの食事の方がはるかに健康的で、環境にやさしいということも、同時に分かったのです。

多くの人にとって、長年続けてきた食習慣を変えるのはとても難しいことだと思います。しかし、新たな知識を手に入れて小さな一歩を踏み出せば、あるいは、より健康に、より思いやりをもって生きようと決意すれば、きっとあなたの人生や日々の健康にポジティブな結果がもたされるはずです」

ガソリンスタンドやコンビニは、多くの人々が日常的に訪れる場所だ。そうした場所でメッセージが発せられることは、多くの人にとって工業的畜産の問題点や植物性食品について考えてみる、良いきっかけとなるだろう。

Hangry Planetのオープンをきっかけに、小売業者や消費者の意識の転換がどのように進んでいくのか、引き続き動向を見守りたい。

【参照サイト】Tanforan Shell Car Wash San Bruno
【参照サイト】Operation Animal Joy
Edited by Kimika

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