新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、世界保健機関(WHO)の感染症専門家のマリア・ファンケルクフォーフェ氏は、11月下旬の記者会見で「(感染拡大を防ぐには)家族で集まらないことが最善策」と発表。12月には、東京都知事の小池百合子氏が「年末年始はステイホームを」と呼びかけるなど、日本でも、帰省による移動の自粛を求める動きが広がっている。こうした状況を踏まえて、自他の安全を守るために年末年始の帰省を取りやめたという人も少なくないだろう。
そこで今回は、自宅にいながらでも離れた場所にいる家族や友だちとつながり、年末年始を楽しめるようなアイデアを8つ集めてみた。
1.「おいしい!」を共有する
例年なら年末年始の集まりで手渡していたお土産を、宅配便で送ってみてはいかがだろうか?今年は各社が帰省+お歳暮を合わせた「帰歳暮」ギフトを売り出しているので、そちらを活用してみるのも良いだろう。
自分用にも同じものを購入すれば、離れていても、一緒の食卓を囲んでいる気分が味わえる。ちなみに著者は富山の昆布巻きセットを私と夫の実家、自分たち用に買って、それぞれ、お正月に食べる予定だ。今年は様々な企業が1人用の「おせち」を販売している。なかには、離れて暮らす家族のもとにおせちを個別に配送してくれるサービスもあるので、活用してみては?
2.オンラインでわいわいゲーム大会
毎年みんなで集まってゲームをしていたのに、今年は一緒に遊べなくて残念だな……と思っている方もいるのでは?そんな人におすすめなのが、離れていても一緒に遊べるゲームアプリだ。お正月の定番・カルタや、トランプ、絵しりとりまで様々なゲームアプリが登場しているのでチェックしてみてはいかがだろう。
全世界の競技者とオンラインで対戦できるアプリ。コンピュータ対戦で腕を磨いたあとに、他のプレイヤーと対戦できる。世界中のプレイヤーと対戦できる「ランクマッチモード」と、家族や友人と対戦する「プライベートモード」がある。
▷トランプの大富豪
最大5人までで、トランプの大富豪がオンラインで楽しめるアプリ。同じ合言葉を入力することで、身近にいる友達とも対戦可能。
▷イラストチェイナー──絵しりとりオンライン
お絵かきしりとりができるアプリ。プライベートルーム機能を使えば、オンラインで遠くに住む友だちや家族とも一緒に楽しめる。
3.オンラインで初詣を楽しむ
今年は人の多い場所を避けるため、「初詣には行かない」または「時期をずらそうとしている」という人も多いはず。だが「初詣に行かないと新年の始まりが感じられない」という人もいるのでは?そこでおすすめなのが、オンラインで参拝やおはらいができるサービスだ。
多くの神社がオンライン対応を強化しており、動画で神社の様子を見られるのはもちろんのこと、中には、リモートで鈴を振ったり、絵馬を書いたり、お賽銭を入れられたりする神社もある。また、インターネット通販でお札やお守りを買えたり、御朱印をもらえたりする神社もある。普段参拝に行く身近な神社や、「一度行ってみたい」と思っていた全国の有名な神社がオンライン対応していないか調べてみよう。
4.オンラインでおみくじをする
初詣と併せて、おみくじを引くのを楽しみにしている人もいるのではないだろうか。狭い境内でおみくじを引く時にはやむなく「三密状態」になりがちだが、オンラインおみくじならその心配はいらない。
5.オンラインで料理会を開催する
家族や友人とビデオチャットをつなぎながら、一緒に料理やお菓子作りをしてみよう。家族に秘伝のレシピを聞いてふるさとのお雑煮の味を再現するもよし、友人の得意料理の隠し味をこっそり尋ねてみるのもよし。誰かと話しながらリラックスしてキッチンに立てば、よりおいしい料理が作れそうだ。
また、家族や友人と一緒にオンラインの料理教室を受講するのもおすすめだ。共に楽しく料理を学ぶ時間は、思い出に残るひとときとなるだろう。
6.オンラインで手芸教室
家族や友だちの中に編み物や縫物が得意な人がいるなら、ビデオチャットを活用したオンライン手芸教室を開いてもらうのはどうだろう?
初心者の場合、本を読んだり図案を見たり口頭で教わったりするだけでは作り方が理解できないことも多い。だが、作業中の手元をカメラで映しながらコツを教えてもらえば、意外とすんなり理解できてしまうかもしれない。
また、ただおしゃべりしながら、思い思いの作品を作る会を開催するのも良いだろう。
7.一緒にオンラインツアーに参加する
新型コロナウイルスの影響で、旅行はしばらくの間、おあずけに。しかし、そのかわりに気軽に参加できるオンラインツアーや世界各地の人とつながれるオンライン講座がたくさん開催されている。せっかくなので、家族や友人と一緒に旅する気分で、オンラインツアーに参加してみては?
8.オンライン英会話で海を越えたつながりを楽しむ
時間のある年末年始、オンライン英会話サービスを使って海の向こうの講師と話してみるのも良いだろう。各地の先生とのつながりや会話を楽しんだり、スキルアップを目指したり……さまざまなサービスがあるので自分に合ったものを探してみては?
まとめ
コロナ禍での人々の密集を避けるため、さまざまなことがオンラインでできるようになった2020年。年末年始に家族や友人と直接会えないのは少し寂しいが、オンラインサービスをうまく利用すれば、離れていてもコミュニケーションを取り、楽しい時間を共有することができるはずだ。せっかくの年末年始──いつもと違う状況のなかで、自他の安全を守りながら、めいっぱい楽しむ方法を探してみよう。
Edited by Yuka Kihara