コロナビールが、「スマホの電池が切れそうな人」だけにドリンクをサービスする理由

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外出中にスマートフォンのバッテリーがなくなると、「やってしまった」と残念に思うだろう。ビールブランドのコロナビールが、そんな落胆を嬉しい気持ちに変えるキャンペーンを行った。

「Corona Recharge(コロナビールで心の充電)」と名付けられた同キャンペーンでは、バッテリー残量が10%未満になったスマートフォンをかざすと開く冷蔵庫が登場。中に入ったコロナビールを飲んで、気分転換をすることを促した。


複数人でお酒を飲みながら話すと、より親睦を深められるかもしれない。食事中によくスマートフォンを見る人も、この機会にデジタル機器から少し距離を置くことで、リアルな場での会話に集中できそうだ。

冷蔵庫は機械学習モデルを用いて、さまざまな種類のバッテリーアイコンとバッテリー残量を認識している。バッテリーがなくなりかかっていると認識すると、冷蔵庫の扉に付いた電磁石の磁力がなくなり、自動的に扉が開く仕組みだ。

こういったキャンペーンは、「常にデジタルの世界と繋がっていることが、良いとは限らない」という気づきを人々にもたらすだろう。

テレワークが広がったり、インターネット上のエンタメコンテンツが増えたりするなか、多くの人が、スマートフォンやパソコンといったデジタル機器に長時間接している。

そんな中、デジタルの世界に没頭しすぎて心身のエネルギーを消耗してしまう、「デジタル・バーンアウト」という燃え尽き症候群に陥る人もいる。メールチェックを休む時間を設けるといった、工夫が必要だ。

Corona Rechargeは、リアルな世界の良さを見直し、デジタル機器と健全に付き合っていくための取り組みと言える。同キャンペーンの合言葉は、「バッテリー切れのスマートフォンに乾杯」。その後の会話に弾みをつけたい。

【参照サイト】Corona Recharge | Thinkingbox
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