新型コロナウィルス感染症の影響で遠方への外出が難しいなか、街中では運動不足の解消や気分転換などのためにランニングをする人が見られる。中にはスマホ片手に音楽やラジオを聴きながら走る人もいるだろう。そんな自分ひとりの散歩やランニングは身軽なものだが、犬がいるとなると話は別だ。犬を飼っている人には習慣であろう散歩だが、楽しい愛犬との散歩にもちょっとした難点がある。それは、ごみ袋や水、暗い夜にはライトなど、持ち物が多いことだ。
そこで、飼い主たちの散歩時の荷物の悩みを解決してくれるオールインワンの犬用首輪・リード「GoGoLeash」が誕生した。
アメリカに本拠を置くペット用品会社GoGoLeash社が開発した当製品は、LEDライトや水タンク、ごみ袋やトレーニングモードなどを備える犬用首輪とリードのセット。サイズはコンパクトながら(ハンドルが149mm×172mm×52mm、首輪が68mm×40,5mm×51mm)、散歩に必要なものが搭載されており、飼い主は荷物をばらばらに持ち歩かなくて済む。
首輪とリードのハンドルの両方に搭載されたLEDライトがこれだ。照射距離は各1mと3mと十分で、反射リードとともに、夜も安心して散歩ができる。
ハンドルには容量150ミリリットルの水タンクとウォーターボウルが装備されており、犬はどこでも水を飲める。さらに、最大15枚のごみ袋を収納できるスぺースも確保されているため、ごみ袋を引っ張り一枚ずつ簡単にちぎれるようになっている。さらに、通常の車用シートベルトバックルと互換性を持つため、安心して愛犬を車に乗せることができる。
人間工学に基づいて設計されたGoGoLeashのハンドルは持ちやすく、耐荷重は100 kg。1つのハンドルで最大5匹の犬と一緒に散歩できる。また首輪ともに優れた防塵性と防水性を持ち、どんな天気でも使用可能なところや、1時間の充電で95日間、首輪は30分の充電で15日間使用できるなど頻繁に充電する必要がないのも特徴だ。
以上に加え、備わっている2つのトレーニング機能もポイント。1つ目は、聴覚に障害のある犬や、飼い主の言うことを聞かない犬のためによく用いられる振動トレーニングで、犬の首と首輪との間に1〜2本の指が入る程度に首輪を装着して使う。犬を人道的に訓練して褒めることで、しつけができるという仕組み。2つ目のサウンドトレーニングでは、犬は特定の音を繰返し聞くことで、音とその意味を認識して反応する方法を学ぶ。学習中もしくは学習済みの口頭指示に音を加えることで、「座れ」、「止まれ」などの指示を素早く習得できるようになる。
専門家は、この2つのトレーニング機能の使用方法として、最初に口頭での指示、それからトレーニングツールで指示を強化し、ポジティブな行動には褒美を与えるという使い方を推奨している。トレーニングモードはハンドル内のチャンネルを切り替えて、犬ごとに好みのトレーニングを行うことができる上、犬と離れてしまったときでも遠隔で指示を与えることが可能(約198mまで)。
2020年1月、米国ラスベガスで開催されたCES(電子機器の見本市)で、GoGoLeashはNEW INNOVATIONS IN CONSUMER ELECTRONICS賞を受賞。その後、サイズやデザインや機能などを改善し、現在Kickstarterでクラウドファンディングを行っている。すでに目標額のおよそ4倍の約220万円を達成しており、リターン付きのものは49ドル(約5200円)から。2020年7月出荷予定で、世界中へ配達を行っている。
犬用首輪・リード「GoGoLeash」で毎日の愛犬との散歩がもっと快適で身軽に楽しめるようになりそうだ。