Tag Archives: ヨーロッパ

国境による分断をなくす。リアルタイムで都市と都市を結ぶ窓「Portal」

「Portal」と呼ばれるプロジェクトでは、その名の通り世界を知る入り口として、街にコンクリート製の丸いオブジェクトを設置します。そしてカメラとインターネットを利用し、オブジェクトの中央にあるスクリーンに互いの街の様子を映すのです。両都市の人たちはスクリーンの前で手を振ったり踊ったり、相手と自由にコミュニケーションをとることができます。

HUBBUB&Coca-cola

「海賊」が川を救う。HUBBUBとコカ・コーラの河川清掃プロジェクト

イギリスの7つの河川で始まった清掃プロジェクト。市民は「海賊」になり、楽しみながら川の汚染問題に取り組みます。ナッジで社会問題にアプローチするHUBBUBとコカ・コーラによる、市民参加型のユニークな活動です。

眠れずスマートフォン

気候変動が心配で眠れない人のためのSpotifyプレイリスト

ごみを分別をせずに捨てた、飲食店で料理を残した……「地球に悪いことをした」と自分を責めた経験はないでしょうか。スウェーデンのエネルギー会社は、そんな「エコギルト」に対する“お薬”となるプレイリストを配信しています。プレイリスト名は「Super Soothing Climate Progress Engineering Tracks」。問題提起ではなく、エネルギーや水力発電、電気自動車など、現在世界で行われている革新的な取り組みに焦点を当てています。

ドイツのバーガーキング、期間限定で「肉ナシ」店舗をオープン

ドイツ第四の都市ケルンに、お肉がまったく入っていないハンバーガー店が出現。まるで「お肉を焼かない焼肉屋」のような不思議な響きですが、大手バーガーキングの店舗が、2021年6月6日から11日までの5日間、期間限定で同社で初となる完全に「肉ナシ」のベジタリアン・レストランになったのです。

ベルリン在住のアーティストに聞く、人間と動物のちょうどいい距離感とは?【ウェルビーイング特集 #10 再生】

「私たちが動物たちの居場所を奪ってしまった。」そう話すのは、ベルリン在住のエコロジカル・アーティスト、井口奈保さん。彼女は、”Human Animal(人間としての動物)”と“GIVE SPACE(居場所を返す)”という2つの言葉を通して、「人間の動物としての役割は何か?」問いかけています。GIVE SPACEのSPACEには、フィジカル、メンタル、スピリチュアル、3つのスペースがあります。これらを少しずつ開放していくことで、他の動物と、そして人間同士が「ちょうどいい間合い」で生きていける。そのように井口さんは言います。

forest

「人間」の存在を問い直す。組織を生命システムとして捉える「リジェネラティブ・リーダーシップ」とは?

2021年3月に開催された、Ecological Memes主催のオンラインフォーラム。自然の叡智に学び、生命システムとしての組織や社会の変容を促す「Regenerative Leadership(リジェネラティブ・リーダーシップ)」について、Giles Hutchins氏のお話を伺いました。

reNature創設者たち

お金がなくても環境はよくできる?貧困国でアグロフォレストリーを進める「reNature」【ウェルビーイング特集 #9 再生】

環境を良くすることは、自分のお財布の危機とのトレードオフなのか?余ったお金で植林をするのではなく、本気で農家による環境の再生と経済性のアップを目指す団体がオランダにあります。

ロンドンの信号機

車が来るまで青信号。ロンドンの「人」を中心にしたまちづくり

世界で歩きやすい街づくりが進む中、イギリスのロンドン交通局は新たに、市内で歩行者が多い18の横断歩道について「車が来ない限りは歩行者用信号を青にしておく」取り組みを開始させると発表しました。

DelaVegaCanoLasso Plastic Museum

世界初、100%再生プラスチックで作られた美術館

スペインの首都マドリードに、再生プラで作られた美術館がオープン。10日間限定で設置され、修了後はすべてリサイクルされます。普段の生活でいかにプラスチックに囲まれているかを認識し、行動したくなる場所です。

zoom

Zoom疲れの軽減へ。金融大手シティが「ビデオ会議しない日」を導入

「ビデオ会議は意外と疲れる」と感じたことはないでしょうか?「Zoom疲れ」という言葉がある中で、米金融大手シティグループは、少なくとも社内のビデオ会議を行わない「ズーム・フリー・フライデー」を導入しました。

エチオピアのコーヒー生産者。実際に現地に足を運んで取材をする

産地とつながるダイレクトトレード。コーヒー生豆流通のDX「TYPICA」

山田さんが立ち上げたのが「コーヒー生豆のオンラインマーケット事業」。山田さんは生産地に直接足を運んで生産者とコミュニケーションをとり、品質確認と、生産者の取材や撮影を行います。そうして得た情報は、ティピカのWebサイトに掲載し、日本のロースターはティピカのWebサイトを通して質の高いコーヒー豆を現地の農家から直接仕入れることができます。

teebike

古い自転車が、街の便利な移動手段に変身。フランス生まれの電動タイヤ

2024年までに「職場にも買い物にも自転車で15分の街」計画を掲げているパリで、徐々に活躍を広げるスタートアップTeebike。使われなくなった古い自転車を回収し、電動タイヤを取り付けて市民の生活を便利にしています。

寛ぐ男性

コロナ禍のウェルビーイングな働き方。スウェーデンの習慣「小さな土曜日」

多くの人が、他にも様々なリフレッシュ方法を試しているかもしれないが、ぜひ一度スウェーデンの文化である「lillördag(小さな土曜日)」を取り入れてみてはどうでしょう。これは水曜日の夜に行われる慣習で、土曜日のようにリラックスして疲れを癒すことを目的としています。仕事から切り離されていれば時間の使い方は完全に自由で、ちょっと贅沢な食事を楽しんだり、体を鍛えたり、映画やドラマを見たりと、それぞれが週の真ん中で思い思いの時間を過ごします。

dycle

土に還るおむつ「DYCLE」から考える、リジェネラティブ・ビジネス

土に還るおむつを通して、循環サイクルを実現するベルリン発のスタートアップ・DYCLE。Ecological Memes主催のオンラインフォーラムで語られた、リジェネラティブ・ビジネスの最前線をレポートしました。

コロナ禍で地域経済の活性化を目指す、チェコのデジタル通貨「Corrent」

チェコのキヨフでは、2021年4月から1か月間、コロナ禍で打撃を受けた地域経済の活性化を目的としたデジタル通貨を発行します。有効期限があるため、支給されたお金が貯蓄より消費に回りやすく、経済を回すことにつながります。

Carbfix

Carbfixに聞く、脱炭素社会に向けた「炭素固定技術」の可能性【ウェルビーイング特集 #4 脱炭素】

脱炭素とは、炭素の排出量を削減するだけではありません。排出した炭素を減らすことも、脱炭素。先進的な「炭素回収技術」を持つアイスランドの企業「Carbfix」は、炭素を石に変えることで炭素回収を行っています。炭素を岩に貯蔵し、固定化。水に溶けて分解された炭素が、玄武岩などの特定の種の岩層に注入され、マグネシウムやカルシウム、鉄などの成分と反応することで炭素を含む鉱物となる。要する期間は約2年ほどで、その後何千年もの間、つまり半永久に、炭素は地中に貯蔵されるそう。
Carbfixで研究を続けるKari博士によると、脱炭素実現に向けた技術はそろっている。しかし、パリ協定など共通のゴール達成に向けた、国を超えた人々の協力が必要だ。そのように言います。