米ゴールデングローブ賞、気候変動対策ですべてヴィーガンの祝賀ディナーを提供

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動物性食品を一切摂取しないヴィーガン。健康面や動物愛護の観点からヴィーガンになる人も多いが、近年では肉食がもたらす環境問題を考慮し、ヴィーガンの食生活を取り入れる人が増加している。肉を生産する過程では、多くの温室効果ガスが排出され、気候変動に影響を及ぼしていると考えられるからだ。また魚についても、限りある水産資源の乱獲が問題となっている。

そうした流れを受け、1月5日にアメリカ・カリフォルニア州で開催されたゴールデングローブ賞の授賞式では、祝賀ディナーの内容をすべてヴィーガンメニューにするという、史上初の試みがなされた。ゴールデングローブ賞は優れた映像作品や俳優に送られる賞で、毎年多くの注目を集めている。

デザートを含むすべてのメニューには、肉魚や乳製品はもちろん、動物由来であるゼラチン(主に牛や豚の皮・骨を利用して作られる)なども含まれていない。前菜にはビートを使った冷製スープ、メイン料理にはホタテさながらに調理されたエリンギのリゾット、そしてデザートには植物由来の美しいチョコレートケーキ「オペラ・ドーム」が提供された。

授賞式のディナーにヴィーガンメニューが採用されたのは、1944年にゴールデングローブ賞が始まって以来、初めてのことである。

ゴールデングローブ賞を選考するハリウッド外国人映画記者協会の代表ロレンツォ・ソリア氏は、「気候危機を無視することは不可能であり、メッセージを送るために自分たちにできることについて話しました。一度の食事で世界を変えることはできないとは思いますが、意識を高めるための小さな一歩を踏み出すことにしました」と述べ、今回のヴィーガンメニューの決定に、深刻化している気候変動への危機感があることを明かした。

彼の言うように、この歴史的な決定によって発された強いメッセージを、私たち一人ひとりがどう受け取るかが重要だ。地球に存在する私たちの選択の一つ一つが、地球に影響を与えている。ヴィーガンになることだけがその答えではないが、私たち自身が地球環境のことを考え、責任を持った選択をしていくことが今求められている。

【参照ページ】The Golden Globes Go Vegan For Environmental Awareness
【参照ページ】Golden Globes Go Vegan: We Want to “Send a Good Message”