テクノロジーで感染症に立ち向かう。スマートウォッチを活用したコロナウイルス感染状況調査開始

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現在、新型コロナウイルス(COVID‐19)は世界各地で感染が拡大しており、日本でも未だ終息の目処は立っていない。そんな中、イギリスのケンブリッジに拠点を置くECG(心電図)スマートウォッチメーカーVagusが新型コロナウイルスに立ち向かうために動き出した。

Vagusが開発したECGスマートウォッチは、正確な呼吸を測る史上初の腕時計である。呼吸と心拍数の変化を関連づけることで、迷走神経がどの程度機能しているかを明らかにするものだ。(※迷走神経とは、副交感神経系の主要な構成要素で、体組織への酸素供給を最適化するために、心拍と呼吸を同期させることが迷走神経の非常に重要な活動の1つ。精神的な問題や病気によって体にストレスがかかると、心臓と呼吸の同期が変化する。)

そのECGスマートウォッチを利用して、新型コロナウイルス感染症の研究が始まった。研究の目的は、新型コロナウイルスにまだ感染していないが、データ収集中に新型コロナウイルス感染症または他のウイルス性または細菌性疾患に感染した可能性がある人々から、心電図データを得ることである。世界中の科学者に迅速な情報へのアクセスを提供し、疾患進行をより良く分析・理解し、新型コロナウイルス感染症のような心肺感染の新しい早期検出方法を見出すことを目指す。

Vagus ECG watch

Image via Vagus

研究に参加するユーザーは、90秒の「迷走神経ECG検査」を毎日3回行う。テーブルに手を置き、時計に表示される指示に従って検査を行い、各検査の後には健康状態や例えば体温の測定値を記録することができる。また、ユーザーは、分析結果を自分の医師または他の医療専門家に送ることができる。VagusのECGスマートウォッチを使用すれば、ECG検査のために医療サービス提供者を訪問する必要がなくなり、もし利用者に心臓または呼吸器の問題が生じた際には、すぐに検査で問題を発見することができるようになるのだ。

Vagusは、新型コロナウイルス感染症に感染している可能性のある人々から可能な限り多くのECGデータを収集するため、オープンデータ研究をクラウドソーシングして開始している。

我々は初めて遭遇した感染症の脅威に、未だ終止符を打つことができないでいる。新型コロナウイルス感染症がこれだけ世界で混乱を招いているのは、人々にとって未知のものだからだ。テクノロジーを使って感染症に迅速に対応することは、現代社会を生きるわたしたちの希望となる。こうした取り組みにより、一刻も早く世界が活気を取り戻すことを願う。

【参照サイト】Vagus公式ホームページ

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