Tag Archives: 北米

水族館が、気候変動の「不平等さ」を可視化するマップを作ったワケ
気候変動の影響の受けやすさには格差がある――。そんな事実を、より多くの人に知らせるために作られた世界地図。米カリフォルニア州の水族館が研究し、2021年7月に米国の科学ジャーナルScience Advances誌に掲載されました。

LGBTQ+の歴史を保存する博物館、NYにオープンへ
毎年6月、NYはレインボーの旗を掲げる人々で埋め尽くされます。50年以上にわたって、ニューヨークではマイノリティたちが「自分らしく生きる」ために、さまざまな社会運動が繰り広げられてきました。LGBTQ+の「はじまりから今」を見つめ続け、歴史を築いてきた都市です。そんなNYに2024年、LGBTQ+の歴史を保存し共有する博物館「The American LGBTQ+ Museum」が誕生します!

“木の声”を聴く。自然のリズムを音楽に変えるラジオ局「Hidden Life Radio」
木陰やきれいな空気、心を清められる空間を私たちに与えてくれている、樹木。「ケンブリッジ市の木を気にかける人が増えてほしい」との想いから始まった、木の活動を音楽に変えるアートプロジェクトをご紹介します。

フードマイルほぼゼロ。スーパーの駐車場で有機野菜を育てる「Garden Box」
メキシコ産アボカドや、ノルウェー産サーモン。私たちが何気なく口にしている食べ物たちが、地球の裏側から運ばれてきていることもあります。環境負荷を減らすため、そして安全のため、アメリカのスーパーでは「駐車場に置けるコンテナ」で野菜を育て始めました。

天然、人工に次ぐ第3の選択肢に?エシカルな「海底ダイヤモンド」とは
ダイヤモンド採掘時には、多大な環境負荷がかかっています。さらに採掘現場では一部の労働者たちが過酷な労働を強いられ、搾取されているような例もみられます。こうした環境的・社会的懸念から、近年、人工の合成ダイヤモンドに注目が集まっていますが、合成ダイヤモンドの生成時にも膨大なエネルギーが発生していることから「どちらが優れている」と簡単に言い切ることもできません。
そんななか登場したのが、天然採掘ダイヤモンドでも人工ダイヤモンドでもない第3のダイヤモンド、「海底ダイヤモンド」です。
Ocean Diamonds社の海底ダイヤモンドは、従来の陸上や海洋で地下深くまで掘削する大規模な採掘法とは異なり、海底の堆積物のなかからダイヤの原石を探し出す小規模な方法で発見されます。
専属のダイバーを雇い、小舟で海に出た少人数のダイバーグループでダイヤの原石を探索していくため、ダイヤ調達時のエネルギー量を従来よりも大幅に削減できます。また、小規模な調達を行うことで「誰が、いつ、どこで、どんな状況でダイヤを発見したのか」を詳細に把握できるようになり、高いトレーサビリティを担保できるのもポイントです。

まるで折り紙。ワンプッシュで展開する「シェルター」が難民を救う
干ばつや海面上昇、災害が原因で住んでいる地域を離れなければいけない人たちが、移住先に不安を覚えたり、住宅に困ったりすることが無いように。そんな想いを込めて作られたのが、すぐに折り畳めてワンプッシュで展開する家でした。

安全な旅を求めて。ホストもゲストも女性のみ登録できる宿泊サービス「Femmebnb」
女性ホストが女性のみに自分の家を貸すことができる宿泊仲介サービス「FemmeBnB」ある一人の女性の旅先での原体験から生まれたサービスです。

Googleマップの「リスト機能」を使った新しいホームレス支援のかたち
米・サンタモニカ─図書館の駐車場で路上生活をする男性と出会ったAshleyさんは、彼とお喋りをするうち、ホームレスの人々のある悩みを知ります。「支援してくれる場所が色々あるのは分かっても探すのが大変だ」というのです。これまでの支援所リストはPDF形式でデータが重く、フリーWi-Fiを使って閲覧しづらい、地図が載っておらず結局どこへ行けば良いのかわからないという問題がありました。そこでAshleyさんはグーグルマップを使い、支援スポットをリストにまとめました。これにより、ホームレスコミュニティの人々は一目で支援スポットを見つけることができ、気に入ったスポットを保存しておくこともできるように。Ashleyさんの小さな工夫は、当事者からも、支援したい人からも注目を集め、彼女のWebサイトには取り組みを真似したいという世界中の人々からのアクセスがありました。

ホテルの使い捨てミニボトルを2025年までに廃止する法案、NYで可決
ニューヨーク州議会は2021年4月、ホテルが液体石鹸などのパーソナルケア製品をプラスチック製ミニボトルに入れて提供することを禁止する法案を可決しました。ここで言うプラスチック製ミニボトルとは、容量が12オンス(約355ミリリットル)未満のリユースできない容器を指します。

アメリカの醸造会社がつくる「気候変動が進んだ世界のビール」
宴会でも家飲みでも定番のお酒といえば、ビール。しかし、このまま気候変動が進めば、慣れ親しんだビールの味を二度と味わえなくなるかもしれません。アメリカの醸造会社・New Belgiumは、気候変動が進んだ未来の世界でも手に入る材料だけで作ったビールを発表しました。ホップの代わりに、ホップエキスやタンポポを使用したり、汚染水を使ったりして仕上げた気候変動ビールのお味は、ひどい味がするといいます。消費者にデータを見せるだけでなく、五感を通して体験してもらうことで、気候変動に警鐘を鳴らすユニークなプロジェクトです。

Zoom疲れの軽減へ。金融大手シティが「ビデオ会議しない日」を導入
「ビデオ会議は意外と疲れる」と感じたことはないでしょうか?「Zoom疲れ」という言葉がある中で、米金融大手シティグループは、少なくとも社内のビデオ会議を行わない「ズーム・フリー・フライデー」を導入しました。

廃棄を減らす。QRコードを読み込むと「思い出」を語るオフィス家具ブランド
もし捨てられる家具がそれぞれの個性的な「ストーリー」を語ったら?2021年のアースデイに立ち上げられたブランド「Heirloom Design」では、捨てたくない循環型デザインのオフィス家具を販売しています。

週一配送でCO2削減。リユース梱包でごみを減らす「Olive」
オンラインショッピングで増える段ボールごみ。米スタートアップ「Olive」は、消費者がオンラインで注文した様々なブランドのアパレル商品を再利用可能な箱にまとめて、週1回配達するサービスを提供しています。

Google Earthの「気候変動の影響を追う」タイムラプス
2021年4月、Google Earthに、新たな機能が登場しました。過去37年間におけるアマゾンの森林減少や、アラスカ氷河の融解といった自然環境にもたらされた変化などを視覚的にわかりやすくしたタイムラプスです。

私たちの言語能力を高める「フィクション」とのつながり
昔は好きで小説を読みふけっていたのに、働き始めてからは気づけばビジネス書や、ノウハウ本ばかり読む日々。空想に浸る時間は本当に、現実を何一つ変えやしない「無駄な時間」なのでしょうか。カナダのコンコルディア大学によれば、その答えはノーです。

世界初、3Dプリンターでつくる「ネット・ゼロ」の住宅コミュニティ
年間の一次エネルギー使用量を収支ゼロにする家を3Dプリンターで建設しよう、そんなプロジェクトが米国カリフォルニア州で進められています。建設予定の15軒の住宅の電力は太陽エネルギーで賄われるそう。