※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Economy Hub」からの転載記事となります。
Circular Economy Hubがお届けするオンラインイベント「Circular X(サーキュラーエックス)」。2024年7月は、サーキュラーエコノミーにおける水資源循環の位置づけを知り、これからの時代にますます希少化することが予想される水資源の望ましい循環のあり方を考えていきます。
今、世界では20億人が衛生的な水にアクセスできないなどといった水ストレスを受ける国・地域に住み、40億人は少なくとも年間1か月間極度の水不足を経験しているとされています。気候変動の進展に伴って頻発する洪水や干ばつによって、直接的な影響を受ける農業や私たちの生活における水利用への不確実性が増してきています。
水は企業が製造を行う上でも必要不可欠な資源です。水資源の枯渇や水質悪化などが生じれば、日々の操業、ひいては事業そのものの持続可能性に大きな影響を及ぼすため、水資源はビジネス上のリスクの一つであると言えます。貴重な水資源の循環的な利活用や水源の保全などは、業種を問わずあらゆる企業にとって水をめぐるリスク管理として取り組む必要性が増していると言えるでしょう。
世界全体で見ると、人口増加と経済成長に伴う消費の拡大によって、水資源の需要はさらに高まっていきます。今後予想される都市化の進展によって2050年までに世界の人口の3分の2が都市部で生活するようになり、都市部ではかつてないレベルで衛生的で信頼性、安全性が担保された水資源への需要が生じることが予想されています。すでに、2030年までに淡水需要が40%足りなくなるという試算もなされているところです。
気候変動と都市化──この2つの大きなトレンドによって、水資源にもサーキュラーエコノミーの概念を取り入れて循環的なあり方や利活用の仕組みを実装するニーズは、今後ますます高まっていくことが予想されます。しかし、水資源においても現状では他の資源と同様に「使って捨てる」リニアエコノミーが中心となっているため、サーキュラーエコノミーの原則に沿った形で水資源を循環させながら利活用する、言ってみれば「サーキュラー”ウォーター”エコノミー」への転換が求められます。
そこで今回は、サーキュラーエコノミーにおいて水資源循環が現状どのように位置付けられているかについて確認した上で、水資源循環の具体的な手法や国内外の最新動向をご紹介します。ゲストには、水資源循環のリーディングカンパニーの一つでもあるサントリーホールディングス株式会社よりサステナビリティ経営推進本部副本部長の北村暢康さんをお迎えして、汲み上げる地下水の2倍以上の量の水を育む国内での水源涵養の取り組みと、水の大切さを次世代に伝える「水育」についてお話していただきます。
水に親しみ、水を使うことも多い盛夏のこの時期、私たちにとって欠くことのできない水について、ビジネスと生活の両面から持続可能で循環的なあり方とは何か、ご一緒に考えてみませんか。
スピーカー
北村 暢康(きたむら のぶやす)氏 サントリーホールディングス㈱ サステナビリティ経営推進本部 副本部長
1989年サントリー㈱(現・サントリーホールディングス㈱)入社。人事、営業、マーケティング、経営企画、CSR、生産など、各部門での業務経験を経て2019年より現部署。サントリーグループの企業理念「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命いのちの輝き』をめざす。」の実現に向け、サステナビリティ経営の推進に取り組んでいる。
日時
2024年7月23日(火)19:00-20:30
内容
- オープニング
- 編集部からのインプット(約15分)
- サントリーホールディングス北村様よりレクチャー(約40分)
- 質疑応答・ディスカッション
- エンディング
*今回はアーカイブ動画の販売はございません。コミュニティ会員と当日お申込み者向けに限定したアーカイブ動画の視聴期限は8月31日までとなります。予めご了承下さい。
定員
30名(先着順)
プログラムを通じた到達イメージ
- サーキュラーエコノミーにおいて水資源循環はどのように位置づけられているかについて知る
- その上で、サーキュラーエコノミーに叶う水資源循環を実現するための具体的な方法を理解する
- 自組織や個人として、水資源循環につながる取り組みを進めるためのイメージができている
対象者
- サーキュラーエコノミーに取り組む企業・自治体・個人の方
- 各種開示やSDGsなどの国際的な枠組みに沿う水資源循環のあり方について知識を深めたい方
- 上記に関わらず、学生・研究者などサーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも
申し込み方法
こちらのPeatixページよりお申込いただけます。
参加費用(すべて税込)
- 一般 2,000円
- ニュースレター登録者 1,500円(7月中旬までに配信予定のニュースレター中のクーポンコードをPeatix申込画面にてご入力ください)
- Circular Economy Hub 読者会員 1,000円(本記事にログインのうえ、最下部記載のクーポンコードをPeatix申込画面にてご入力ください)
- Circular Economy Hub コミュニティ会員 無料(Slackにて配信する無料クーポンコードをPeatix申込画面にてご入力ください)
- 学生 1,000円(Peatixページにてクーポンコードをご確認ください)
※コミュニティ会員・読者会員の詳細はこちら(コミュニティ会員へご参加いただくと、過去イベントのアーカイブ動画が無料でご覧いただけます。(一部を除く))
会場
オンライン(オンライン会議ツール「Zoom」の会議機能を利用)
注意事項
- 入室用URLを開始1時間前までにお申込みの皆さまへPeatixのメッセージよりお送りいたします。
- 開場は18時50分を予定しております
- Zoomのご利用が初めての方は開始前にアクセスしてください。機能の制限があるため、極力PCでのご参加をお勧めします
- 講義の時間にはマイクをミュートにさせていただきます
- 後日、Circular Economy Hubのレポートなどにて、プログラム開催中の写真を公開する場合がございます。写真NGの場合、ネットワーキング時間以外はカメラオフにてご参加ください
- イベントの内容は録画させていただき、後日申し込みいただいた皆様にアーカイブ動画(期限付き)の限定配信を行う予定です。予めご了承ください
- お申込み後のご返金はお受けしかねますので、あらかじめご了承ください。当日ご参加いただけなかった場合にも後日アーカイブ動画(期限付き)をお送りいたします
- 時間配分は事情により変更になる場合がございます
- 領収書についてはPeatix内のこちらをご参照ください
Circular Xについて
Circular Xは、Circular Economy Hub編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの実践や知見を掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。
主催
Circular Economy Hub:Circular Economy Hubは、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミー推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。URL:https://cehub.jp
ハーチ株式会社:Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディア事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6カ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50組織以上を取材。欧州の先進的な事例をもとに日本でもサーキュラーエコノミー推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中。URL:https://harch.jp/