第二言語の習得には一定期間の勉強の継続が必要なことは、誰もが知っている。しかし、学校に仕事に子育てに……と、忙しい毎日の中で日々の勉強の継続に苦労している人は多いのではないだろうか。今回は、そんな課題のソリューションとなり得るユニークなアイデアを紹介しよう。
無料で語学を学べるアプリを開発するDuolingoが、トイレで語学が学べるトイレットペーパー『Duolingo Roll』を2021年4月1にエイプリルフール施策として発表した。
カラフルなパッケージに包まれたトイレットペーパーには、アプリの教材から選ばれたクスッと笑えて印象に残るフレーズが書かれている。例えば、“My cat is a lawyer”(私の猫は弁護士です。)といった具合だ。
公式ウェブサイトには、「夫がもう4時間もバスルームから出てきません。」「トイレでもっと長い時間を過ごせるように、食物繊維の多い食事に切り替えました!」など、使用者のユニークな感想も寄せられている。
同社によると、一般的な人が1日のうちトイレに座っている時間は合計14分もあるそうだ。その時間を語学の勉強に有効活用できないだろうか?そんなアイデアから生み出されたのが、このDuolingo Rollである。
Duolingoのアプリは、40言語で100以上のコースを提供しており、日本版では英語、中国語、韓国語の3言語の学習が可能だ。現在、ユーザー数は世界中で5億人以上おり、世界最大級の語学アプリと言える。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング練習すべてを含む1セットを5分程度で受講できるように設計されており、学習者同士で競い合う、ポイントを獲得してレベルアップするなど、ゲーム感覚で学習に取り組める仕組みも満載だ。
アプリを中心に人々の語学学習を手伝ってくれていた彼らは、ついに私たちの日常の避けられない習慣の中にまで、新たなプラットフォームを作り出そうと試みたのだ。
発表されたのは、日本語話者向け英語コース、英語話者向けスペイン語コース、スペイン語話者向け英語コース、ポルトガル語話者向け英語コース、中国語話者向け英語コースの計5種類。今回はエイプリルフールのジョークだったためこのトイレットペーパーを実際に購入することはできないが、アメリカやイギリス、そして日本でも、抽選の当選者には実物が贈られたそうだ。
語学を学ぶことは、自分の世界を広げ、多様な人とつながり、社会課題の解決の助けになることもある。時には辛抱が必要な語学学習も、こんなユニークなアイデアと一緒に乗り越えていきたいものだ。
【参照サイト】duolingo roll
【参照サイト】Duolingo