デジタル上に記録されたあらゆる情報を学習し、短いプロンプト入力だけで何でも答えてくれるAIという「巨大メディア」の登場により、メディア業界を取り巻く環境は激変し、存在意義の再考が迫られています。また、コンテンツ制作の現場では、AIの導入により制作プロセスが大幅に効率化される一方で、AIの利用に伴う環境負荷の増大や、差別・偏見の学習と再生産、プライバシーやセキュリティの問題など、AIのサステナビリティをめぐる議論も活発化しています。
このような不確実性の高い変化の時代において、テレビや雑誌、Webメディアといった従来型のメディアはどのようにAIとの調和的な関係を構築しながら、よりよい未来への移行をファシリテートする仲介者として繁栄することができるでしょうか?
様々な企業や自治体、地域とともに未来思考の対話による共創プロセスの提供に取り組んできた株式会社フューチャーセッションズと、社会をもっとよくするアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」をはじめとしてサステナビリティ領域のデジタルメディアを複数運営するハーチ株式会社は、その一つのあり方として、リアルな対話からよりよい未来の実現に向けたアクションの創発を促す「フューチャーセッション(※1)」が持つメディアとしての価値・可能性に注目してきました。
リアルな対話の場で交わされる情報や感情のやりとりは、参加者の意識や行動、関係性を変容させ、企業や地域コミュニティに着実な変革をもたらすメディアとして機能します。また、その対話に”自然”などの非人間や”未来世代”など、声を持たないステークホルダーの代弁者としてAIを招き入れることで、持続可能な未来の実現に向けたより本質的な気づきが得られるようになります。

2025/8/27 Climate Creative × Glass Rock「Planetary Questions:AIは気候危機をどう変える?創造的対話をもたらす「問い」のデザインワークショップ」の様子
そこで、今回は 「Sustainable Media Futures〜AI時代の新しい持続可能なメディアの形をプロトタイプするフューチャーセッション〜」と題し、参加者の皆様とともに、体験型・参加型メディアとしてのフューチャーセッションの価値を体感いただきながら、そこで得られた問いや気づきをもとに、 AI時代に求められる未来の持続可能なメディアのあり方をともに試作(プロトタイピング)します。
当日は、参加者の皆様に加え、AIを活用して多様なステークホルダーの一部として植物や微生物などの非人間や、2050年の未来を生きる人々も招き入れ、より多角的な視点から対話を進めていきます。
※1 フューチャーセッションとは?:フューチャーセッションは、多様な立場の人を参加者に迎え、問題そのものをいろんな角度で見つめることからはじめます。そして、深く、自由に対話し、みんなの「想い」の中から未来に向けた素敵な答えを紡いでいきます。誰かに決められたことをやるのではなく、一人ひとりが主役になってアイデアを生み出し、実現させていく。「社会に変革を起こすための場 = Future Session」です。本イベントでは、以下の3つの観点から“持続可能なメディアの未来”を試作します。
・Co-Experience(体験):対話を通じ、AI時代のメディアに求める「価値」を可視化
・Co-Editing(編集):対話から得られた知見や洞察をともに編集し、ナラティブへと転換
・Co-Prototyping(試作):ナラティブに基づき、未来のメディアの形を試作
イベント概要
開催日時:10月9日(木)18:30-21:00(18:00 開場)
会場:TOKYOBASE 4F
住所:東京都港区元赤坂1-7-18 元赤坂イースト1階
アクセス:
・東京メトロ 丸ノ内線/銀座線 赤坂見附駅 徒歩7分
・東京メトロ 半蔵門線/有楽町線/南北線 永田町駅 徒歩11分
定員:30名(先着順)
参加費:無料(※ イベント終了後、Pay as you want形式でにて寄付をお願いさせていただきます)
参加方法:Peatixより申込をお願いいたします。
主催:株式会社フューチャーセッションズ、ハーチ株式会社
当日の流れ
18:00:開場
18:30:イントロダクション
18:35:インスピレーショントーク:メディアを取り巻く環境・問い・先進実践事例の紹介
19:05:ビジョニング:AI時代におけるメディアの可能性を探索する
20:10:プロトタイピング:未来の持続可能なメディアを可視化
20:40:発表
20:55:クロージング
21:00:終了
こんな方におすすめ
- 持続可能なメディアの未来、あり方について考えたい方
- サステナビリティの視点からメディアの価値や可能性について考えたい方
- AIがメディアにもたらす影響について考えたい方
- フューチャーセッションが持つメディアとしての可能性に興味がある方
- その他、興味がある方であればどなたでも大歓迎です(AI、メディア、サステナビリティなどに関する予備知識などは必要ありません、ぜひお気軽にご参加ください)
登壇ゲスト
モデレーター:有福英幸氏(株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役社長)
大手広告会社にて、企業のブランディングやデジタルコミュニケーションに従事。デジタルクリエイティブの新しい表現に挑戦し、カンヌなど国内外の広告賞を多数受賞。またサステナブルな社会を目指すwebマガジン「ジアスニュース」を発刊、編集長として運営を手掛ける。ソーシャルイシュー、メディアの知見を活かし、より社会的なインパクトを創出すべく、2012年にフューチャーセッションズを立ち上げ、社会イノベーションの共創を促進。関心領域は、エネルギー、食。
スピーカー:加藤佑 ハーチ株式会社 代表取締役
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」創刊者。循環経済専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市における循環都市移行プラットフォーム「Circular Yokohama」などを展開するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・循環経済推進に従事。2023年4月にB Corp認証を取得。ニッコー株式会社・社外取締役。大学院大学至善館 Circular Futures Design Center センター長・特命准教授。慶應大学SFC研究所員。東京大学教育学部卒。
株式会社フューチャーセッションズ
代表:代表取締役社長 有福 英幸
本社:東京都渋谷区神宮前2-33-12 ビラビアンカ202号室
設立:2012年6月
事業:フューチャーセッションの企画・運営/新規事業、新商品開発などのイノベーション・ファシリテーション/
社会的マーケティング・ブランディングのコンサルティング/メディア・プラットフォームの運営
URL:https://www.futuresessions.com/
ハーチ株式会社
代表者:代表取締役 加藤 佑
所在地:東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 602
設立:2015年12月
事業内容:ウェブメディア事業/サステナビリティ・サーキュラーエコノミー支援事業
企業URL:https://harch.jp/