【9/22開催】ネパールに森を育む「BIKAS COFFEE」と考える、未来のためのコーヒーの値段【全6回体験シリーズ Vol.1】

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私たちが生きるために欠かせない、食。それは、毎日の営みを支えるインフラでもあり、日々を豊かに彩る存在でもあります。

そんな食品の価格が、近年大幅に上がり続けています。2025年6月の消費者物価指数によれば、お米やパンを含む穀類は前年同月比で+29.0%(※)。このほか、肉類、卵、野菜など、生活に身近な食材の価格の高騰は止まらず、この先も続くと予想されています。こうした状況に、「なぜ?」と誰かを攻めたくなったり、ついついため息をついてしまいたくなったりする人も、少なくないのではないでしょうか。

※ 2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)6月分

しかし、そんな今だからこそ、私たちは、食の「本当の価値」を改めて問い直してみる必要があるのではないでしょうか。今回、IDEAS FOR GOODは、食の現場を訪ね、食の価値と主体的に向き合うための体験シリーズイベントを企画しました。

第一回目に訪れるのは、東京都・江戸川橋にスタンドを構えるコーヒーブランド「BIKAS COFFEE」です。

BIKAS COFFEEは、ネパールの「ハルパン村」という農村を中心に、森を育みながら作物を育てる「アグロフォレストリー農法」で生産された希少なコーヒー豆を扱っています。現地の生産者から直接仕入れているほか、現地で顧客の名前付きのコーヒーの木を植樹する「想いを植えるコーヒー植樹」活動などを通して、コーヒーの生産から消費までのサイクルにおける新たなバリューチェーンの創出とネパールの発展を目指しています。

当日は、そんなBIKAS COFFEEのファウンダー/CEOの菅勇輝さんから、BIKAS COFFEEの一杯がお客さんの手元に届くまでのストーリーや、事業を続ける中で直面するジレンマ、気候変動の影響でコーヒーの供給が大幅に減少すると言われる「コーヒーの2050年問題」などについて伺いながら、“一杯のコーヒー”に含まれる価値”について共に再考していきます。

コーヒー

Image via BIKAS COFFEE

第1回 イベント概要

  • 日時:9月22日(月)18:00〜20:00
  • 場所:BIKAS COFFEE(〒112-0014 東京都文京区関口1丁目236 プラザ江戸川橋 112)
  • 参加費:3,500円
  • 定員:10〜12名
  • スピーカー:菅勇輝さん (BIKAS COFFEEファウンダー/ CEO)
  • お申し込み:Peatixからお申し込みください。
    ※ 当日はコーヒーに合うお菓子を提供いたします。別途BIKAS COFFEEのドリンク1杯のご注文をお願いいたします。
    ※ 当日は軽食の持ち込みも可といたします。
    ※小学生以下のお子さんは無料でお越しいただけます。
    ※キャンセルポリシー:
    イベント開催日の3日前(2025年9月19日23:59)までにご連絡がない場合は、返金は致しかねます。前日、当日のご連絡も同様です。ご了承いただきますよう、お願いいたします。

当日の流れ

17:45:受付開始
18:00:オープニング・アイスブレイク
18:10:トークセッション(菅勇輝さんより)
18:50:問いを深めるワークショップ
19:20:試飲&対話タイム
20:00:終了

ゲストスピーカーのご紹介

菅勇輝さん(BIKAS COFFEE ファウンダー兼CEO)

菅勇輝さん1993年大阪府生まれアメリカ育ち。「#理念で売るコーヒー」BIKAS COFFEEのファウンダー兼CEO。PRディレクターとしても活動。2017年、総合PR代理店である株式会社ベクトルに新卒入社。PRディレクターとして7年、事業者として6年の経験を生かし、生活者視点に加えた事業者視点でのPR設計、SNSを活用したファンコミュニティ作りやクラウドファンディングを活用したコミュニケーションが得意。大手ビール企業、外資スポーツブランド、家電メーカーを過去担当。元NPO代表理事。

こんな方におすすめ

  • コーヒーの2050年問題に関心がある人
  • アグロフォレストリー農法に関心がある人
  • 食品の「安さ」が礼贊される社会の風潮に疑問を感じている人
  • 多様な価値観に触れ、「食との向き合い方」を深めていきたい方
  • 食を通じて、自分自身や社会、地球との関係性をより豊かにしていきたい方
  • 実践の裏側にあるリアルな葛藤や課題を通し、主体的に学ぶことに興味がある方
  • すぐに答えの出る「ソリューション」ではなく、自分の中に残り続ける「問い」を求めている方
  • 食にかかわる実践者になるためのヒントが欲しい方
  • このほか、コーヒーがお好きな方などどなたでも大歓迎です!

今後のプログラム(Vol.2以降)

Vol.2「都市農業と生産の可能性」
訪問先:コミュニティガーデン(都内)|10月中旬|参加費 未定

Vol.3 「卵とアニマルウェルフェア」
訪問先:Unshelled(東京農工大学)|10月下旬|参加費 未定

Vol.4「お肉と生命の価値」
訪問先:米農家・牧場・ジビエ猟師(2泊3日のフィールドツアー・千葉県御宿町)|11月中旬|参加費 未定

Vol.5 「発酵と醤油」
訪問先:有田屋(群馬県安中市)|12月上旬|参加費 未定

Vol.6「誰と、何を、どう食べる?食べながら思い描く、未来の食卓」
訪問先:タノバ食堂(都内)|12月中旬|参加費:自由価格制

※各回10〜12名の少人数制。単発参加・連続参加のどちらとも大歓迎です。
※各回の日程・お申し込みは、順次このページで公開していきます。

イベントシリーズについて

今回は、普段IDEAS FOR GOODの記事で発信しているような「ソーシャルグッド」な取り組みを情報として聞くだけではありません。世間的に“良い”とされるモノを生み出すための葛藤や、それを選ぶ難しさ、より良いを追求したいけれどできない背景にあるもの……生産の現場で人々が日々抱える戸惑いや本音、ジレンマといった「リアルな声」にも耳を傾けていきます。

各回では、訪問先での体験やインプットを受けてそれぞれがどう感じたか、目の前の食の価値をどう定義するかといった問いについて、対話やワークショップを行う時間も設けます。IDEAS FOR GOOD編集部メンバーが世界中のアイデアをリサーチするなかで得た食にまつわるさまざまな情報、生産者の声、そして参加者の皆さんの声……。唯一無二の答えはありませんが、参加する人それぞれが言葉を交わし合うことで、新たな気づき、さらなる問いが生まれるのではないかと私たちは考えています。

目の前の一皿が、どんな土で育ち、誰の手に支えられ、どんな旅をしてここにやって来たのか。その物語を紐解きながら、私たちの「いただきます」を見つめ直す時間を、一緒に過ごしませんか。

共に旅する案内人のご紹介

相馬素美(そうま もとみ):IDEAS FOR GOOD編集部

相馬素美相馬素美(そうま・もとみ)1996年横浜出身。東京音楽大学器楽専攻鍵盤楽器(ピアノ科)、同大学院伴奏研究領域にて研鑽を積む。2020年にハーチ株式会社に入社、IDEAS FOR GOOD、Circular Yokohama等にてサステナビリティに関する幅広いトピックの取材・執筆のほか、企業向けのサステナビリティ研修、展示、地域イベント、ワークショップ等の企画運営を担当。2023年、半年間アイルランドに滞在し、語学研鑽や取材活動を行う。2025年5月にUnshelledを取材し、記事を執筆。

伊藤智子(いとう ともこ):IDEAS FOR GOOD編集部

伊藤智子地元である大阪の都市部を離れ、数年前に千葉の里山に移住。生態系の一部としての人間のあり方を模索すべく、山の中の古民家でシェアハウス生活を行う。自分が口にするものの生産現場を知るため、魚、肉、米、野菜、牛乳といった生産の最前線で農家の手伝いをしながら、カフェの運営やまちのにぎわいを取り戻すべく地域の活動にも取り組んでいる。最近のテーマは、目の前のものをじっくり感じ、味わい尽くすこと。曖昧なもの、わかりにくいものこそ大事にしたい。

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