2024年10月、IDEAS FOR GOODは初のオリジナルショートドキュメンタリー『The Repair Cafe(リペアカフェ)』を公開しました。
「壊れたものには、物語がある」
本作は、リペアカフェ発祥の地・オランダ・アムステルダムで撮影され、モノを直す人と、それを見つめる人々の日常を描いた作品です。大量生産・大量消費が当たり前の社会で、「なおす」という選択が生み出すつながりや豊かさを描いた本作は、公開から半年で約50回の上映会が開催され、1,000名を超える方々にご参加いただきました。
映画をきっかけに、京都府亀岡市や茨城県水戸市など、各地で新たなリペアカフェの取り組みも始まり、確実に「なおす文化」の輪が広がりはじめています。
そしてこのたび、2025年8月より、本作の年間ライセンス配信がcinemoにて解禁となることを記念して、映画配給会社ユナイテッドピープルとIDEAS FOR GOOD共催によるオンライン上映会を開催します。
上映後には、ユナイテッドピープル代表・関根健次さんをゲストにお招きし、本作のディレクター・瀬沢正人とのクロストークセッションを行います。作品の舞台裏や制作背景、そして「なおす文化」を社会に根づかせるためのヒントなど、リペアの本質に迫る対話をお届けします。
当日は、cinemoでの年間ライセンス登録のご案内に加え、2025年12月に予定しているディレクター・瀬沢の日本一時帰国に合わせた全国上映ツアーについてもお知らせいたします。映画に関心のある方、リペアカフェをこれから始めてみたい方など、上映と対話を通じて地域での上映や実践の広がりを後押しするヒントになれば幸いです。
“壊れたら捨てる”から、“なおしてつながる”へ。
これからの社会に必要な「修復」のまなざしを、ぜひご一緒に見つめてみませんか?
cinemoとは?
cinemo(シネモ)は、社会の課題解決を目的に事業を展開するユナイテッドピープルが運営しています。cinemoでは社会課題・SDGsテーマの映画の上映会(自主上映会)の開催や、全国各地で行われる上映会を見つけたり、映画の口コミを書き込むことなどが出来ます。「映画をよりよい未来のために」をキーワードに世界中からセレクションしたよりすぐりの映画を取り扱っています。
【cinemo『リペアカフェ』作品ページ】https://www.cinemo.info/137m
当日の流れ
19:20 Zoom開場
19:30 オープニング(10分)
19:40 『リペアカフェ』上映(30分)
20:10 クロストークセッション(25分)
20:35 コメント・質疑応答セッション(15分)
20:50 今後のご案内・クロージング(10分)
21:00 希望者のみ登壇者と懇談タイム(20分)
21:20 イベント終了
※ プログラム内容は予告なく変更になる場合がございます。
こんな方におすすめ
- ものづくり、DIYが好きな方
- サーキュラーエコノミーを目指す・実践する企業の方
- 地域コミュニティの活性化やサステナビリティに取り組む行政の方
- 映画やイベントを通した市民レベルでの地域交流に関心がある、もしくは実践されている方
- リペアカフェの上映会を開催することに興味のある方
イベント概要
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開催日時:2025年8月6日(水)19:30〜21:00、希望者のみ21:30まで登壇者と懇談タイム(開場19:20)
開催場所:Zoom(参加者一部ブレイクアウトルーム使用予定)
参加費用:有料(一般1,500円、学生1,000円)※事前申込制
主催:ユナイテッドピープル株式会社・ハーチ株式会社
参加方法: Peatixページにてお申し込みください。
スピーカーのご紹介
関根健次(ユナイテッドピープル代表))
ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、一般社団法人 国際平和映像祭 代表理事、NPO法人PEACE DAY理事。ベロイト大学経済学部卒。大学の卒業旅行の途中、偶然訪れた紛争地ガザ地区で世界の現実を知り、後に平和実現が人生のミッションとなる。2002年、「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションに、戦争、飢餓貧困、気候変動など世界の課題解決を目的とした事業を展開するユナイテッドピープル株式会社を創業。2009年から映画事業を開始。2014年より映画上映会開催プラットフォーム「cinemo(シネモ)」を運営開始。映画『もったいないキッチン』プロデューサー。2021年9月21日、ピースデーにワイン事業「ユナイテッドピープルワイン」を開業。現在、北海道余市町にて5年間で100ヶ国出身者が国を超え、宗教を超え平和を願って一緒に造る余市ピースワイン・プロジェクトに挑戦中。
瀬沢正人(ディレクター/IDEAS FOR GOOD編集部)
オランダ・アムステルダム在住。デンマークでフォルケホイスコーレ留学やNGO勤務を経験。現地の難民問題を取材した動画がきっかけとなり、現職で映像コンテンツの企画制作を主に担当。本作品ではディレクション、撮影、編集全般を行う。アムステルダム大学夏期コースCircular City修了。
富山恵梨香(IDEAS FOR GOOD編集部)
2018年ハーチ株式会社に入社、IDEAS FOR GOODで国内外の社会的企業への取材や記事の企画などを行う。IDEAS FOR GOOD Business Design Labでは、展示や国内向け記事広告を担当。ハーチ欧州では、国際会議への参加やリサーチやイベント、教育事業などに取り組む。関心テーマは、ウェルビーイングを実現する新しい経済のあり方。
ドキュメンタリー『リペアカフェ』概要
「修理したいのはモノだけじゃなかった」
お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる、オランダ発祥のリペアカフェ。実は彼らの役目は、モノを修理するだけではない。離れ離れになった家族の「思い出」、疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…
リペアカフェにはどのような人とモノが集うのか?壊れかけた「モノ以上のもの」を直す人々の物語がここにある。
【アムステルダム地域映画祭 ABFF2025 ノミネート作品】
【特設サイト】https://ideasforgood.jp/documentary-repair-cafe/
これまでの上映会の様子・視聴者の声
配信開始から半年で、これまでに約50回の上映会を開催。視聴後アンケートでは、平均満足度が10点満点中9.2点と高い評価をいただいています。「想像していたより何倍も心に響いた」「あたたかさに心が揺さぶられた」など、多くの方から温かい感想が寄せられています。
モノも人も再生し、生きる力を取り戻していく。”生命の再生の物語”だと感じました。(Ecological Memes 共同代表・発起人 小林泰紘さん)
本来の幸せって何なんだろうって見つめ直したいような人には、是非見て欲しいドキュメンタリーです。(Rinne.bar 代表 小島幸代さん)
最初から涙が出そうだった。大量生産・大量消費が当たり前の時代に生まれたけど、自分が持っているモノにどんな価値があるのか、どんな背景があるのかを考えて生活したいと思いました。(Sayaka dept. cheering jewelry 伊藤沙也加さん)
「サステナビリティ」とか「サーキュラーエコノミー」という言葉を使わずに、それを体感し共感できる映画。(日建設計PYNT/『パーパスモデル: 人を巻き込む共創のつくりかた』著者 吉備友理恵さん)
一本取られました。モノと人が繋がって循環していく仕掛けをどう作っていくのかという事例としてとても刺激的でした。(駒澤大学 青木茂樹教授)

パタゴニア横浜・関内での上映会の様子

IDEAS FOR GOOD主催上映会の様子

オランダ・ユトレヒト Circular Economy Weekでの上映会後のトークの様子

オランダ・アムステルダム Global Shapers Amsterdamでの上映会後のディレクタートークの様子
モノを直すことが、実は人やコミュニティ、社会そのものを再生する力を持っている。あなたも、その輪に加わり、身近な変化を起こしてみませんか?
【関連サイト】リペアカフェ特設ページ
【参照サイト】IDEAS FOR GOOD初のオリジナルドキュメンタリー『リペアカフェ』、映画配給会社ユナイテッドピープル運営のcinemoで上映開始