この頃、童心に帰って遊んだことはあるだろうか。遊び心がある大人は、生活満足度が高まりやすかったり、活動的に暮らしやすかったりすることを示す研究がある。大人もたまには、おもちゃで思いっきり遊んでみてもいいかもしれない。
そんな機会を提供してくれるのが、2022年10月、アイルランドの首都ダブリンに現れた「LEGO Brick Café(レゴブロックのカフェ)」だ。同国のクリエイティブエージェンシーであるBoys + Girlsが、2日間にわたり実施した。
カフェに行くと、コーヒーカップに入ったレゴブロックをもらえて、食事をしながら作品作りに没頭できる。店内にはレゴブロックを使った作品が飾られており、気分が高まりそうだ。遊び終わったレゴブロックは、持ち帰ることができる。
A massive thanks to everyone who played their part in creating the worlds first LEGO® Brick Café and to all those who came to play!
This experience has been a great reminder of the benefits of play for all adults and this is just the beginning. #Lego #legobrickcafe pic.twitter.com/X849vL6JkL
— Boys + Girls (@BoysandGirlsLtd) November 3, 2022
この取り組みは、大人が遊ぶ楽しさを再発見し、ウェルビーイングを高めることを目的としている。そのため、子どもには市内にある別のレゴストアを利用するよう勧めている。店内にいるのが大人だけなら、あまり気恥ずかしさを感じずに、レゴブロックで盛り上がれるのではないだろうか。
LEGO Brick Caféは、来店する人から寄付金を募り、メンタルヘルスの慈善団体であるMental Health Irelandに寄付をするという。寄付金額は1人当たり10ユーロ(約1,400円)で、カフェで1時間ほど楽しめる。マインドフルネスに関するワークショップも開催され、遊びがもたらすメリットについて学ぶことができる。
ドイツのマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクの教授であるルネ・プロヤー氏は、BBCの取材に対し、「遊び心は、育むことができるスキルとして捉えるべきです」と語り、大人も遊び心を持つことを勧めている。だが、ルールが多くて勝ち負けがある遊びは、人々の自発性や創造性を阻害したり、フラストレーションを引き起こしたりする可能性があるという。
こういった点を考慮すると、レゴブロックで作品を作るのは、大人にぴったりな遊びではないだろうか。無心になって手を動かしていた、子ども時代を思い出しそうだ。
【参照サイト】The LEGO® Brick Café Dublin Tickets, Wed 26 Oct 2022 at 16:00 | Eventbrite
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