「これってグリーンウォッシュ?」気候ビジネスを客観的に評価してくれるAIチャットボット

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サステナビリティのリサーチを進め、いざビジネスの事業として展開するとき。「今やってることは本当にエコなんだろうか?」「グリーンウォッシングにあたらない?」と思い悩んだことはないだろうか。そんなときに気軽に質問を投げかけることができる、気候変動のトピックに特化したAIが誕生した。その名も「ChatNetZero」だ。

Data-Driven EnviroLab(DDL)と技術スタートアップArboreticaが開発した、世界初の気候チャットボット「ChatNetZero」。国連総会にて発表されたそれは、ビジネス、政府、金融機関によって設定された脱炭素化計画の信頼性を判断することを目的としている。

Image via ChatNetZero

ChatNetZeroは、大規模言語モデル(LLMs)によって駆動する初のチャットボットであり、ネットゼロ政策と気候アクションに焦点を当てている。このツールは、事実確認および「アンチ・グリーンウォッシング」ツールとして機能し、世界中の気候およびネットゼロのコミットメントに関する質問に答えることができる。自社で進めている事業がちゃんと気候変動防止に役立っているかどうかを客観的に評価してくれるのだ。

また、他社事業に関することも問いかけることができる。例えば、大手企業のAmazonやWalmartのネットゼロ目標に関する質問や、「オフセットがネットゼロ排出量を達成するための信頼性のある方法であるかどうか」「化石燃料会社が信頼性のあるネットゼロターゲットを設定できるかどうか」といった質問などにも対応可能だという。

またChatNetZeroは、Net Zero Tracker(NZT)データベースに基づいてトレーニングされている。このデータベースには、企業や政府の気候コミットメントや、NZTコンソーシアムおよび国連のネットゼロコミットメントの分析レポートが含まれている。ChatNetZeroは、4,000以上の企業、国、地方政府の情報が入った世界最大の気候データベースをもとに、あなたの質問に応答してくれるのだ。

さらに、DDLとArboreticaは、ユーザーが気候戦略や政策文書をアップロードする機能を導入する予定だ。これにより、Net Zero Trackerの既存のデータと自らの組織のデータを比較できるようになる。そうして、ChatNetZeroは、企業や政府に対して瞬時に「その組織に適した気候アクションの目標」を提案できるようになるという。

ChatNetZeroは、気候変動とその対策に関する情報を提供するための新しいアプローチとして期待されている。新しいサステナブル事業を始めようと思ったときに、余計な躊躇をしなくて良いように、これからテクノロジーが私たちに力を貸してくれるかもしれない。

【参照サイト】ChatNetZero
【参照サイト】‘ChatNetZero’: ‘World’s first’ climate chatbot switched on
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