【3/18~21・イベント】Ecological Memes Global Forum 2021「あわいから生まれてくるもの – 人と人ならざるものの交わり -」

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※IDEAS FOR GOODは「Ecological Memes Global Forum 2021」のメディアパートナーです。

「あわいから生まれてくるもの -人と人ならざるものの交わり- 」をテーマに、リジェネラティブ・リーダーシップの著者ジャイルズ・ハッチンズ氏や協生農法の社会実装に挑む船橋真俊氏(ソニーCSL)など登壇

人が地球環境と共に繁栄していく未来に向けて、個人の生き方やビジネスの在り方、社会実装の方法論を様々な領域の研究者・実践者と共に探求する一般社団法人Ecological Memes(東京都渋谷区、代表理事:小林泰紘)は、2021年3月18日〜3月21日にかけて「あわいから生まれてくるもの – 人と人ならざるものの交わり -」をテーマにしたグローバルオンラインフォーラム「Ecological Memes Global Forum 2021」を開催します。

イベント概要

今回のEcological Memes Global Forum 2021では、「あわいから生まれてくるもの -人と人ならざるものとの交わり- 」をテーマに、ビジネス・アート・エコロジーの新たな領域を切り拓く多彩なゲストを国内外からお招きします。

【登壇者・スピーカー(一部)】
-自然の叡智に学び、再生型のシステム変容を促す「リジェネラティブ・リーダーシップ」の著者Giles Hutchins氏
-拡張生態系および協生農法の実践研究者 船橋真俊氏(ソニーコンピューターサイエンス研究所)
-水と砂を切り口に都市空間と向き合う人類学者 Lukas Lay氏(ハイデルベルク大学)
-土に還るオムツを通じた循環・再生型経済の普及に取り組むベルリン発スタートアップ創業者 松坂愛友美氏
-森川里海のつながりや生態系におけるあいだの回復に取り組む生態学者 田中克氏(京都大学名誉教授)
-パターン・ランゲージおよび創造行為に関する実践研究者 井庭崇氏(慶應義塾大学)
-「複数性のエコロジー」「人間以後の哲学-人新世を生きる-」などの著者・哲学者 篠原雅武氏(京都大学准教授)
-水と環境から生まれる即興音楽を奏でるアーティスト Tomoko Sauvage氏
-日本に1000年以上続く修験の知恵を伝える羽黒山伏 星野文紘氏
-現代社会で再生産される「見えない知の暴力」と向き合う社会学者 Rolando Vazquez氏(ユトレヒト大学)
ほか

開催の背景と企画コンセプト

私たちは他の生命や地球環境との関係性をどのように紡ぎなおしていくことができるのでしょうか
COVID-19や世界各地での森林火災など、近代産業社会システムが抱える様々な限界が露呈している中、私たちの暮らしやビジネスの在り方、地球環境との関係性が大きく問い直されています。

Ecological Memesでは、人が地球環境と共に繁栄していく未来に向けて、生態学や経営哲学、循環型ビジネス、ポスト人間中心デザイン、複雑系科学、東洋思想、日本文化、都市デザインなど様々な領域を横断しながら、これからの時代の人間観やビジネスの在り方、社会システム実装の方法論を探索してきました。

その中でみえてきたのが「あいだ・あわい」というキーワードです。

環境や他者とあいだをゆるす「あいだ・あわい」の領域

産業革命を大きな契機とした産業文明は、人類に多大な恩恵をもたらすと同時に、自然や他者を支配・搾取する対象とみなす見方を発達させ地球環境の持続可能性や生物多様性を大きく毀損してきました。

森里海連環学を提唱されている生態学者 田中克先生(京都大学名誉教授)は、生態系における山川里海のあいだの重要性や、そのつながりが断ち切られてしまうことの生物多様性への影響を指摘されています。

風土論と生命哲学を専門とする哲学者 木岡伸夫先生は著書「あいだを開く – レンマの地平」の中で、「人間と自然の〈あいだ〉を認めない二元論的論理(ロゴス)を拠り所としている限り、近現代社会が直面する環境危機は乗り越えられないのではないか」と語り、

「地球規模の生態学的危機の根底には、人間による自然支配という単純な問題ではなく、それと同時か、それに先立って、人が自然を支配するように他人を支配し、他人を支配するように自然を支配するという、幾十にも錯綜した支配ー非支配の構図がある」と指摘しています。

私たちは、他者や環境と切り離された近代的個人の概念や、矛盾やあいだをゆるさない二元論をどのように乗り越え、人が本来持つ生命の全体性や、世界と曖昧に重なり合う「あわい・あいだ」の領域を取り戻し、他の生命や地球環境と共に繁栄していく未来に向かっていくことができるでしょうか。

人が他の生命や地球環境と共に繁栄していくリジェネラティブな未来に向けて

環境や他者とあいだをゆるす「あわい」の領域を取り戻すこと。 そこから生まれようとしているものに耳を澄ましていくこと。

そこに、ヒトが生命として持つ本来的なつながりや根っこを取り戻し、 現代におけるエコロジカルな在り方や人間観と向き合うヒントがあるかもしれない。
そこに、所有や支配の価値観を手放し、他者や地球環境と共に繁栄していくリジェネラティブな社会経済システムやビジネスを構築していくヒントがあるかもしれない。
そこに、現代社会が直面している根本的な課題を乗り越え、次世代に豊かな未来を残していくヒントがあるかもしれない。

日本発の物語を世界へ届けるグローバルフォーラム

今回のEcological Memes Global Forum 2021では「あわいから生まれてくるもの -人と人ならざるものとの交わり- 」をテーマにビジネス・アート・エコロジーの領域から第一線を切り拓く多彩なゲストを国内外からお招きします。また、海外の先駆者達の思想や実践から学ぶと同時に、日本の実践研究者・イノベーター・アーティストたちの物語や自然と共にある文化・思想哲学を世界を世界に向けて発信していきたいという想いから、日英両言語で開催することにしました。

春分という天体運行の大きなリズムや生命の躍動に耳を澄ましながら、東西を超えてこれからの時代に必要とされる思想や哲学、ビジネス実践を探索する4日間。講演やトークセッションだけでなく、水から生まれる音楽や山伏の法螺貝の音色に身を委ねる体験セッションなど、オンライングローバルフォーラムだからこその特別セッションも用意されています。

開催概要詳細

日時:2021年3月18日(木)- 3月21日(日)17:00 – 21:30 JST(8:00-14:30 CET)
会場:オンライン(Zoom)
言語:日本語・英語
zoomの同時通訳機能を活用し、日英両言語での配信となります
参加費(税別):
チケットの種類には、リアルタイムで視聴する「LIVE」チケットと、全セッションの録画データを後からいつでも視聴可能な「フルアーカーブ(FA)チケット」の2種類があります。「FAチケット」を購入された方はリアルタイムでも視聴が可能です。また、COVID-19の影響なども踏まえ、経済状況に関わらず必要な方に多くご参加いただけるよう、学生・奨学枠および恩贈り枠を設けています。学生・奨学枠の申込に理由等は不要です。

  • [LIVE]恩贈りチケット 12000円(早割:9000円)
  • [LIVE]一般チケット 8000円(早割:4800円)
  • [LIVE]学生・奨学チケット 4000円(早割:2000円)
  • [FA]恩贈りチケット 45000円(早割:40000円)
  • [FA]一般チケット 30000円(早割:25000円)
  • [FA]学生・奨学チケット 13000円(早割:9000円)

※アーリーバード期間:3月1日まで

詳細・申込

フォーラム詳細は特設HPをご覧ください(HPは日英両方でご覧いただけます)。

Ecological Memesについて

エコロジーや生態系を切り口に様々な学際領域を横断する研究者・実践者が群れていく共異体として活動。人が他の生命や地球環境と共に繁栄していくリジェネレーションの時代に向け、個人の生き方やビジネスの在り方、社会実装の方法論を探索しています。

【法人概要】
法人名:一般社団法人Ecological Memes
所在地:東京都渋谷区渋谷三丁目1番9号YAZAWAビル3階
代表者:小林泰紘
設立:2020年9月
URL:https://www.ecologicalmemes.me

※前回フォーラム映像「Ecological Memes Forum 2019 あいだの回復 / Restoring the In-Between」

【参照サイト】Ecological Memes
【フォーラム特設サイト】Ecological Memes Global Forum 2021
【参照記事】自分らしさの追求が、社会の持続可能性につながる。「Ecological Memes」が提示する、生き方のヒント

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