オレオのカカオが変わる。より環境を大切にした農家を応援へ

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子どもから大人まで多くの人に親しまれるビスケット、オレオ。メーカーである米モンデリーズ社は、2018年3月末からオレオに使用するカカオをサステナブルなものに変更すると発表した。

カカオは赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上の高温多湿地域で栽培される。主な産地は西アフリカ。中でもガーナとコートジボワールは世界のカカオの53%を供給している。

しかし、残念ながらカカオ栽培は森林破壊の要因になっており、両国はアフリカの中でも1位と3位に位置する森林破壊大国になってしまっている。西アフリカ全体でみると、カカオ栽培により森林はかつての18%以下にまで減少。チンパンジーや絶滅の危機にある動物の生息域が失われる事態になっている。また、気候変動の影響も出はじめており、今行動を起こさなければ30年後、現在の生産地域はカカオの栽培地として適さなくなる可能性が高いという報告もある。

こうした問題を打開すべく、モンデリーズが決めたのは、サステナブルなカカオを調達する「ココアライフ(Cocoa Life)」のカカオを使用することだ。ココアライフは、環境に配慮した農法でカカオを栽培する農家を支援する目的で2012年に設立された団体だ。

破壊された森林のモニタリングや森林の回復も行ないながら、農家の健康や教育、福祉の向上、小規模ビジネスの支援を行っており、昨年は世界1,085地域で12万500農家を支援した。

Image via Shutterstock

「ココアライフ」は現在、世界で9万以上のカカオ農家を支援しているが、モンデリーズは2020年までに、ガーナ、コートジボワール、インドネシア、ブラジル、ドミニカ共和国、インドにおいてさらに20万以上の農家を支援するために4億米ドルを投入する。また、将来的にはすべてのモンテリーズ製品のカカオをより環境に配慮した農家から調達する計画だ。

モンデリーズインターナショナル・北ヨーロッパ社社長のグレン・カートン氏は「オレオの原材料を改善することは環境配慮政策を実行するほんの最初のステップだ。ココアライフを通じて、単なるバイヤーではなく、カカオ農家の責任あるパートナーになりたいと考えている。」と語る。

2018年中には、すべてのオレオのパッケージに「ココアライフ」のロゴが表示され、サステナブルなカカオにシフトしたことを消費者にもアピールする。美味しいだけでなく、カカオ農家や森の生き物たちを大切することを応援できるオレオ。さらに多くのファンを増やすことにつながりそうだ。

【参照サイト】The Chocolate Crisis
【参照サイト】COMBATTING DEFORESTATION AND BUILDING CLIMATE CHANGE RESILIENCE