パタゴニア、スキーウェアの修繕が学べるワークショップを開催。エシカル消費の大切さ伝える

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登山、サーフィンなどアウトドア関連のファッションを手掛けるアパレルブランド、パタゴニアが今冬、日本各地のスキー場でスキーウェア、スノーボードウェアの修繕をするワークショップ「Worn Wear ツアー」を行う。一つの衣服を長く着られるようにし、消費を抑えることを学ぶのが目的だ。

トラックの荷台を廃材等を使って改造した移動工房が、2019年1月から3月にかけて、パタゴニア白馬/アウトレット、白馬岩岳スノーフィールド、鹿島槍スキー場、丸沼高原スキー場、谷川岳天神平スキー場、高鷲スノーパークなどを訪れる。

参加者は、ギアエイドのリペアテープでウェアにあいた穴や破れを塞ぎ、パーツの交換・取り付けなどセルフリペアを行う。また撥水(はっすい)テスト、撥水性加工や洗濯等のウェアメンテナンスも習得できる。参加費は無料で、パタゴニア以外のブランドのウェアにも対応する。

この企画は、自然の中で身にまとうものをつくるアパレルブランドの、環境に対する最大限の敬意だ。製品を埋立て地行きにさせないために、すでに手元にあるモノの寿命を延ばし再利用する。なお、寿命をまっとうした修理不能な製品は、パタゴニアが100%リサイクルする方針だ。2005年以来、パタゴニア直営店に設置された回収ボックスでは82トン以上の製品を回収している。

パタゴニアのCEOローズ・マカリオ氏は、環境保護をモットーにし、「消費者としてできる地球のための最善の行動は、モノを長持ちさせること」と強調。適度な手入れと修理により製品の寿命を伸ばすだけで、長期間にわたりモノを買う必要がなくなる。また、二酸化炭素排出や、廃棄物、製造時の水使用量も削減できる。

モノを売り消費を促したいはずのメーカーの最高経営責任者の言葉だと考えると驚きだが、マカリオ氏は、「修理はそれほどまでに急進的な行為なのでしょうか?捨てられそうなものを修理することは、常に流行を追う時代において、多くの人が考えもしないことです。私はこれを、責任ある製造に献身しながらもいまだに返済できる量以上を地球から奪っている、衣類製造会社のCEOとして言っています。」と綴り、いたって謙虚だ。

スキーウェアやスノーボードウェアはもともと頑丈にできているが、さらにそれを長持ちさせる方法を、自ら出向いて教えるパタゴニアの取り組み。環境保護やエシカル消費に力を入れ、修繕やリサイクル等を通じて、新たなサーキュラーエコノミー構築を推進するブランドの本気度をヒシヒシと感じとることができる。

【参照サイト】Worn Wear Snow Tour