電気が届かない村にもインターネットを。太陽光で発電する通信ハブ

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私たちの社会が発展するに従い、浮き彫りとなっているのが都市部と農村部の格差だ。世界に目を向けると、都市部では社会インフラが充実する一方で、農村部では上下水道や電気などの基本的なインフラにも恵まれていないことがある。現代社会において必要なインフラ、その一つの例がインターネットだ。

以前、フィンランドでは世界で初めてインターネットへのアクセスが権利として定められた事例を紹介したが、世界の40億人が未だにインターネットに接続しておらず、10億人以上が、安定した電気の供給を受けられない状況にあるという。

しかし遠隔地でも大差がないものがある。太陽だ。日中は光を提供し、大気を暖め、作物を育むなど、太古の昔より人々の生活に恵みを与えてきた。

米国カリフォルニア州で生まれた団体Kumbayaは、そんな太陽光を活かし、ユーザーをLTEや3G、Wifiなどに繋げる「zeroXess接続プラットフォーム」を開発した。

Image via Kumbaya

このプラットフォームは、緊急時はもちろん、日常的に手頃な価格でインターネット接続ができる通信機器である。システムをできるだけ広く利用できるようにするために、多くのパートナーと継続的な開発に取り組んでいるようだ。

同プラットフォームの目標は、まだインターネットアクセスのない地域や人々の支援だ。テクノロジー、教育、インフラへのアクセスを増やすことは、貧困が減少することも意味する。技術革新によってインフラにおける平等を実現し、国連の持続可能な開発目標(SDG’s)にも好影響を与えることを目指すという。

Image via Shutterstock

zeroXessのプラットフォームで核となるのが、太陽光による電力のサステナビリティだ。120ワットのソーラーパネルを使用して、タッチスクリーンの接続ハブを稼働する。接続ハブには6つのUSBポート、4つのLED照明、そして内蔵の健康センサーがある。

これにより、インターネットだけではなく、地元のラジオ局やテレビ局の放送も届くようになる。すべての人に教育的で面白いコンテンツを提供しようという試みで、コンテンツ・ライブラリーには、起業、識字、栄養、農業などの多様なトピックが含まれている。

また、モバイルペイなどを使用して安全に送金ができるようになり、中小企業や地元の起業家に新しい世界が広がると期待されている。

創世記より大地と民を照らす太陽を、テクノロジーにより最大限に活用する。この取り組みは、インターネットのない地域やコミュニティに大きな恩恵をもたらすだろう。

【参照サイト】Kumbaya
(※画像:Kumbayaより引用)