プラスチックゴミから海を救う。漁業網からできたスケートボードとジェンガ

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現在、プラスチックによる海洋汚染は世界の大きな環境問題になっている。2050年にはプラスチックゴミの方が魚よりも多くなるという。そして、海を漂うプラスチックゴミの10%は、捨てられた漁業網だ。この漁業網をリサイクルして、スケートボードとゲームJengaを作っている会社がある。アメリカのBureoだ。

ジェンガが入っている箱

Image via Bureo

Bureoの目標は、海からプラスチック漁業網をなくすこと、そして、自社製品を通じて環境にいい影響を与え、地域社会をサポートすることだ。Bureoは南米チリのチームと協力して、リサイクルプログラムを推進している。このプログラムをとおして、地元の研究所に経済支援を行いつつ、Bureoの活動や海を綺麗にするために取るべき行動を、チリと北米の若者に伝えている。Bureoは、これまでに8万kg以上の漁業網のリサイクルに成功した。

現在Bureoが生産している製品は大きく分けて2つある。1つは、世界で初めて漁業網をリサイクルして作ったスケートボードだ。このスケートボードは、カリフォルニアおよびチリで生産しており、丈夫で強く、安定性に優れているのが特徴だ。

海洋網でできたプラスチック

Image via Bureo

もう1つが、世界中で愛されるゲームJengaだ。同じ形の積木を重ねて塔をつくり、塔を崩さないように下の方の積木を引き抜いていくというゲームで、世界中の8,000万家庭にJengaがあるという。

Bureoはリサイクルプログラムの一環として、会社Jengaと共同で世界初の漁業網をリサイクルしたゲームJengaを生み出した。JengaとBureoの出会いは劇的だ。2015年に開かれた海洋映画祭で、Jengaの創設者Robert Grebler氏がJengaとBureoのリサイクル材との合作についてBureoに相談したのだ。

漁業網でできたジェンガ

Image via Bureo

Jengaの積木1セットは、廃棄漁業網1㎏から出来ている。包装は全て100%リサイクル材から作られており、使用後はリサイクルできる。

そして、積木1つ1つには海洋動物が描かれている。海からインスピレーションを受け、手描きのデッサンを元に描かれたものだ。子供も大人も、このJengaで遊ぶことで「動物保護」を意識するようになる。遊びをとおして、廃棄漁業網が海洋のプラスチックゴミの10%を占め、海洋動物や環境に負荷を与えていることを理解し、この問題改善のために何ができるかを学べるのだ。

捨てられた漁業網からつくる、スケートボードとゲームJenga。 海からプラスチック漁業網をなくすことを目標に、Bureoのアイデアと努力で生まれた、地球に優しい製品だ。このスケートボードとJenga で遊ぶことで、海に思いを馳せつつ、海をプラスチックゴミから救うことができる。遊ぶ楽しさも、何倍にも膨らみそうだ。

【参照サイト】Bureo
(※画像:Bureoより引用)