Tag Archives: 教育

壊されゆく風景のそばで、“人間”を取り戻す。沖縄・じんぶん学校が問いかける、生きる知のかたち
“楽園”の光の裏で、名護のじんぶん学校は、怒りを創造へ変え、手間を惜しまぬ暮らしで自然と調和する力=じんぶんを育む。便利さに流されがちな私たちに、豊かさの基準を問います。

「豊かになりすぎた」ノルウェーが抱える代償。繁栄の背後にあるものとは何か
高福祉・高所得のノルウェーでいま議論される「豊かさの代償」。停滞する経済と、グローバルサウスの資源に依存する構造。ノルウェーの事例は、豊かさを再定義する鏡となります。

124年間学長が聴者だった、ろう者の大学で。全米を揺るがせた学生運動を描く『Deaf President Now!』
ろう者の大学なのに124年間学長は全員聴者──1988年、学生が立ち上がり全米を動かした歴史的抗議を描く映画『Deaf President Now!』が公開。

給料をもらいながら学ぶ「修理の学校」フランスに開校。VEJAが挑む、環境と社会の同時修復
「一足の靴を直すことは、社会を修復することにつながる」失業と貧困に苦しむ街ルーベで、VEJAが立ち上げた“修理の学校”。給料を得ながら学べる新しい教育モデルとは?

手話がもっと伝わる空間へ。英国ろう学校の「五感に寄り添う」新校舎
聴覚障害のある人にとって、光や色は学びとコミュニケーションの要です。英国最大のろう学校「ヒースランズ・スクール」に完成した新校舎は、その前提をゼロから組み直し。光の差し込み方や音の静けさ、視線のつながりまで設計された建築は、教育格差を埋めるための解決策を提示しています。

もっと本を手に取りやすく。デンマーク、書籍税25%を撤廃
デンマークでは、これまで書籍に対して25%もの税率がかかっていました。しかし2025年8月、これを撤廃すると発表。値段のハードルを下げることで、子どもたちが書籍に親しみやすい環境を整える狙いのようです。

実は、循環素材の優等生。段ボールを社会変容の「手段」に変える洛西紙工【京都CE特集】
宅配で受け取り、きっと多くの人が「分別して」捨てているダンボール。実は回収率95%の優等生なのです。京都の洛西紙工は、この身近な素材を多様なシーンで循環させるべく新たな挑戦に踏み出しています。

感性で社会をかき混ぜる。Makaira Art&Designが仕掛けるアート展「Shifting Society」【9/29-10/5 東京開催】
株式会社マカイラが手掛けるMakaira Art&Designは、2025年9月29日より三軒茶屋でアート展「Shifting Society〜感性で、社会をかき混ぜる〜」を開催。アートを社会変革の触媒と捉え、展示や対談、トークイベントを通じて鑑賞者の感性を揺さぶり、新たな対話と問いを生み出すことを目指します。

なぜ、彼らは絶望しなかったのか?経済危機を「堆肥」に変えた、英国シューマッハ・カレッジ再生の物語
英国のシューマッハ・カレッジは、経済危機で校舎を失いながらも「終わりを堆肥に」と学びを再生。市場原理に評価されにくい価値を問い直し、希望を編むレジリエンスの物語を、現地で取材しました。

沖縄戦の“分からなさ”を、共に受けとめる。90年代沖縄生まれが言葉を綴るZINE『あなたの沖縄』
戦争を経験していない世代は、何を受け継げるのか──90年代沖縄生まれの若者が綴るZINE『あなたの沖縄』が、沖縄戦をめぐる“分からなさ”を抱えながら、自身に、社会に、問いを投げかけます。

かつて人を乗せた馬は、いま心のパートナーに。動物たちとの対話に教えられた、効率に縛られない真の豊かさとは
効率や成果を追い続ける社会の中で、馬と過ごす時間は「ただ存在する」感覚を思い出させてくれる。カナダ・プリンスジョージで馬と暮らすアンバーさんの物語から、都市でも取り入れられる小さな実践を探ります。

戦後生まれが、戦争と向き合うということ。戦後80年の今、特攻の出撃地・知覧を再び訪れて
戦後80年を迎える今、戦争を知らない世代である筆者が再び知覧を訪れ、特攻隊員たちの遺書や手記に向き合いました。語られた言葉だけでなく、語られなかった沈黙の奥にある想いに耳を澄ませ、私たちが戦争をどう語り継ぐべきかを考えます。

広島に育つ植物から、戦後を考える企画展示「ひろしま みどりとりどり」【8/17まで東京開催】
「75年は草木も生えない」と言われた戦後の広島。そののち多様な植物が芽を出してきたものの、近年は倒木も相次いでいるといいます。そんな戦後の広島と植物の関わりに光を当てた企画展「ひろしま みどりとりどり」が東京で開催されています【東京 8/1〜8/17】

“ケアするまち”のはじまり。みんなが福祉に参画できる、埼玉・浦和の「さんかくカフェ」
埼玉県浦和にある「さんかくカフェ」は、障害のある人や高齢者、地域の誰もが関われる“福祉が日常に溶け込む”居場所。食やイベントを通じて多世代がゆるやかにつながり、孤立に寄り添う地域共生のモデルとなっています。

「ここはどこ?」気候変動が進んだ西暦2100年の世界で、自分がいる場所を推測するゲーム・FutureGuessr
「ここは“気候変動が進んだ2100年の地球のどこか”です」──AIと科学データで未来を描く、場所当てオンラインゲーム・FutureGuessrがフランスから登場しました。破壊か、再生か。二つの未来にあなたならどう向き合いますか?

GDPよりも、暮らしの質。「ドーナツ経済モデル」を政策に導入したスウェーデン・トメリラ市のまちづくり
スウェーデンの小さな町・トメリラ市は、国内で初めて「ドーナツ経済モデル」を本格的に導入。自然を破壊せず社会の基盤を守ることを指標に、公共交通から学校の設計まで、さまざまな分野の改善が進んでいます。