世界初、ルクセンブルクが全国で公共交通機関を無料化へ

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ルクセンブルクは世界で初めて、電車、トラム、バスなどの公共交通機関の乗車賃を無料にする。これは2期目を迎えたグザヴィエ・ベッテル連立政権による計画で、2019年夏から始まる予定だ。ヨーロッパ内では他にも、ドイツエストニアがすでに公共交通機関の無料化を検討したり実施しているが、全国で無料化するのは世界初となる。

民主党のベッテル政権は、選挙期間中に左派社会労働党・緑の党と連立し、環境対策を優先すると公言してきた。また、同政権は大麻の合法化や、新しい祝日の制定も検討している。

すでに2018年夏から20歳以下の人と25歳以下の学生は公共交通機関を無料で利用でき、中学生は学校発の無料シャトルバスで帰宅することができる。今回、その対象を全国民に広げることになった。

ルクセンブルク市内の様子。 Image via Shutterstock

これは環境対策だけでなく、深刻化している交通渋滞を緩和する狙いもある。首都の居住人口は11万人だが、郊外から通勤・通学してくる人が40万人もいる。また、ルクセンブルクの人口は60万人ほどであるが、毎日20万人ほどが、フランス、ベルギー、ドイツなど隣国から国境を超えて働きに来ている。

また、切符を廃止することで切符回収や切符の取締にかかるコストも削減することができる。

電車の一等・二等席の対応など、政策の詳細は決まっていない部分もあるが、公共交通機関が無料になることはとても魅力的だ。多くの人が利用することで、環境への影響を削減することができ、渋滞も緩和される。利用者も、無料ならば公共交通機関を選ぶ人が増えるだろう。

ますます深刻化している環境危機に対して、一刻も早く対策を取らねければならない。それは、国、企業、個人すべてのアクターの協力が必要なのだ。

【参照サイト】Luxembourg to become first country to make all public transport free
【参照サイト】Free public transport for people under 25 years of age
【関連記事】ドイツが公共交通機関を無償化か。大気汚染を食い止める本気の取り組み
【関連記事】全国で公共交通機関の無料化を決めたエストニア。現地の反応とは?
(※画像:Shutterctockより引用)