ティータイムをもっとエコに。イギリス生協Co-opが生分解可能なティーバッグを開発

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イギリス生協 Co-opが、100%生分解可能なティーバッグを製造することを発表した。 Co-opの独自ブランド「99 tea」で、プラスチックが入っていないティーバッグを使用するという。

世界中で愛されるお茶。ハーブティー、フレーバーティー、イングリッシュティーなど、様々な色や味、香りを楽しみながら、優雅なリラックスした気分を味わえる。体にいい飲み物として、お茶をたしなむ人も多いだろう。そして、湯を沸かすだけで簡単にお茶が飲める個別包装のティーバッグは、オフィスでのティータイムに欠かせない。

しかし、現在市販されている多くのティーバッグに、プラスチックが含まれていることをご存じだろうか。ポリプロピレンというプラスチックが、ティーバッグの形状を保つ目的で広く使用されているのだ。

このプラスチック問題を解決しようと、イギリス生協 Co-opが100%生分解可能なティーバッグの製造を発表した。プラスチックを使わずに、熱でティーバッグを封印する方法を開発したという。現在、健康や環境を意識したいくつかのメーカーが既に100%生分解可能なティーバッグを製造している。しかし、世界的知名度があり、莫大な売上高を誇るイギリス生協がティーバッグのプラスチック問題解決に取り組む意義は大きい。

co-opの赤い紅茶の箱

Image via Co-op

イギリス生協 Co-opは、年間3,6億個のティーバッグに相当する460万のティー箱を販売している。これを100%生分解可能なものにすることで、家庭ゴミや生ごみとして廃棄される毎年9トンのプラスチックが削減できるという。新しい生分解可能なティーバッグは2月に試験され、今年中にも販売される予定だ。

イギリス生協Co-opのCEOであるJo Whitfield氏はこう語る。「ティーバッグ1つに使われるプラスチックは微量だが、イギリス全体で1年間に飲まれる60億杯のお茶のティーバッグには150トンのポリプロピレンが含まれる。現在、このプラスチックは使用後に埋立ゴミになるか、もしくは食糧堆肥ゴミを汚染している。イングリッシュティーは我々の精神でもある。ティーバッグのプラスチック問題をできるだけ早く解決することは我々の使命だ。」

イギリス生協Co-opは自社製品の環境インパクト削減に努め、リサイクル可能な包装を2020年までに80%、長期的には100%を目指すという。リサイクルが難しいプラスチック包装の使用を削減しつつ、できるだけリサイクル素材を使用していく考えだ。ほっと一息つくティータイムが、これからもっと健康的にエコになりそうだ。

【参照リリース】The New ‘Green’ Tea: Co-op Brews Up Solution To Plastic Tea Bags
(※画像:Co-opより引用)

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