良質な眠りは「いい音」と「いい香り」から。イケアが考えた、睡眠不足を解消してくれる広告

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金曜日の夜。仕事を終えてオフィスを抜け、街に繰り出す瞬間は格別だ。待ちに待った週末!明日は美容院に行こうかな、気になっていた映画も見たいし、友達とランチもいいかも!なんて妄想が膨らむ。しかし現実は…… ふと目が覚めたら、もう土曜の夕方近く。身体がだるくて、ベッドから出る気になれない、という人も多いはず。そんなあなたは、毎日きちんと質のいい睡眠を十分に取れているだろうか?

どうやら中東のUAE(アラブ首長国連邦)でも、現代人の「睡眠不足問題」は深刻なようだ。調査によれば、理想とされる8時間睡眠を習慣としている人はたった1割。約3割の人が、一日平均6時間程度の睡眠しか取れていない。これはかなり深刻な睡眠不足状態で、心臓病やガン、うつ病などの発症リスクを大きく高める危険があるという。

この現状を問題視したイケアが、睡眠不足解消のための広告「Sömnig(スウェーデン語で“眠い”の意)」を開発した。UAEの雑誌「Good Magazine」の巻末付録としてリリースされた本製品の使い方は簡単。マガジンから切り離したあと、ごく簡単な組み立てを行って、ベット横のデスクに設置して寝るだけでいい。

Sömnigのユニークな仕組みは2つ。まず、1つ目のつまみをONにすると、ホワイトノイズという自然音に含まれる音の一種が流れる。「サー……」という単調な音だが、聞いている人の集中力を高めたり、周りの騒音をかき消してくれる効果がある。睡眠を妨げる不快な雑音を遮断し、眠りやすい環境づくりの助けとなってくれるのだ。

さらに、2つ目のつまみをONにすれば、リラックス効果があるラベンダーの香りが、音の振動によってふわっと広がる仕組みになっている。製品のプリントに使用されているインクに、ラベンダーオイルが含まれているのだ。また、製品をUSBに繋いで充電すれば、繰り返し何度でも使えるようになっている。

「音」と「香り」という五感へのアプローチを通して、睡眠不足という健康問題の解決を狙うイケア。家具やインテリアなどを取り扱う彼らが、私たちの生活の質の向上を広告という形で実現するのは興味深い。

日本に住む私たちがSömnigを入手することは難しいかもしれないが、たとえばホワイトノイズの動画を流したり、リラックス効果のあるアロマを炊いて眠りにつくことは、今日からでも簡単にできる。

ここぞというときにベストを発揮するためには、毎日しっかりと休み、心身ともにリラックスしていることが何よりも大切だ。忙しい現代に生きる私たちだからこそ、忘れずにいたいと思う。

【参照サイト】IKEA SÖMNIG