サステナブルな美を。パリ発、詰め替え式の口紅ブランド「La Bouche Rouge」

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世界では毎年、約10億本の口紅が捨てられているという。口紅ケースがプラスチックでできていると、それが分解されるのに400〜500年以上かかる。自動車業界、ファッション業界に次いで世界で第3位の汚染産業とみなされている化粧品業界。消費者である私たちも、手持ちの化粧品をすぐに買い替えるのではなく、愛着を持ったものを長く使えたらかっこいい。

パリ発の化粧品ブランドであるLa Bouche Rouge(ラ・ブーシュ・ルージュ)は、プラスチックを使わない、詰め替え可能な口紅を販売している。口紅ケースは、他のブランドが革製品を作る際に余ったレザーを使用している。それも、すべて職人による手作りだ。フランス政府が認証するEntreprise du Patrimoine Vivant(無形文化財企業)ラベルを取得した職人たちが、レザーケースを製作している。

さらに口紅はケースから取り外すことができ、新しいカラーリフィルを入れることでケースを長く使うことができるよう設計されている。リフィルにもマイクロプラスチックは使われておらず、リサイクル可能なステンレススチールが使われている。このリフィルは、Formes de Luxeによる2018年のSustainable Packaging Award(サステナブルパッケージアワード)を受賞した。

口紅にはマイクロプラスチック、動物性油脂、ミツロウが使われておらず、商品開発の過程で動物実験を行っていない。プラスチックフリーはもちろんのこと、ヴィーガンでもありクルエルティフリーでもあるという、ピュアで新しい美を表現する口紅だ。

プラスチックフリーというポリシーは、店頭でも徹底されている。店舗には大理石、ガラス、木、金属といった再利用可能な素材のみを使い、ポリ袋は堆肥化できるものを使っている。

また同ブランドは、フランスのNPOであるEau Vive(オービーブ)と共同で、口紅が1本売れるたびに100リットルの飲用水をトーゴの子どもたちに届けるプロジェクトを行っている。現地の学生のために井戸や衛生施設も作り、その設備をどのように使うのか教えている。地元の人が安全な飲み水に継続的にアクセスするための、大切な取り組みだ。

La Bouche Rouge

Image via La Bouche Rouge

口紅の色といえば赤。La Bouche Rougeのウェブサイトには、「change your red to change the world(その赤を変えて、世界を変えよう)」と書かれている。同ブランドが販売するカラーリフィルは全21色。ポップアートレッド、ヌードレッド、セブンティーズアメリカにバーガンディ。あなたはどの赤で、世界を変えたいだろうか。

【参照サイト】La Bouche Rouge