「あなたは、何にでもなれる。」世界を変えた女性に扮する、バービー人形からのメッセージ

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バービー人形と聞いて、「完璧なボディに、ブロンドのロングヘアーをたなびかせた」姿を想像する人は多いかもしれない。しかしその容姿が、彼女の魅力のほんの一部に過ぎないということを、あなたは知っているだろうか?

近年バービーは、美しくも力強く、世界を牽引する女性アイコンへと変身を遂げた。今期最新の「インスパイアリング・ウーマン・シリーズ」は、世界フェンシングチャンピオンから、プラスサイズの身体も美しいという啓蒙を行うボディアクティビスト(肉体活動家)にいたるまで、歴史に名を刻んできた輝かしい女性たちのバービー人形のコレクションだ。

それぞれの理想の姿を目指せる、ロールモデルシリーズ

Image via Barbie

バービー人形が誕生したのは、1959年の3月3日。そこから60年近くの間、バービーは全世界で起こるさまざまな政治的・社会的変化を見つめてきた。そして何より彼女自身が、そんな変革の時代を生きる一員として、そのスタイルやメッセージを常に更新し続けてきたのが面白いところだ。

バービーがその完璧なルックスとボディを備えて世に現れたとき、「画一的な美のイメージの押し売りだ」とメディアは批判した。それに対し彼女は、「多数派」に囚われないイメージと、世の中に向けた力強いメッセージを押し出して応えてきた。

「人形界初」の月面着陸に成功したり、パートナーであるケンに続いて、アフリカ系アメリカ人や、ラテンアメリカ系の友人を紹介したり。スキンヘッド姿の友人や、ドラァグクイーン姿を披露している。

スキンヘッド姿のバービー人形

スキンヘッド姿。Image via BeautifulAndBaldBarbie

今では、4種類の体型、7種類の肌の色、22種類の目の色、そして24種類の髪型を自由に組み合わせて、お気に入りのマイ・バービーを選ぶことができる。すべての子どもたちが、大好きなバービー人形に自分を投影でき、一人ひとりが持つ美しさに気づくことができるように、というメッセージがこめられている。

インスパイアリング・ウーマン・シリーズは、世界の政治・社会の変化を常に反映するという、バービーの使命の最新版である。今回の焦点はフェミニズム。さまざまなフィールドにおける女性のロールモデルを取り上げ、そのストーリーを紹介している。

スローガンは「あなたは何にでもなれる(You can be anything.)」そして「過去には、これほどにも素晴らしい女性たちがいて、女性の躍進のために道を切り開いてきた。そしてあなたは彼女たちと同じ、聡明で美しく、パワフルな女性だ。あなたには、想像できる限りのあらゆる選択肢と、世界を変えるための力がある。」とてもインスパイアリングなメッセージだ。

フェミニズム、という単語を検索してみると、その言葉の意味が出てくる。「女性の社会・政治・法律上の権利拡張を主張する考え方」に続いて書いてあるのが、「男女同権論」という定義だ。そう、本来フェミニズムとは、女性だけのものではない。ジェンダーも国境も越えて、社会や人々の在り方・幸せについて考えようというムーブメントなのだ。

どう生きていきたいのか、一人ひとりが考えるきっかけとして、バービーが扮するロールモデルたちのストーリーを読んでみるのもいいかもしれない。「あなたは何にでもなれる」というメッセージは、今、そして未来を生きる全ての人々に向けて、投げかけられているのだから。

【参照サイト】Barbie- Inspiring Women Series
(※画像:Barbie- Inspiring Women SeriesBeautiful and Bald Barbieより引用)

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