1年中自然の中で生活できる。自転車とボートになる電動キャンピングカー「Z-TRITON」

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サイクリングやキャンプ、そして水の上でのボートこぎ。自然のなかで体を動かし、空や木の緑を見ながらゆったりと過ごすのは気持ちがいい。自粛期間中なかなか外に出られない中、自然に触れ、きれいな空気を思いきり吸い込みたくなった人もいたのではないだろうか。

今回ご紹介したいのは、ラトビアのスタートアップZELTINI 社が開発中の、1台でキャンプ、サイクリング、ボートこぎを満喫できる、エコな電動キャンピングカー「Z-TRITON」 だ。

(c)zeltini.studio

見た目もユニークなZ-TRITONは、 エコ素材でできた水陸両用の小さなキャンピングカー。家とトライク(三輪の乗り物)、ボートの3つのモードへの切り替えが可能で、これさえあれば一年中、自然の中で生活できる作りになっている。

コンパクトながらも充実した内部には、食べ物などを収納できる棚が6つと折りたたみ式テーブルがあり、座席を取り外すと2人がゆったり寝られるベッドルームになる。煙突と換気扇もあるため簡単な料理も可能で、家として利用できる。

三輪車または自転車モードでは、2つの電気ハブモーターとバッテリーを備え、40 km走行可能。空気力学を考慮してつくられた傘に加えて、ディスクブレーキとライト、ベルとUSB充電ポートと6つのソーラーパネルが備わっている。

(c)zeltini.studio

水やコーヒーカップのホルダーのほか、快適なサドルとセイフティベルト付きの折りたたみ式の助手席、チャイルドシートにもなるペット用シートも付いており、子どもや犬とも安全に旅を楽しむことができる。

また、Z-TRITONのアクセントである取り外し可能な植木鉢は、植物を植えてキャンピングカーに鮮やかさを加えたり、バジルやハーブなどを育ててキャンプ中の料理に使ったりと、様々な楽しみ方ができる。ここにも自然での旅を彩るディテールが感じられる。

(c)zeltini.studio

そして3つの車輪を折りたたむと、航続距離約10kmのボートに早変わり。2つのシートとヘッドライト、ウィンチ(ロープなどの巻き上げ機)やハンドル、手動の風防ガラスワイパーのほか、警笛や電圧計、回転灯と室内灯、温度や時間を表示するディスプレイなどを搭載。安定性向上のための膨張式フロートも取り付け可能で、水上での時間も安心して過ごすことができる。

なにより、このキャンピングカーはエコだ。本体はベニヤ板と麻のグラスファイバーで作られており、多くの部品は生分解プラスチック材料を使用してZELTINI 社で3D印刷される。また電子機器類は、世界中から調達したものを社内で取り付ける予定。現在、Z-TRITONは設計のプロトタイプ段階にあり、資金調達後の2021年夏の市場投入を目指している。顧客ターゲットは、個人購入をはじめ、サイクリングやキャンプ、ボートなどのインフラを備えた国立公園や、自然保護区でのレンタルを提供する観光産業や企業だ。

環境に配慮されたエコな電動キャンピングカーは、私たちが陸と水上の両方を楽しみながら共に生きる自然の豊かさや尊さを再発見するきっかけを与えてくれるかもしれない。世界の多くの場所でZ-TRITONが見られるようになるのが楽しみだ。

【参照サイト】Z-TRITON
(※画像: ZELTINI 社より引用)