グッドニュース

【2023年5月】中年男性だって踊りたい。ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース5選

新しい「地球サイズ」の惑星の発見から、子どものために気候変動に立ち向かう高齢者、そして踊るお父さんたちまで。2023年5月に見つけた世界の素敵なニュースをお届けします!!

ウイスキーの現場

発酵が教えてくれた、「目に見えないもの」を大事にする力

2023年2月、イタリア、フィンランド、スペイン、タイから、食文化の研究者、ジャーナリスト、世界トップクラスの料理人など、計12人の食や農の専門家たちが日本にやってきました。ほとんどが初めて日本を訪れるという彼らの訪問の目的は、日本各地の「発酵の現場」を回ることでした。

発酵食品は、健康に良いのはもちろん、その持続可能な生産工程はサステナビリティの側面からも魅力的なものです。ただ、今回のツアーを通して発酵食品が教えてくれたのは、「目に見えないもの」の大切さでした。たとえば、発酵食品は、作り手の技術だけでなく、微生物、土地の風土、環境、素材……そのすべてが重なり合って完成するもの。イタリアで地域の素材を使って味噌や醤油をつくる発酵食品のプロフェッショナルのカルロさんは、発酵は「魔法だ」と言いました。

そんな発酵に欠かせない微生物の存在は、私たちが生きる土地の健康を守るために大切な存在であり、土地の健康こそが、私たちが生きる世界をよくするために必要なもの。カルロさんはそんな言葉を伝えてくれました。そして、その土地の健康を守るために、化学薬品を使った大規模な農業ではなく、小さな農業や家庭での食事などが大事だと言いました。

最後に、こんな言葉を残してくれました。

「日本は島国です。世界中の島には、それぞれ生態系がありますが、その境界はどこでしょう?微生物の境界はどこでしょうか?たとえば、日本の生態系は、中国や韓国、他の国の生態系ともつながっています。私たちは、海や土地が誰かのものだと思っていますが、世界はすべてつながっています。宇宙はすべて一つの生態系。私たちが勝手に境界線を引いているだけで、本当は、ばらばらではなくかかわりあっています。料理も同じ。イタリア料理、フランス料理……全て同じ宇宙のなかにある材料を使っています」

効率や論理、目に見えるものが重視される社会では、つながりや微生物などの「目に見えないもの」はしばしば見逃されてしまいます。だけど、そんな目に映らない存在を大事にしながら生きることができたら、そこにはきっと、もっとやさしくて明るい世界が広がっているはず。そう思うのです。

ビーチクリーン

ごみ削減アクションのSNS投稿が、寄付になる!「530ACTION WEEK」

今年も、「530(ごみゼロ)ACTION」週間がやってくる!2023年5月23日(火)〜5月30日(火)の一週間、ハッシュタグ #530ACTION を付けてごみを減らすアクションの投稿すると、1投稿あたり530円が自然保護やゼロウェイストに取り組む団体に寄付される仕組みです。

神話

気候危機時代に「神話」を読もう。いま学びたい古代の哲学とは

「気候変動時代の環境倫理を模索するために、神話を読もう」。いま、神話が、単なるファンタジーではなく、人間を自然のなかの一つの構成要素として位置づける、実用的なツールだと注目されています。

読めない新聞

サウジアラビアの首都に突然現れた「巨大新聞」の正体

サウジアラビアで有名なスポーツ新聞社Ariyadiyahが、世界健康デーに行ったキャンペーンが秀逸。人々の肥満率が高いことに着目して、世界初の「座って読めない」新聞を作ってしまったのです。

ウミガメ

「ウミガメを守りたい」そう思ったときに知りたい注意点と、小笠原の成功事例

「間違った保護方法もウミガメの個体数を減らしている原因の一つです」。人とウミガメの共生に成功している小笠原諸島から学べることとは?

「さわれる絵画」がヨーロッパ各地で広がる理由

絵画を立体化し、目の不自由な人が触って楽しめるようにする取り組みが広がっています。障害のない人も、いつもと違う角度で、絵画を楽しんでみてはどうでしょうか。

オーストラリアは、どう先住民へ敬意を示すのか。現地在住者がみた3つの事例

もともとその土地で暮らしていた先住民の人々の言葉や文化を奪い、成立してきたオーストラリアでは、いま過去の姿勢を見直す動きが出てきています。人々の関心を高め、先住民の人々の文化を繋いでいくための仕組みとは?事例を紹介します。

三浦編集長

島根から“根のある暮らし”を提案する群言堂。いま知りたい「復古創新」とは?

西荻窪でのひょんな出会いから、島根の世界遺産・石見銀山へ。日本の古道具を使うライフスタイルブランド群言堂の「根のある暮らし」から、未来をもっとよく生きるヒントをもらいました。

なぜ人は、植物に名前を付けるのか?思考する「植物フェス」東京・文京区で開催へ

2023年11月上旬、東京都文京区で「小石川植物祭 2023」が開催されます。植物を軸に、街のこれからを考えるプロジェクトです。

リサイクル素材の出自を解き明かす「RePLAYER®ブロックチェーンプラットフォーム」

身近なところにも使われるようになってきたリサイクル素材。それらがどんな素材でどこから来ているのか知っている人は少ないでしょうか?今、ブロックチェーン技術によってそうした素材の透明性が確保できるようになっています。

シューズ

子どもの成長にあわせて大きくなる。インド生まれの「咲く」シューズ

すぐにサイズが合わなくなってしまう子どもの靴。買い替えで出てしまう大量のごみ問題を解決するために登場したのが、足に合わせて「成長する」靴です。

本とコーヒー

【6/3開催 8名限定!】お気に入りの本の処方箋をつくろう。休日朝のゆるイベントin横浜

【限定8名様!】6/3(土)の朝は、ちょっと早起きをしてお気に入りの本と共にお出かけしてみませんか?横浜を拠点に地域の循環をつくるチームと共同で、好きな本の「処方箋」を作ってみるイベントを開催します!

IKEA

世界初、泊まれるイケアにいらっしゃい「IKEA Hotell」

IKEAといえば、ふかふかのベッドに弾力のあるソファ。何ならレストランもある。「このまま一泊できるな……」そんな思いを実現した公式のイケアホテルが、実はスウェーデンに誕生していました。

an africa symbol image on the beautiful african face of a young

先進国の激安古着が流れ着くウガンダの、サステナブル・ファッションイベント訪問レポ

ウガンダのファッションレボリューションイベントで、自分たちの伝統と誇りを呼び覚まそうとしている人々に出会いました。先進国から流入する古着やSNSが、アフリカのファッションにも影響している中、アイデンティティを呼び覚まし、歴史を探り、誇りを与えてくれるファッションをレポートします。

Airbnb、原点に返る。「誰かの家に安く泊まる」に特化した機能をリリース

Airbnbは、「誰かの家の一部屋に泊まる方法を提供する」という原点に立ち返るシステムを導入すると発表しました。民泊の素朴な良さに、改めて気づかされるかもしれません。