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都市の役割、そしてその姿を描き直すとき、キーワードの一つとなるのが「循環」である。循環型都市(サーキュラーシティ)に注目が集まっているように、いかに資源を捨てることなく使い続けるまちの仕組みを構築できるかが問われているのだ。
そんな循環というテーマのもと、これからの都市と文化と経済をつくるため、体験と交流を軸として様々な分野の識者が集うイベント「都市と循環EX」が、2025年10月9日に京都にて開催される。EXは、Experiment(実験)、Exchange(交流)、Experience(体験)などに由来し、ミートアップやワークショップを中心とした内容が揃った。
第一部では昨年の同イベントで形成された未来的思考のキーワードを今後のアクションに繋げるべく、2025年から始まる「自律社会」や2033年からの「自然社会」を描く未来予測モデル・SINIC理論を軸にトークセッションを実施。株式会社ヒューマンルネッサンス研究所エグゼクティブ・フェローである中間真一氏をゲストに迎える。
第二部では、「縮小する進化」を考える味噌づくりワークショップを開催。「縮小しながら進化する」をテーマにアーティスト活動を行うオランダのアーティスト、アルネ・ヘンドリックス氏を招き、人口減少時代を迎える日本における植物性タンパク質・味噌の可能性を模索する。続く第三部では、「食と人の発酵」をテーマとしたご飯会にて味噌料理が振る舞われる。
2024年の「都市と循環」は、圧倒的な数のトークセッションが並び、多岐にわたる情報をインプットする場となった一方で、参加者同士の交流が十分でなかったという。そこで、2025年は「EX」を掲げて交流が重視されている。きっと今年も新たな人・モノ・情報の循環が起こるはず。手を動かしながら、食を味わいながら、循環についてじっくり考えたい方はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
▶︎「都市と循環」オフィシャルサイト:https://cccf.jp/
▶︎ 詳細およびチケットのお申込みはこちら:https://cccfex2025.peatix.com/

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開催概要
イベント名 | 都市と循環 EX Circular Cities Conference & Festival EX 2025 |
日程 | 2025年10月9日(木)12:30〜(開場 12:00) |
会場 | 第1部 京都市役所「正庁の間」/第2部・第3部 京都信用金庫「QUESTION」 ※ 当日の入場受付は京都市役所「正庁の間」 |
主催 | 「都市と循環」実行委員会 (事務局/R不動産株式会社) |
後援 | 京都市 |
お申込み | 下記リンクよりお申込みください https://cccfex2025.peatix.com/ |
入場料金 | 第1部 トークセッション+第2部 味噌づくりワークショップ:6,000円(税込) 第3部 ご飯会・ミートアップ(食事&ワンドリンク):5,000円(税込) |
タイムテーブル
第1部 12:30〜16:00
- オープニング
- 京都市役所より、京都市基本構想(2026-2050)の紹介
- 「都市と循環2024」振り返り
- レクチャー 「SINIC理論について」
登壇者: 中間真一(ヒューマンルネッサンス研究所 エグゼクティブ・フェロー) - トークセッション 「都市と循環」を未来思考から考える
登壇者:中間真一(ヒューマンルネッサンス研究所)、松井孝治(京都市長)、馬場正尊(東京R不動産)、安居昭博(『サーキュラーエコノミー実践』著者)他
第2部 16:30〜18:00
「縮小と進化」について考えるレクチャー & 味噌づくりワークショップ
登壇者:アルネ・ヘンドリックス(アーティスト)
第3部 19:00〜21:00
「食と人の発酵」ご飯会・ミートアップ
「米と味噌」による新米ご飯と味噌汁、「斗々屋」お惣菜、「心拍」によるクラフトサケ、「Viva vin VIVANT」ナチュラルワインなど

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ゲスト・プロフィール
中間真一(株式会社ヒューマンルネッサンス研究所 エグゼクティブ・フェロー)
1959年生まれ。慶応義塾大学工学部卒業、埼玉大学大学院(経済学)修了。株式会社ヒューマンルネッサンス研究所創設メンバーとして参画し、オムロン創業者らによる未来予測理論「SINIC理論」を活かして、人文社会アプローチからの未来社会研究に従事して現在に至る。人とテクノロジーのインタラクション、長期的な未来社会展望の他、未来の担い手が育つ場づくりも手がける。著書に『SINIC理論』など。
▶︎ ヒューマンルネッサンス研究所
松井孝治(京都市長)
1960年京都市生まれ。洛星中学・高校、東京大学教養学部卒業。1983年通商産業省入省、首相官邸への出向や行財政改革の中枢を担う。2001年参議院議員選挙に初当選、内閣官房副長官を務めた。2013年政界引退後、慶應義塾大学で10年間教鞭をとる。2024年2月京都市長就任。
馬場正尊 (東京R不動産/株式会社Open A代表)
1968年佐賀県生まれ。2003年OpenAを設立。建築設計、都市計画、執筆などを行い、同時期に「東京R不動産」を始める。東北芸術工科大学教授。『テンポラリーアーキテクチャー:仮設建築と社会実験』(学芸出版 2020 共著)など。
▶︎ OpenA
▶︎ 東京R不動産
安居昭博(『サーキュラーエコノミー実践』著者)
Circular Initiatives&Partners代表/京都市委嘱 成長戦略推進アドバイザー/サーキュラーエコノミー研究家。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。2021年国内外でのサーキュラーエコノミー実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞」内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)受賞。著書『サーキュラーエコノミー実践―オランダに探るビジネスモデル』(学芸出版社)。
▶︎ Circular Initiatives&Partners株式会社
アルネ・ヘンドリックス(アーティスト)
アムステルダムを拠点に活動するアーティスト。The Incredible Shrinking Manと題した本人のウェブサイトでは、本人は2メートルほどあるが、その身長について満足していないと書いている。人間はもっと小さくて良いと語っている。
▶︎ ARNE HENDRIKS
▶︎ NL/ROKKO2023 アムステルダム在住アーティスト、アルネ・ヘンドリックスさん/ハフマン恵真さんと考える「成長って何?」レポート