そのガム、捨てる前にちょっと待って。噛み終えたガムをリサイクルして作る「Gum-tec」グッズ

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気持ちよく外を散歩していたら、急に足元に違和感が。ハッとして靴底を見ると…… 踏んでしまった。ガムだ、最悪……。こんな経験をしたことがある方は、多いのではないだろうか。

実はこれ、ガムを踏んでしまった人にだけではなく、地球環境にとっても「最悪」な問題だ。イギリスでは、道のいたるところに張り付いたガムを取り除くのに、なんと年間1億5千万ポンド(約225億円) が費やされているという。一口サイズのガムが引き起こす問題は、私たちが考えるよりもかなり深刻なようだ。

これに対し、イノベーティブな解決案を提案したのが、イギリスのGumdrop社だ。彼らは、ガムの主成分が、ポリイソブチレンと呼ばれる合成ゴムであることに注目した。噛み終えたガムを集めて、独自に開発したGum-tecという技術でリサイクルし、ゴム長靴や携帯カバー、文房具などに作り変えてしまうという。

彼らが提案するのが、「ガムの廃棄ゼロ」を目的とした循環型サイクルだ。まず、噛み終えたガムを集めるため、街中にGumDropBinという「ガム専用ゴミ箱」を設置する。

Image via Gumdrop Ltd.

丸いピンクのチューインガムを連想させる、ポップで目を引くデザインだ。やがてこれがガムでいっぱいになると回収され、容器ごとリサイクルに回される。そして新しいBin(ゴミ箱)や、あらゆる他の製品に生まれ変わるというサイクルなのだ。

興味がある人は、誰でもBinの「オーナー」になることが可能だ。年会費を払い会員登録をすれば、自宅にスターターパックが届く。Binの詰め合わせだけでなく、リサイクルを成功させるための あらゆるアイデアやヒントが詰まった資料と道具が届くので、初めての人も安心だ。街中へのBinの設置や、一杯になったBinの交換・新規注文などは、すべてオーナーの責任の元行われる。

Image via Gumdrop Ltd.

そのお礼として、GumDrop社からはガムのリサイクルによって作られたさまざまな製品などが贈られる仕組みだ。興味はあるけど、オーナーになるのはちょっとハードルが高い、という人は、キーホルダータイプのミニBinを試してみてもいいだろう。

協力したいという企業に向けては、オーダーメイドのオリジナルグッズも販売している。宣伝用に自社ロゴを入れることができ、デザインや色は、豊富なバリエーションの中から選択可能だ。また、ウェブサイトには、ガムとリサイクルに関する子ども向け教材や動画を備えるなど、教育分野にも力を入れている。

GumDrop社が目指すのは、企業と消費者の双方が協力し、環境にやさしい選択をしていく社会だ。噛み終わったガムを、いつものゴミ箱ではなく、リサイクル用ゴミ箱に捨てる。ほんの小さな行動が、やがて地球全体に影響を与える。そう彼らはウェブサイトで述べている。

Image via Gumdrop Ltd.

実際に、ロンドン・ヒースロー空港でGumDropBinのトライアルを行ったところ、3ヶ月でおよそ46%のガムの廃棄削減が達成できた。これは年間で1万8,000ポンド(約270万円)の経費削減に相当するという。

地球環境を守るため、自社や協賛企業はもちろんのこと、一般消費者を大きく巻き込んでいく。「企業と消費者の双方が協力し、環境にやさしい選択をしていくという社会」という理想の実現のため、まず自分たちがパイオニアになるという姿勢がすばらしい。

あなたも、ぜひBinのオーナーになって地球環境を守りながら、社会に良いアイデアを広げる活動をスタートしてみてはどうだろうか?

【参照サイト】Gumdrop Ltd.
(画像:Gumdrop Ltd.より引用)