※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Livhub」からの転載記事となります。
旅は人を豊かにする。
あらゆる国へ出かけると、その地その地で見える景色や現地の人の慣習など、さまざまなコトが異なる。あまりにも違いすぎてカルチャーショックを受けることもあるだろう。しかし一方で、そうした刺激が凝り固まっていた自分の考えを変え、人生を生きるうえで欠かせない経験となるかもしれない。はたまた、将来の夢や自分自身を180度変えるきっかけを作ってくれるかもしれない。
よくヨーロッパへ行くと「フランス人は今の時期、みんなバカンスに出かけているんだよ」といった話を添乗員さんや街の人から聞くことがある。ヨーロッパ人は有給休暇などを利用して、3週間〜4週間連続で休むのが一般的なのだ。
日本ではなかなか難しい。もし働いている日本人が長期で海外へ行くとしたら、会社を辞める時に残りの有給休暇を消化するか、テレワーク推奨の企業に勤めて、ネット環境さえあればどこで働いてもOKな人くらいだろうか。「何週間も海外旅行へ行く」というのは現実問題、まだ日本では習慣化されていない。
しかし、日本の企業でも長期休暇制度を実施している会社がある。「IWAI OMOTESANDO」を中心にウェディング事業を展開し、「CRAZY WEDDING」の名でも有名な株式会社CRAZYだ。
新型コロナウイルス感染症の影響により数年制度を休止していたが、この度、長期休暇制度「GREAT JOURNEY(グレートジャーニー)」を再開した。
「GREAT JOURNEY」とは、人生を豊かに生きるために必要な旅(休暇)を、社員自身のペースで取得できる制度のこと。リフレッシュ旅行とは異なり、日常業務や肩書きから解放され、一人の人間としての感覚を味わうために大きく環境を変えることが推奨されている。そのため「目的を明確にし、1人で7日間以上海外に渡航する」というグランドルールを設けている。期間についてはメンバーと上司で相談しながら設定しており、現在、約1ヶ月間アメリカに滞在している役員もいるのだとか。
株式会社CRAZYは、「人々が愛し合うための、機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消します」というパーパスを掲げており、結婚式をはじめとしたお祝いの機会を通して、顧客の人生やパートナーシップと向き合うといった考え方を持っている。そのため、まず社員自身が自分の人生と向き合う機会を持つことが必要だと考え、こうした制度をつくり実施している。
CRAZYの創業メンバーである、CHO(Chief Happiness Officer)遠藤 理恵氏は本制度について以下のようにコメントしている。
CRAZY創業のきっかけは、代表の森山がアルゼンチン パタゴニアでの旅を通して得た気づきでした。そうした経験から、旅には人生を変えるほどの力があり、それは働いていても人生を豊かにする上で必要という価値観を私たちは持っています。そこから、「GREAT JOURNEY」が生まれました。
仕事の中で役職や責任が増えると義務感が優位になり、自分の想いや意志を見失う時があると思います。だからこそ、働きながらも定期的に自分自身と向き合う機会が必要だと考えています。
CRAZYは、今後も「GREAT JOURNEY」を活用しながら、社員一人ひとりが自分の人生を生き、お客さまの人生に深く向き合える組織で在りたいです。
海外へ行き、外の世界のヒト・コト・モノに触れることで、自分の人生を豊かなものにする。日本の外は、自分では計りしれない経験や日本のスケールとはまた違った景色などに溢れている。だからこそ得るものが大きい。
ぜひ日本でも、もっとこのような長期休暇制度が普及するといい。
【参照サイト】長期休暇制度 「GREAT JOURNEY」|株式会社CRAZY 公式ページ
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