気候危機や資源枯渇など様々な社会課題が顕在化する昨今では、SDGsやサーキュラーエコノミー、ESG投資などの言葉に象徴されるように企業に社会課題解決主体としての役割が期待されています。新規事業の開発においても、サステナビリティやCSV(共有価値創造)など、収益だけではなくその事業を通じてどのように社会的なインパクトをもたらすのかという点が重要になってきています。しかし、企業内で事業開発を担当している方の中には、下記のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
- 事業開発にあたって何から手をつければよいかわからない。
- 社会的視点をどのように事業に取り込めばよいかわからない。
- 社会問題をジブンゴト化できず、情熱を維持できない。
- 長期的視点で社会課題に取り組みたいが、会社からは短期的な収益性を求められる。
- サステナビリティに取り組む経済的価値を社内でなかなか理解してもらえない。
常に収益性を求められる企業の事業開発の現場で、大きな目標を掲げながらサステナビリティや社会課題の解決につながる事業を作り出すことは決して簡単なことではありません。
そこで今回、企業内プロジェクトまたは個人プロジェクトに関わらず、新規事業開発やサステナビリティ推進に携わっているものの、具体的に何からスタートすれば良いのかわからない方々を対象に、同じ悩みを持つ仲間とつながり、今一度自分の「好き」や「感性」を基軸にして事業を考えていく全3回の実践型ワークショップを開催します。
ワークショップのメンターは、これまで多くの大企業の新規事業創出に携わり、早稲田大学MBAソーシャルイノベーションの講師を務める合同会社O (O ltd.) 代表の大畑慎治さんです。全3回のワークショップでは、大畑さんが専門とする、個人の想いを起点にビジネスを生み出していく「Sense Out(センスアウト)※」をもとに、参加者一人ひとりがご自身の企業や個人でできるアイデアを考え、検討し、実行するところまで行います。
※「Sense Out」は、プロダクト起点の「Product Out」や消費者起点の「Market In」とは違なり、自己の「おもしろそう」「やってみたい」という熱い想いを起点としたアプローチ。
※大畑慎治さんプロデュース「Social Out Tokyo 2018」の様子
第1回目(4/6)では、IDEAS FOR GOOD編集部が厳選する世界中のサステナビリティ関連のユニークな新規事業のアイデアと、「Sense Out(センスアウト)」を軸とした事業開発アプローチおよび具体的な事例をインプットします。また、企業内で社会課題解決型の事業に取り組んでいる事例として、間伐材を用いた「木のストロー」の商品化を実現したアキュラホームの広報担当である西口彩乃さんをお招きし、企業のミッションとサステナビリティ、自分らしさをどのように繋げているのかを伺います。後半では、参加者自身の「好き」や「楽しい」を深掘りしていく自己分析ワークショップを開催します。第2回目までに、各自の自己分析を深掘りしてきてもらいます。
第2回目(4/27)では、第1回目のゲストとは別に、持続可能な容器づくりに取り組む東洋製罐グループホールディングス株式会社の遠山梢さんより、プロジェクトを立ち上げ、事業をスタートさせるに至った具体的なアクションプランについてお話ししていただきます。参加者の皆さん各々が「Sense Out(センスアウト)」の視点から考えた新規事業やサステナビリティ推進のアイデアをさらに具体化し、アクションに落とし込む際に必要となる、アクションプランを検討・フィードバックをしていきます。第2回目で決めたアクションを、フィールドワークとして第3回目までに各自、実験的に実行していただきます(詳細については講義の中でお伝えします)。
第3回目(5/18)では、参加者の方が実行したアクションを発表し、メンターやゲストからフィードバックをもらい、さらによくするにはどうしたら良いかをメンターや参加者間で考えていき、ネクストアクションの決定をゴールとします。
お申し込みしていただいた方々をFacebookグループに招待し、各回の間に立ち上がった疑問点や得た情報などを自由にシェアし、参加者同士や講師と継続的にコミュニケーションを図れる場を設けます。全3回が終了するまで、IDEAS FOR GOOD Business Design Labのメンバーが、Facebookグループ内で参加者の方の悩みや相談の壁打ち相手となり、社会課題をクリエイティブに解決するためのコミュニティを運営し、参加者の方のアイデアの実現に向けてサポートいたします。プログラム後はご希望に合わせてメンタリング(1回)※も実施致します。
企業としてSDGsやESG投資の社内浸透に悩んでいるCSR・サステナビリティ推進担当者の方、新規事業開発担当の方、いかにソーシャルグッドな事業や取り組みを社内外のステークホルダーにコミュニケーションしていくかに悩んでいる広報担当者の方、個人事業主でサステナブルな事業を始めたい方など、アイデアを実際にアクションにまで落とし込んでいきたい方はぜひご参加ください。
※メンタリング対応可能分野(ご希望に応じて):
SDGs、未来社会構想、新産業創出、ビジョン&コンセプトメイク、事業&ブランド戦略、プロジェクトデザイン、事業開発実行支援、ブランド変革実行支援、クリエイティブ支援、社内浸透、インナーブランディング、公共戦略、PEST変革
シェアリングエコノミー、地方創生、働き方変革(WX)、政府・自治体連携
第1回から第3回までの概要
第1回目:
- 世界中にあるサステナビリティ関連のユニークな新規事業のアイデア
- 「Sense Out(センスアウト)」を軸とした事業開発アプローチの考え方、具体的な事例紹介
- 間伐材を用いた「木のストロー」の商品化を実現したアキュラホームの広報担当である西口彩乃さんの取り組み
- 「Sense Out(センスアウト)」を軸とした自己分析
第2回目:
- 持続可能な容器づくりに向けた東洋製罐グループホールディングス株式会社の遠山梢さんの取り組み
- 「Sense Out(センスアウト)」の視点から考えた新規事業やサステナビリティ推進のアイデア深掘り
- アクションプランの作成・フィードバック
第3回目:
- 参加者の方が実行したアクションの発表・フィードバック
- ディスカッション
- ネクストアクションの決定
こんな方におすすめ
- 「社会課題×ジブンゴト」というテーマに興味のある方
- サステナビリティ・CSR推進担当者
- 新規事業担当者の方 ・広報担当者の方
- しっかりアイデアをアクションに落とし込みたい方
- 業界や職種、経験などに関わらず、興味のある方
- クリエイティブに社会課題に取り組むコミュニティに興味がある方
- IDEAS FOR GOOD 読者の方
ゲストスピーカー紹介
西口 彩乃氏(株式会社 アキュラホーム 広報課主任・SDGs推進室室長)
【参照記事】広報だからこそつかめる新規事業のヒント。アキュラホーム西口氏の「木のストロー」
遠山 梢氏(東洋製罐グループ シンガポールFuture Design Lab Chief Business Development)
【参照記事】東洋製罐グループホールディングス、エレン・マッカーサー財団に日本の容器メーカーとして初の加盟
【参照記事】東洋製罐、培養エビ肉スタートアップに出資
モデレーター紹介
大畑 慎治氏(O ltd. 代表 / Makaira Art&Design (MAD)新社会形成プロデューサー / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab アドバイザリー)
【参照記事】大企業の新規事業担当者は知っておきたい、事業成功の鍵となる「Sense Out Marketing」とは?
【参照記事】多様なバックグラウンドの社会人が考えた、5つのサステナブルな事業アイデアの種
イベント概要
開催日時 | 第1回目:2021年4月6日(火)19:00~21:00(開場18:50) 第2回目:2021年4月27日(火)19:00~21:00(開場18:50) 第3回目:2021年5月18日(火)19:00~21:00(開場18:50) |
形態 | オンライン |
第1回目イベントの流れ | 18:50 開場 19:00 開始 19:05 IDEAS FOR GOOD世界の事例 19:20 想いから生み出す「Sense Out Marketing」の概要、事例 19:40 ゲストの話 20:00 ミニワークショップ 20:30 全体共有 20:45 まとめ 21:00 終了 |
参加費 | 16,000円 (1,000円割引あり※Business Design Lab会員登録(無料)後イベントページにお進みください。) |
定員 | 20名(先着順) |
参加方法 | Zoomでのオンライン参加 Zoom URLを取得するにはPeatixより申し込みください。 Peatixページ:https://bdl-senseoutws.peatix.com/ |
IDEAS FOR GOOD Business Design Labとは?
IDEAS FOR GOOD Business Design Lab は、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」編集部が運営する、企業向けの会員制プラットフォームです。
「Turn Ideas into Actions(アイデアを形に変える)」をコンセプトに、SDGs(持続可能な開発目標)やサステナビリティ、CSV(共有価値創造)やESG(環境・社会・ガバナンス)の視点を自社の事業開発や商品開発、ブランディングやマーケティングに取り入れたい企業の皆様に対して、情報収集(インプット)からアクション(アウトプット)までをワンストップで支援しています。