海の廃棄プラスチックを集めて作られた水筒、米スターバックスで販売中

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2030年までに作り出したい世界のゴールとして設定されるSDGs(持続可能な開発目標)。17の目標には質の高い教育、ジェンダー平等の実現、気候変動に対する具体的な対策などが盛り込まれているが、その1つに海の豊かさが挙げられているのはご存知だろうか。海洋汚染を巡るさまざまな問題とそのための取り組みは数多い。

全世界的に店舗を構えるスターバックスでは、限定商品が販売されている。水の持続可能性について取り組むSoma社と、環境汚染と戦うグローバルネットワークであるParley for the Oceanが共同開発した、ガラス製の美しい水筒だ。

Image via SOMA x Parley

アップサイクルという言葉をご存知だろうか。リサイクルとは異なり、単にその原料を再利用するのではなく、元の製品よりも価値の高いものを生み出すという意味だ。水筒を持つときにすべらないようにつけられた水色の持ち手は、海に捨てられたプラスチック素材で作られており、海洋汚染への意識を高めると同時に極めて質の高い商品となっている。

アメリカでは毎年、実に3000万ものペットボトルが捨てられている。捨てられたゴミは最終的には埋立地にいくか、海流に乗って世界中に散らばってしまうのだ。同製品の一部には、2つの離れた島や沿岸の水域から集められたペットボトルを再利用した。

この水筒が作られた目的は、海洋に廃棄されたプラスチックを有効活用することだけではない。もう一つの目的は、消費者にペットボトルと違って繰り返し使うことのできる水筒を代わりに使ってもらうことだ。現在、全米のスターバックス5,000店舗で販売されており、グローバルチェーンだからこその拡散力が期待される。売上の一部はプラスチック回収などの活動資金としてParley for the Oceanに寄付される予定だ。

Parley for the Oceanを立ち上げたシリル・グッチュ氏は「プラスチック廃棄は、その製造や利用の工程が複雑に絡んでいて、一夜にして解決することはできない問題です。しかし、私たちは変化のために動き続けていきます。持続可能な社会を作っていくためにマインドセットと行動を変えることは、新しいシステムや素材を作ることと同じくらい大切だと私たちは考えています。」と述べる。

ただ使いまわすリサイクルではなく、それ以上に価値あるものを生み出すアップサイクルという考え方には全面的に同意する。環境に気を使っている人間だけが選択的に購入するのではなく、価値があると考えて購入したものが結果的にサステナブルなものであるという時代に近づいているようだ。

【参照サイト】SOMA x Parley