日本の裁縫業者がWWF、阪神タイガースとのタイアップで「虎の保護活動キャンペーン」を展開

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リョコウバト、ドードー、クアッガ、ニホンオオカミ。これらはかつて存在し、今では絶滅した動物である。そして今後、一歩間違えれば地球上から永遠に失われてしまうかもしれない動物も存在する。その一種が虎だ。

日本人にとって、虎は馴染み深い動物である。龍と虎の対比は拮抗する力の象徴でもあった。「加藤清正の虎退治」や、近世まで日本人を脅かしていたコレラの当て字を「虎列剌」にするなど、虎が日本文化に与えた影響は極めて大きい。

現代、単に「虎」と聞けばプロ野球球団の阪神タイガースを連想する人もいるだろう。しかし、本物の虎が今の時点で何頭生息しているのかを知っている人は多くないのではないか。

現在、虎の数は世界で4000頭もいない。100年前は10万頭も生息していたが、人間による乱獲や、森林減少によるその数は急速に減ったのだ。この調子が続けば、虎は間違いなく絶滅する。ここ最近は100頭単位で徐々に数を回復させているとはいえ、虎が絶滅の危機に直面していることに変わりはない。

合同会社ヴァレイは裁縫業者である。この企業が自然保護団体WWFとのタイアップで、虎保護活動のための寄付金キャンペーンを打ち出した。ヴァレイが販売する商品の売上の一部を、WWFの活動に充てるというものだ。トートバッグ、タオル、Tシャツがそのラインナップにある。白黒の縦縞模様で、中心には見慣れた虎のマークが。そう、これは阪神タイガースのオフィシャルライセンスグッズでもあるのだ。

ヴァレイ、WWF、そして阪神タイガース。この3団体が手を取り、虎保護活動へ動き出した。日本国内では極めて影響力のあるプロ野球チームがこうしたキャンペーンを始めたということは、やはり見逃せない事実である。

ヨーロッパの労働者階級の市民にとって、サッカーは生活の一部だ。それと同じく、日本のプロ野球は庶民の娯楽であり、青少年の憧れの舞台である。長嶋茂雄の巨人入団以来、プロ野球選手たちは一般市民の「行動の模範」であり続けた。

野村克也氏の言葉を借りるなら、「プロ野球選手は全国の子供たちに絶大な影響を与える」存在だ。その基本原理は、これまでもこれからも変わらない。プロ野球の選手やチームが社会問題に向き合うことで、その問題の重要さが巷に浸透していく。

上記のキャンペーンは、クラウドファンディングサイト「Makuake」で実施中だ。

【参照サイト】世界に3890頭。虎を幻の動物にしないために、みんなの力を結集しよう! – Makuake
(※画像:Makuakeより引用)