Levi’sの古着を再利用。100%追跡可能な香港のサステナブルデニム「Denim Reimagined」

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日常生活でものを購入するとき、よりエコフレンドリーなものを選択しようとする消費者は増加している。それは、地球全体のCO2排出量のうちおよそ10%を排出しているとされている服飾業界にも浸透しつつある。今回紹介するのは、Levi’sと香港のアップサイクルファッションブランドThe R collectiveの画期的なコラボレーションだ。

Denim Reimagined

Image via The R Collective

両社はこの度、製造者や販売者の情報を含むサプライチェーンを追跡可能にしたデニムコレクション『Denim Reimagined』を発表した。このコレクションで発表された9つのデニムは、過去に製造されたLevi’sの古着デニムを再利用して制作されている。コレクションで発表されたデニム製品には、QRコードの印刷されたラベルが付けられており、購入者はそのQRコードをスキャンすることで、両社が今回のコレクションの製造過程で二酸化炭素排出量をいかに減少させたか、持続可能なアプローチを取るため何を行っているかなどの情報にアクセスすることができる。

また衣服に関して、製造段階の次に二酸化炭素排出量が多いとされているのが、服を洗濯するときだ。The R Collectiveによれば、服飾業界全体の二酸化炭素排出量のうち、およそ37%が洗濯の時に排出されているという。地域によっては、お湯を使った洗濯や、乾燥機を使うことが通例になっているところもある。そうしたやり方が、CO2量を増加させている一端なのだ。『Denim Reimagined』のコレクションでは、消費者がQRコードを読み取ることで、二酸化炭素排出量を低下させるお手入れ方法や、服を使い終わった後のリサイクル方法などの情報にもアクセスすることができる。この新コレクションのプレオーダーはThe R Collectiveのウェブサイトで受け付けているほか、香港のエコフォワードショッピングモール・K11内のLevi’sショップでも5月11日から取り扱い中だ。

denim

Image via The R Collective

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Image via The R Collective

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Image via The R Collective

ファッションブランドがデジタル追跡技術を用いて行うサステナビリティへの取り組みや、模造品対策の動きは加速している。また、ファッション業界では、貧困層やこどもたちが劣悪な環境で服を製造させられていることが発覚することも多くあった。すべての情報を紐づけられることが可能になれば、こうした問題も少しずつ看破されていくだろう。デジタル・イノベーションがもたらす未来が楽しみだ。

【参照サイト】Denim Reimagined – The R Collective

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