All posts by 富山 恵梨香

命の循環を描くアーティストの作品から考える、私と環世界の「あいだ」
「地球は一つの大きな生き物であり、人もまた、生命体のほんの一部に過ぎないのだ。」異なるものたちの環世界、その「あいだ」に立ち、絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求する、大小島さんの作品から考えていきます。

「足りない」が、それでいい。ティール組織に学ぶ、多様性を活かす企業のヒント【ウェルビーイング特集 #39 多様性】
今回お話を伺ったのは、そんな組織に対する問いを持ちながら、日本におけるティール組織の第一人者であり、同書の解説を手がけた嘉村賢州さん。嘉村さんが代表を務める『場とつながりラボhome’s vi』の組織づくりや、現在探究されている「組織生態系理論」を紐解きながら、多様性を“認める“から、”活かす“ことのできる組織づくりのヒントを探していきます。

里山の暮らしに学ぶサステナビリティ。京都・京北で見た、人と自然の共生ーE4Gレポート
自然と共生する知恵や文化が残り、循環を生み出す里山の暮らしが、今もまだ生き続けている場所があります。京都駅から山道を北上し、ローカルバスに揺られることわずか1時間。そこにあるのは京北という緑豊かな美しい里山です。京北では平安京の時代から林業が栄えており、今でも林業・農業に代々携わっている人々の豊かな里山のエコシステムが残ります。それはまさに、江戸期から変わらない循環型の暮らしです。

量り売りを“再発明”する。京都のゼロウェイストスーパーを支えるテクノロジー
日本で浸透している「量り売り=面倒」というイメージを塗り替えようと、時代にあったテクノロジー開発に取り組んでいるのが「株式会社寺岡精工(てらおかせいこう)」です。寺岡精工はこれまで、「新しい技術で量り売りを“再発明”する」というミッションのもと、欧米向け量り売りテクノロジーで世界最先端を走ってきました。現在は流通業界向けのSA(Store Automation)総合企業としてPOS事業を展開したり、スーパーなど流通業界向けだけでなく、外食産業へもさまざまなソリューションを提供したりしています。

消費者をブランドの作り手に。ナラティブで持続可能なファッションの本質を問う「BIOLOGIC PHILOSOPHY」
海外企業がサステナビリティに向かって進む中で、日本企業がなかなか変わらない現状を変えるため、「いっそのこと自分たちでブランドを立ち上げて、それを起点に繊維産業全体をサステナブルに転換させていこう」という想いで立ち上がったのが「ビオロジックフィロソフィ」です。ファッション産業全体を巻き込むために、同ブランドが立ち上げ当初から大切にしているキーワードが「ナラティブ(物語)」です。

自然を壊すのではなく、守る経済。エコツーリズムの聖地・ガラパゴスの智慧【ウェルビーイング特集 #13 再生】
NPO法人日本ガラパゴスの会・理事長である奥野さんは、ガラパゴスのことを「地球の縮図」だと表現します。現在、約3万人の島民が住んでおり、年間25万人を超える観光客が訪れるガラパゴスでは「島」という閉鎖空間の中で、一つの生態系が完結しています。経済を優先することで、環境が壊れるのではなくより良くなるような、社会が分断されるのではなくつながりが生まれていくような、環境・社会・経済の3つがなりたつ仕組みのデザインは、本当に可能なのか?そのヒントを伺いました。

農業でCO2は削減できるのか?コスタリカの「リジェネラティブ農業」最前線【ウェルビーイング特集 #8 再生】
コスタリカで今、環境再生型農業の教育を進めているのが、リジェネラティブ農場でありながらエコビレッジを運営する「Finca Luna Nueva(フィンカ・ルナ・ヌエバ)」です。FLNは、25万エーカーの保護林に隣接する、中米で最初に有機(オーガニック)認証を受けたリジェネラティブ農場でもあります。今回は、FLNの共同所有者であり、米国グリーンピース基金の元理事長、環境再生型農業のイニシアチブ「The Carbon Underground」や「Soil Carbon Initiative」、「カリフォルニア州立大学チコ校の環境再生型農業イニシアチブ」の共同創設者を務めるTom Newmark氏に話を聞きました。

人間の健康には、土の健康が欠かせない。土の持つ可能性に挑むJINOWA【ウェルビーイング特集 #7 再生】
GEN Japanがこのほど、人間を含むあらゆる生態系の回復に取り組む日本・ドイツ・イタリアなどの企業が参画する国際企業コンソーシアム「JINOWA(じのわ)」を設立しました。JINOWAは、2021年から2030年まで国連が進めている「生態系回復の10年」に参加し、あらゆる産業を循環型へ転換するために、地域コミュニティレベルでの生態系回復に向けた活動を行います。そんなJINOWAが最も注力して研究するのが「土の力」であり、健全な農作物を育てるための土壌の大切さや、生態系全体における土の役割を実証していきます。

どのNPOが信頼できる?安心して支援できる団体がひと目でわかる「グッドガバナンス認証」
一般財団法人非営利組織評価センターが行う第三者認証「グッドガバナンス認証」は、非営利組織の中でも外からは見えにくい組織内部の状況を第三者機関に開示して、信頼性・透明性の向上に努めている団体に与えられる認証です。寄付やボランティアとして社会貢献したいという市民や企業の人々が「安心して支援できる団体」として紹介されているのが、この「グッドガバナンス認証団体」です。

孤独なのに、孤独じゃない。未来の自分に手紙を書ける場所「自由丁」
東京・蔵前にある自由丁では、未来の自分に向けてお手紙を書くことができる。コンセプトは「素直な気持ちと過ごす場所」。オーナーの小山さんに、なぜいま、社会に“悩む時間が許容される場所”が必要なのか。自由丁が提供する“孤独なのに、孤独じゃない”時間とはなにか、話を聞きました。

廃自動車の窓ガラスをアップサイクルした食器「mado」
拓南商事は手作りガラス工房の「琉球ガラス村」と協業し、廃自動車の窓ガラスを破砕・収集し、琉球ガラスの職人の手によって食器に生まれ変わらせるプロジェクト「mado」をスタートしました。

オランダ14都市、2025年までにCO2排出するデリバリーを禁止へ
オランダの都市では、「2025年までにCO2排出車でのデリバリーを禁止する計画」が発表されました。この禁止措置により、2030年までに毎年1メガトンのCO2を削減することができます。この量は、ハーグおよびロッテルダムの全世帯の天然ガス消費による年間排出量の合計に相当。これによりオランダでは、大気汚染を止めると同時に、より健全で快適な都市生活を送ることを目指しています。

フランス、「電車で2時間半以内で行ける国内線空路」を全面禁止へ
フランスで2021年4月10日、電車で2時間半以内で行ける短距離区間の航空路線の運航を禁止する法案が国民議会(下院)を通過しました。法案が下院を通過した現時点で、すでに「パリ〜ボルドー間」「パリ〜リヨン間」などの5区間が一時停止されており、上院を通過すると正式に廃止されます。

知ることで、守れる。植物研究家が伝える「野草」の魅力
日本に根付いた野草の素晴らしさを国内、そして世界に発信している、野草研究家の山下智道さん。山下さんは、昔からある日本人の野草の知恵や伝統を守るため、古来からの伝統的利用法を紹介したり、独自の分類学を提唱し、「ハーブ王子」という名前で活動されています。今回は山下さんに野草の魅力や、植物の身近にいるからこそ感じる環境の変化について話を聞きました。

「学食」に注目。聖心女子大学に学ぶ、食品ロス削減のヒント
聖心女子大学の学生団体「Earth in Mind」が、身近な学食の食品ロスゼロに挑戦中。他大学でも応用可能なように、過程の情報公開も行っています。

米ペタルーマ市が国内初、ガソリンスタンドの新設を禁止
カリフォルニア州にあるペタルーマ市が、新たなガソリンスタンドの新設や改修、移転を禁止することを発表しました。この法令は、電気や水素エネルギーで走る自動車の普及を促すことを目的としています。