圧倒的なスピードで進化を遂げているウェアラブルデバイスの業界で、また新たに時代を変えるプロダクトが出てきた。
カリフォルニア工科大学出身のAkram Boukai氏らが2011年に創業したシリコンバレーのスタートアップ企業、Matrix Industriesが新たに開発したのは、世界初となる体温で発電するスマートウォッチ「MATRIX Power Watch」だ。
一般的にスマートウォッチは毎日もしくは数日に一回程度の充電が必要だが、この新たなスマートウォッチは腕に装着しておくだけで人間の体温を利用して発電することができ、充電する必要がないという。Matrix Industriesのサーモエレクトロニック技術を用いて開発された。
このMATRIX Power Watchは他のスマートウォッチと同様に、スマートフォンとの連動により消費カロリーや睡眠状態などをモニタリングできるほか、体温による1日の発電量も表示できるという。
現在クラウドファンディングのIndiegogoで予約注文を受け付けており、調達目標金額は既に達成済みだ。販売価格は169.99ドルで、出荷予定は2017年7月。
体温で発電するという技術があれば充電プロセスが不要になるため、ユーザーの手間が軽減することはもちろんだが、電力消費の抑制による環境への好影響というメリットもある。今後、スマートウォッチ以外のあらゆるウェアラブルデバイスにも同様の技術が広がることを期待したいところだ。
【参照サイト】Matrix Industries