デニムがサングラスに大変身。 アップサイクルブランド「Shades of Denim」

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流行りのデザインの服が安価で買える今、服の大量廃棄が問題となっている。中小企業基盤整備機構の調査では、日本では年間94万トンの服が廃棄されていることが明らかになった。いつでも安く買い直せるからと、まだ着られる服がゴミとして捨てられる現実は心苦しい。

そんな現実に一石を投じるアップサイクルファッションブランドがイギリスに現れた。履かれなくなったジーンズをサングラスに変身させる「Shades of Denim」だ。サングラスの形は、顔の形や好みに合うようにCASSINI・ANDROMEDA・HALLEY・TITAN・KEPLERの5種類を用意し、カラーはブルー・ブラックの2種類から選べるようになっている。

デニムをアップサイクルしたサングラス

カラー:ブルー Image via Mosevic

Shades of Denimでは、デニムの生地を何枚も重ねて樹脂で接着させてサングラスのフレームに変える。樹脂は何年にもわたる検査の上で人間の肌に無害なものを選び、原材料になるデニムは主に衣料品店の在庫や、再販に相応しくない不要な商品を回収している。洗練されたデザインである上に、100%UVカットでサングラスの性能としても申し分ない。

見た目や質感はデニムだが、水や乾燥から守るために全体に軽くニスが塗られ、肌と接触する部分(メガネと蔓の裏面)には、日焼け止めや汗によるダメージを防ぐ加工がなされている。2年間のメーカー保証付きだ。

現在はネット販売のみ行っているため、以下のように自分に似合うサングラスを探すことができるシミュレーションのページもある。

自分に似合うサングラスをシミュレーション

Image via Mosevic

今回のアップサイクルで使われるデニム素材はわずかな量でしかなく、服の廃棄問題を完全に解決することはないだろう。しかし、ゴミがゴミとなる前に他の価値あるものに生まれ変わらせることで、多くの人に支持されるような解決の糸口が見出せることを、Shades of Denimは提示してくれている。

デニムをアップサイクルしたサングラス

Image via Mosevic

Shades of Denimは、12月11日までKickstarterでクラウドファンディングを行っている。世界各国に発送可能なため、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

▶ Kickstarter – Shades of Denim | Unwanted Thigh-Wear to Luxury Eyewear

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