Tag Archives: まちづくり

コロンビアの首都で50年続く「車両禁止の日曜日」。道路を再び市民のものに

日曜日の朝。目を覚ますと車の音が全く聞こえず、静けさが広がっている──まさかこれが都会で起きるとは、想像し難いかもしれない。しかしコロンビアの首都ボゴタでは、そんな穏やかな日曜日の朝が50年も続いているという。

ウォーカブルシティ

「草花」が、歩きたくなるまちのリズムをつくる。都市デザインにおける植物の重要性

従来型のハード・経済活動重視のまちづくりから、あらゆるジェンダーに向けた包括的なまちづくりが進んでいます。新しい建物を建てることなく、都市デザインに寄与するのが「植物や花」。その効果とは?

デモ行進

住宅開発を推進する市民運動「YIMBY」は、公正なまちづくりを実現するか

開発に反対する「NIMBY」の反対に、欧米で深刻な住宅危機を受けて開発を推進しようとする「YIMBY」運動を題材に、持続的で包括的なまちづくりのあり方を考えます。

“市民の対話”はこうして実現。バルセロナまちづくりの通訳者「Barcelona+B」インタビュー

アーバニズムの発祥の地とも言われるスペイン・バルセロナ。サステナブルなまちづくりをより大きな動きにしようと、市民・政府・企業とコミュニケーションをとりながら奮闘する機関があります。今回は現地で「Barcelona+B」にインタビューをしました!

対話の様子

共につくる校舎で、余白ある学びを。北海道東川町で育つフォルケホイスコーレ「Compath」

大人のための学び舎「Compath」は、人生の中でいつでも立ち止まれる場所。そんなCompathの、校舎ができました。「共につくる」をテーマにした校舎の様子や完成までのストーリーを、レポートします。

Copyright Overland Partners Architects

壁の代わりに緑を。アメリカとメキシコの国境に「二国間公園」が建設予定

アメリカとメキシコの国境に建設され、長く議論になっている「壁」。大規模な壁の建設は、生態系の破壊にもつながることがわかっています。そこで、アメリカの建設会社が計画しているのは、そこに「壁」ではなく「公園」をつくることでした。

ベンチに座る二人

市民が“勝手に”置いたベンチが社会を動かす。誰もが居場所を感じられるまちづくりのヒント

米バークレーの街で、青年がバス停に手作りベンチを設置。その「ゲリラ活動」の意図は?誰もに居場所があるまちづくりのためにベンチが果たす役割とは?

寝れば寝るだけお金になる?運転手の居眠り運転を防止する、睡眠アプリ

トラックによる貨物輸送が多いブラジルでは、睡眠不足の運転手による交通事故が多発しています。自動車メーカーがその解決のために開発したのは、運転手たちに良質な睡眠を取ってもらう「ご褒美アプリ」でした。

大学の卒業式

公正な脱炭素を。NY大学法学部が「環境正義研究所」を設立

経済や社会システムが引き起こす、汚染や廃棄物。そうした負担を一部の人たちが強いられている現実があります。ニューヨーク大学は、この問題に対処できる次世代を育てる「環境正義研究所」を秋から設立します。

NEW YORK, USA - SEPTEMBER 27, 2022: The High Line, a famous public park in Manhattan United States

NYCに誕生した「住みやすい街路局」自転車にも歩行者にも寄り添う街をつくる

ニューヨーク市の街の改善のため、「住みやすい街路局」が誕生しました。この機関は車フレンドリーでも、歩行者フレンドリーでもある、地域のニーズに合わせた道路計画を考えます。

魚の産卵

魚のために扉を開けて。市民が“オンライン観察”で産卵を支援する、オランダの「フィッシュ・ドアベル」

オランダの生態学者が生み出した「The fish doorbell(フィッシュ・ドアベル)」プロジェクト。水中カメラとオンラインプラットフォームを通じて、魚が産卵のためにヴェヒト川からクロメ・ライン川などへと移動する際に魚が水門に近づくと、人々がそれを視覚的に確認し、水門の開門をリモートで操作できるようにしています。

光害を減らして、渡り鳥を守ろう。北米「街の消灯」が、マルチスピーシーズの実践に

都会の眩しい光は、人間だけでなく鳥にも大きく影響を与えています。特に、長距離を移動する渡り鳥たちにとって、慣れない場所での強い光は、命を奪う危険も伴うのです。これを解決するべくアメリカでは渡り鳥のために消灯する取り組みが広がっています。

ベルリンの空港跡地を「気候中立都市」に。すべての生き物が住みやすい街を目指す

かつて利用されていたベルリン・テーゲル空港は2020年に閉鎖しましたが、その跡地はカーフリーで、そして持続可能な新しい地域として生まれ変わる予定です。

Staple代表 岡雄大さん(左)/ しおまち企画代表 小林亮大さん(右)

徒歩20分圏内の“ご近所”を耕す。人が人を想える「開かれたローカル」を築く、ソフトデベロッパー

「そのまちに訪れるきっかけとなるようなホテルや旅館をつくるのと同時に、そこから徒歩20分圏内にもそのまちの魅力を引き出す場所をつくっていく」そんなソフトデベロッパーStapleを取材しました。

広場の天文時計が一瞬止まった?チェコで広がる「No Rush Day:急がない日」

2024年4月3日、チェコ・プラハにある天文時計の針が、一瞬止まったようです。しかし故障ではなく「急がない日」の企画として意図的に止めたもの。世界最古の時計が、急ぎすぎる現代の暮らしと車のスピード違反に警鐘を鳴らしています。

微生物と共に社会をつくる?人間中心ではない「マルチスピーシーズ」の社会がもたらす喜びとは【多元世界をめぐる】

「マルチスピーシーズ」という言葉、聞いたことがありますか?「多種」を意味するこの言葉が今、人間中心のデザインから脱却する一助になるとして注目されているのです。愛媛大学のルプレヒト教授にお話を伺ってきました。