衣類の寄付と引き換えにタコスを提供。Taco Bellの物々交換キャンペーン「Layers for Layers」

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メキシカンファストフードのチェーンとして知られるTaco Bellは、カナダの24店舗で衣類の寄付を受け付け、引き換えに無料でタコスを提供するという取り組みを2020年2月に行った。

これは期間限定で販売されたタコス「ダブルレイヤータコス」の復活に合わせて「Layers for Layers」と題したキャンペーンだ。店舗に持ち込まれた衣服は、服を必要とする地域の人々を支援する慈善団体に寄付される。

今回のキャンペーンを実施したTaco Bell Canadaのマーケティング部門責任者カスティーリョ氏は「お客さまの助けを借りて、地元コミュニティや困っている人たちに還元することによって私たちはタコスへの愛とお客さまへの愛を分かち合っています。」と語る。

ダブルレイヤータコスの価格は2.99カナダドルで、日本円に換算すると約250円だ。服を一着購入するには、新品または中古でさえも250円で買えるものは非常に限られている。Taco Bellにとっては250円の利益に加えて無料で服を得ることができ、顧客にとってはダブルレイヤータコスを高くない価格で購入できるうえにいらなくなった服を寄付できる。

このキャンペーンは、慈善活動の一環で、金銭的な損得を超越して寄付が集まっているという側面がある一方で、物々交換が大きな力を発揮していることにも着目すべきだ。太古の昔、経済は物々交換で回っていたが、それをもっとスムーズに行うためのツールとして、通貨が発明されて経済活動が活発してきた。

他方で今回のTaco Bellの取り組みでは、物々交換という原始的な経済により、「数字では測り切れない価値」に重きが置かれており、経済のあり方がアップデートしているといえるだろう。私たちは、経済的な数値に一喜一憂するだけでいいのだろうか。

【参照サイト】Layers for Layers