Monthly Archives: 6月 2025

イギリス初、「気候正義」の学部が創設。需要高まるグリーンスキルの獲得へ

気候変動を「誰の物語」として語るのか?──イギリス・サセックス大学が、気候正義に特化した学士課程を2026年9月に開設すると発表。環境と社会の交差点で、誰もが取り残されない未来を探る学びが始まります。

ASDの特性に寄り添うエリアも。バルセロナ「0歳から99歳のための遊び場」に学ぶ“開かれた”公共デザイン

なぜ街に公園は必要なのでしょうか?スペイン・バルセロナ市では、年齢や文化、障害の有無などによって分断されがちな世の中で、多様なバックグラウンドを持つ人たちの交流を促す新しい公園が注目されています。

ごみのリサイクル率98%のバリ島リゾートホテル。成功のカギは「従業員のポジション」にあり?

バリ島にあるリゾートホテル・Potato Headは、わずか8年でリサイクル率98%を達成したことで知られています。成功のカギは何にあるのでしょう?現地を取材し、社内での「きっかけ作り」が重要だと分かってきました。

「街のフルーツ、ご自由にどうぞ」ネスレの“果物マップ”が中米で栄養不足の解消へ

フードロスが発生しているのに、栄養不足の人が多い?そんなジレンマを解消すべく、ネスレとパナマ市が「自由に果実を収穫していい街路樹」をマップにして公開しました。

端財アップサイクル講座「HAZAITHON(ハザイソン)」成果発表会レポート

PLAT UMEKITAで、「アップサイクル」をテーマに、未利用素材や廃材を活用したモノづくりを楽しむワークショップを開催しました。

循環の「技術」を超えて「正義」を問う。WCEF2025ブラジルから読み解く次のパラダイム

世界最大級のサーキュラーエコノミー国際会議「WCEF2025」。その注目セッションでは、循環型経済の新たな軸として「公平性」や「地域主導」が浮き彫りに。次回開催地インドが象徴する転換点とは。

日々の「食べる」が、未来を変える。PLAT UMEKITAで見つめ直す、食のこれから

「食べる」という日々の行動が、未来を変える力を持っているとしたら──。そんな「食」の本質を見つめ直す企画展が、2025年1月から4か月にわたり、大阪・うめきた公園内のPLAT UMEKITAで開催された。

南米のインテリア店が、あえて「散らかった部屋」を展示した理由

散らかった部屋は、うつ病の兆候かもしれません。南米のインテリア用品店は、「見えない心の不調」に光を当てるキャンペーンを実施。店内ディスプレイを通して、気づかれにくいメンタルヘルス問題を可視化しました。

AIは環境の“味方”か、それとも新たなリスクか?貢献と負荷のトレードオフを考える

AIは環境の味方?それとも新たな負荷?再エネ最適化や自然保護の裏で、大量の電力と水が使われている現実も。環境負荷の「トレードオフ」の前提を見つめ直します。

エシカルな食の未来とは?PLAT UMEKITAイベント開催レポート

PLAT UMEKITAでは、2024年9月から1月中旬まで、「アップサイクル」をテーマに、未利用素材や廃材を活用したモノづくりを楽しむワークショップを開催しています。
2024年10月に開催したワークショップの様子をお届けします。

英国発ポリティカル・スリラー『KYOTO』、日本初上演。1.5℃目標“始まり”の舞台裏を描く

1997年のCOP3で採択された京都議定書。その舞台裏を描いた英国発の演劇『KYOTO』が、2025年6月に日本初上演。気候交渉の緊迫と人間ドラマを描くポリティカル・スリラーが、下北沢・スズナリに登場します。

「畏怖の念」は気候変動を解決に導くか。自然への恐れと慈しみを捉え直す

自然は美しいか、恐ろしいか──自然の捉え方は私たちの行動や文化を形づくると言われています。このことから、「畏怖の念(awe)」が気候変動時代に行動変容と新しい文化形成を担うのではと注目されています。

視覚障害者が編み直す「ケアする/される」の関係。映像人類学でとらえた北フィリピンの風景

「ケアされる存在」と見なされがちな視覚障害者が、自らケアを提供し、共同体を支える側へと立つとき、何が生まれるのか。映像人類学を専門とする牛丸維人さんは、北フィリピンの視覚障害者コミュニティ「BCPD」に長期的に関わりながら、その日常と実践を記録してきました。本記事では、牛丸さんの映像作品『OUR CO-BLIND』の制作背景とともに、「ケアをする/される」という枠組みを超えて、共に生きるとはどういうことかを問いかけます。

Philips、3Dプリント用の部品修理データを公開。小型家電は“自分で直す”時代へ

壊れたら“自分で直す”という選択を。Philipsが、電動シェーバーなどの小型家電の交換パーツを3Dプリントで無料提供開始。チェコで始まったこの試みが、修理をもっと身近にしてくれるでしょうか。

私たちはなぜ歩き、なぜ自転車に乗るのか。「移動」が再構築する、人と都市の関係性

パリの街を歩いていると、パン屋の香りや花の匂い、子どもの笑い声に気づきます。移動はただの手段ではなく、都市との関係性を築く行為です。歩くことで、私たちは社会とつながっているのです。