All posts by Natsuki

ニュージーランド議会、タラナキ山の“人格権”を可決。マオリへの補償と世界観の尊重へ

マオリ族の権利を定めたワイタンギ条約の再解釈で揺れるニュージーランド。緊張感が高まる中、植民地時代にマオリから奪われていたTaranaki山に人格権を認める法案が可決されました。マオリ族への補償と、「自然は先祖であり生ける存在」とする彼らの世界観の尊重も認められた歴史的な一歩です。

日立R&Dチームが小冊子『リペア社会をデザインする』を発行。修理に心躍る未来へ向けた提言とは?

「あ、これなら自分も修理したくなるかも」そんな想像を掻き立てたのは、日立製作所R&Dチームが作成し2024年9月に公開された冊子『リペア社会をデザインする』。5つの提言から、リペア社会への一歩を探ります。

食の未来を紡ぐのは、文化と人。デンマーク「noma」髙橋シェフと日本の食を考える【持続可能なガストロノミー#11】

京都での2度目となるポップアップを終えた、noma。地域の食材を使用することを重視するnomaから見て、日本の食材や食文化はどう映っているのでしょう。高橋シェフにお話を伺いました。

シンガポールで「成長からの脱却」が注目の的に。Post Growth Singapore代表が語る、“再想像”の力

めざましい経済成長を遂げるシンガポールで、「成長からの脱却」が話題になっていることをご存じですか?この流れをけん引するPost Growth Singaporeの代表・リム氏に勉強会やイベントの様子を伺うと、未来を“再想像”する議論が見えてきました。

賛否沸くフランスの「土地の人工化ゼロ」目標。いま再考すべき、人とLandとの関係

フランスで「土地の人工化ネットゼロ」目標への取り組みが進んでいます。アスファルトなどの人工的な土地が増えたら、その分、自然な状態の土地を増やすことで、人工的な土地の総面積を増やさないことを目指します。

ローソンの海外在住「アバター店員」が生む新たな働き方。コンビニは地域インフラになれるか?

ローソンに海外在住のアバター店員が登場しました。深夜・早朝に勤務し、セルフレジの使い方を教えてくれるようです。地方で社会インフラとなりつつあるコンビニで導入が進めば、働き手不足を解消し地方経済を維持することにも繋がるでしょうか?

「1.5度」が隠してきたこと。2024年の気温上昇幅がそれを“超えた”今、国際目標の正義を問う

2024年の世界平均気温が1.5度を超過。これはパリ協定の努力目標を超えてしまっています。しかし、ここで今一度考えたいのは「1.5度」という数字に隠されてしまっている気候変動の“現状”です。

男性が1週間ネイルを塗ってみたら。“有害な男らしさ”を問う、イギリスの社会実験「Hard As Nails」

娘が施したネイルをしたまま外出したら皆に褒められたという父親の経験から、「男性が1週間ネイルして生活する」という参加型の実験が誕生しました。参加者は、ネイルをすることで“有害な男らしさ”からの解放を感じたようです。

感覚過敏の人も、スポーツ観戦を楽しめるように。東京ドームで販売された「やさしいチケット」

スポーツ観戦をしたいけれど、スタジアムの大歓声と密集具合は苦手……そんな感覚過敏の子どもたちに寄り添うチケットが、東京ドームで試験的に登場しました。大観衆から少し離れた席で、気持ちを落ち着かせるグッズで楽しみながら、刺激を和らげて観戦することができます。

山火事が広がるLAで、市民の支えになるか。最新の火災情報を見える化する地図アプリ「Watch Duty」

LAで山火事が広がる中、市民が最新の火災情報を得る一助となっているアプリが「Watch Duty」です。元消防士や元救急隊員である15人のスタッフと約150名のボランティアが運営を支えています。

インドが「国として」論文誌の無料サブスクを解禁。1,300のジャーナル公開で、学びの格差解消へ

「あれ、この論文は有料か……」と足止めをくらったことはありませんか?得たい知識が“購読者のみ”という壁に阻まれてしまうのです。しかしインドでは、国がサブスクリプション登録することにより、2025年1月から1300の論文誌が無料になると言います。

鳥のさえずりが充足感を高める。人間と自然の“音”の関係を、英国の研究チームが発見

鳥のさえずりが聞こえると、なんだか良い気分になりませんか?実はそれ、気のせいではないようです。イギリスでの研究から、多様な鳥の声が聞こえると自然との繋がりや、その場所での体験をより高く評価することが分かったのです。

急かされる日々に疲れたあなたへ。「穏やかなテクノロジー認証」から、先端技術との“心地良い”距離を考える

そのテクノロジー、本当に「あなたのためを思った」機能になっているでしょうか?暮らしを豊かにするはずの技術がユーザーの疲労につながることもある今、“穏やかなテクノロジー”の認証制度が2024年11月より始まりました。

競合の大手4社、CO2排出減のビール缶ふたを“同時に”採用。日本の飲料業界を変える一歩に

日本のビール会社4社が、同時に「環境負荷の低い缶ふたを採用する」と発表しました。アルミ新地金の減少、リサイクル原料の増加により、製造時の温室効果ガス排出量が約4割減少するとのこと。こうした“協働”こそ環境課題への取り組みが業界に広がる一歩となるはずです。

研究者に聞いた、脱成長のいろは。日常の実践は「WANT」じゃない軸の発見から

なんだか小難しい印象がある“脱成長”について、経済学者であるNick Fitzpatrick氏に「そもそも脱成長とは?」から解説してもらいました。よく噛み砕いてみると、脱成長は経済だけではなく私たちの暮らしの話でもあったのです。

【イベントレポ】成長至上“じゃない”社会と経済システムって?ゼブラ企業と欧州動向をもとに考える

11月19日に開催された「ゼブラ企業と欧州動向をもとに考える、成長至上“じゃない”社会と経済システム」のイベントの様子をお届けします。鋭い質問やグラレコも含めた記事となっているので、ぜひ議論をチェックしてみてください。