世界初!ペダルで自家発電する電動折りたたみ自転車

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日本でも人気の電動自転車。普通の自転車よりも疲れずに、適度な運動や交通費の節約ができる電動自転車を通勤や通学に利用する人は多い。

その電動自転車に、世界初となる機能が搭載されて発売されると話題の商品がある。それが、オーストリア発の「VELLO BIKE+」だ。この電動自転車、なんと自家発電で充電ができるという。ペダルを漕ぐことで充電ができる仕組みのため、毎日乗り続ければ、それがバッテリーの充電にも繋がり、再充電をせずに使用することが可能となっているのだ。ある意味、最新テクノロジーを活かした人力車とも言えるかもしれない。

ここで気になるのが「なぜペダルを漕ぐと自家発電が可能になるのか?」という点だが、世界初の答えはここにある。

この「VELLO BIKE+」には、運動エネルギー回生システム(K.E.R.S.)が搭載されているのだ。「運動エネルギー回生システム」とは、ブレーキや下り坂走行時の電気エネルギーを回収・蓄積し、機械的エネルギーとして変換することで、再利用が可能となるシステムだ。このシステムは、現在F1やスポーツカーレースにも導入されている。

そして、このシステムにより蓄積されたエネルギーが、光統合型リチウムイオン電池への充電を可能にし、また上り坂を走行する際にも、このエネルギーが解放されることで楽に登れるという仕組みになっているのだ。

さらに、この自家発電モードは無効にすることもでき、例えば、無効状態で変速ギアのアシスタントレベルをトップに設定した場合、毎時25キロの最高速度で、35キロメートルは走行ができるように造られている。

世界初となる「VELLO BIKE+」の開発と発売にあたり、同社はクラウドファウンディングサイトのキックスターターで資金調達をしており、2016年10月下旬時点で既に20万ユーロ以上を集めている。

VELLO BIKE+のクラウドファンディング

Image via Kickstarter

「VELLO BIKE+」の魅力は他にもたくさんあり、業界最軽量となる12キロ未満、特殊磁石で接続された折りたたみ自転車、スーツケースへの収納も可能なコンパクトさ、無料アプリにて変速ギアのレベル設定・ルート追跡・遠隔操作で自転車をロックするなど、機能性の充実にこだわった電動自転車となっている。また、長期間自転車に乗らずバッテリーがなくなった場合でも、通常の電動自転車と同様に、電源ソケットに接続して充電することも可能である。

エネルギーの大量消費により起こる環境問題は、私たちにとって最も重要な課題の一つである。この電動自転車のように自家発電を可能にし、エネルギー消費の節減に一役買ってくれるような商品が今後も開発されることを期待する。

【参照サイト】VELLO BIKE+

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